2004年 11月 21日
◆眠れない夜、ひらき直って「これまでみた映画のベストテン」とか「あっと驚いたミステリベスト10」など、頭のなかでイメージする。いわば自分の過去をふり返る作業だ。就眠儀式とは逆のことになるが、とりかかると結構愉しい。なかみはその時の気分次第で固定しないが、やはり若い時分のものが多い。旧いほうがすぐれた作品とはかぎらないが、年代進行による観賞経験等の蓄積で少々のことでは感動しなくなる。逆に若い時代はなんでもすべてが新鮮である。以下に直近の映画ベストテン。ただし順不同、製作年次のみ後で調べたもの。 ・冒険者たち(1967、フランス) ~「南太平洋」のおまけでみたが、こちらのほうがよかった。男二人と女一人(レティシア)の宝探し冒険譚。いま風の視点でみれば変則ホモ映画かもしれん(笑)。レティシアを海中に弔うシーンが秀逸。へたな口笛でテーマをなぞったものだ。その後、ジョアンナ・シムカスがシドニー・ポワチェと結婚したときはがっくり。 ・いちご白書(1970、アメリカ) ~当時の気分を反映した映画。ユーミンもこれで歌をつくっている。C.S.N&Yの「アワ・ハウス」が流れるシーンはサイコー。自分的にはひたすらキム・ダービーちゃんが可愛かった。その後離婚経験者と知って大ショック。 ・サムライ(1967、フランス) ~小鳥と暮らす殺し屋アラン・ドロンの孤独さがひたすら胸をうつ。 ・七人の侍(1954、日本) ~ビデオでみた作品。三船の菊千代もよいが、なんといっても久蔵役の宮口精二。寡黙でストイックな剣士に憧れた。我はいまだその半分の域すらも達せず。 ・素晴らしき哉、人生(1946、アメリカ) ~これもビデオ、キャプラ作品はどれもよい。すべてお奨めだ。 ・電撃フリントGOGO作戦(1966、アメリカ) ~007のパロディだが、あまりのひとを食った面白さに悶絶。ジェームズ・コバーンがかっこよかったよ。 ・男はつらいよ(1969、日本) ~寅さんシリーズの第一作、ビデオ。倍賞千恵子、もうばあさんになってしまったが、当時の可愛いこと。ラスト、ひろしとの結婚式シーンは感涙ものだった。 ・日の名残り(1993、アメリカ) ~アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンの好演、最後、バス停での別れのシーンのホプキンスの表情演技に涙々。レクター博士は1回でよかった。 ・カビリアの夜(1957、イタリア) ~ビデオ。これもラスト・シーンのジュリエッタ・マシーナの表情、とても表現できません。 ・1900年(1976、イタリアーフランス) ~5時間超の映画があっという間、とにかくドミニク・サンダにうっとり。 こうみると、女優さんがらみが多い(苦笑)。やっぱし映画鑑賞の王道だ。
by chaotzu
| 2004-11-21 15:34
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