2004年 12月 17日
◆年末恒例のベスト・ミステリが出揃ったので、この一年を記憶するために掲記しておく。まずは国内ミステリのベストテン。 [週刊文春] 1.犯人に告ぐ 雫井脩介 双葉社 2.生首に聞いてみろ 法月綸太郎 角川書店 3.暗黒館の殺人 綾辻行人 講談社ノベルス 4.アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎 東京創元社 5.チルドレン 伊坂幸太郎 講談社 6.残虐記 桐野夏生 新潮社 7.幻夜 東野圭吾 集英社 8.THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ 矢作俊彦 角川書店 9.修善寺・紅葉の誘拐ライン 若桜木虔 ジョイ・ノベルス 10.紅楼夢の殺人 芦辺拓 文藝春秋 [宝島社・このミス] 1.生首に聞いてみろ 法月綸太郎 角川書店 2.アヒルと鴨のコインロッカー 伊坂幸太郎 東京創元社 3.天城一の密室犯罪学教程 天城 一 日本評論社 4.THE WRONG GODDBYE ロング・グッドバイ 矢作俊彦 角川書店 5.銀輪の覇者 斉藤 純 早川書房 6.硝子のハンマー 貴志祐介 角川書店 7.暗黒館の殺人(上下) 綾辻行人 講談社ノベルズ 8.犯人に告ぐ 雫井脩介 双葉社 9.臨場 横山秀夫 光文社 10.紅楼夢の殺人 芦辺 拓 文藝春秋 6作品が両方ともベストテン入りし、計14作品。実は一冊も読んでいない、まだ前世紀あたりのベストテン作品でうろちょろしていて、新しいものにはとても追いつけそうもない。図書館でもなかなか借りられないしね。伊坂幸太郎なんか面白そうだけど。 ◆【読書】「処刑宣告」 ローレンス・ブロック 田口俊樹訳 二見書房 「元アル中」探偵マット・スカダー・シリーズ13作目、なんと3つの事件をスカダーが解決する。ミステリとしては出来すぎの感あるも相変わらず抜群の語り口、翻訳もうまい。題名とはそぐわないが、見事なクリスマス・ストーリーでもある。ラストはちと感動。 作中からの引用をふたつほど。 「ニューヨークで最も嫌われている男は誰か分かるか」 「それはウォルター・オマリーじゃないかな」 つぎは、ドロシー・パーカーの詩 「剃刀は痛い 川は濡れる 酸はしみができる 薬は痙攣する 銃は不法 ロープはほどける ガスはくさい まだ生きていたほうがいい……」
by chaotzu
| 2004-12-17 19:45
| 読書
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