マイ・ラスト・ソング

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2004年 12月 19日

小林信彦曰く「戦後最悪の年」

◆小林信彦が週刊文春の連載エッセーで今年2004年を戦後最悪の年とし、度重なる災害発生に加えてコイズミ内閣を最低レベルと嘆息している。自分的には阪神大震災があった1995年が最悪の年であるが、たしかに大勢にとってはそうかもしれない。
 立川の自衛隊官舎ビラ入れ事件で無罪判決、当然というかもう目茶苦茶恣意的な起訴だった。検察は幹部による調査活動費の費消疑惑、警察も捜査費問題を抱えており、なりふりかまわずときの政権に迎合している。いったい恥ずかしくないのだろうか。警察では参議院選挙直前に国松警察庁長官狙撃事件で思わせぶりな茶番もあったし、どっか狂っている。しかしそれを許しているのも国民の一部である。b0036803_1730447.jpg
◆【ビデオ】「わが心のボルチモア」 1990年アメリカ映画
 おそらくユダヤ系東欧移民の家族を描いた年代記、淡々とはなしがつづく。こういったしみじみ家族愛ものもときによい。アメリカでも兄弟関係はだんだんと疎遠になっていくようだ。日本と同じである。最大の見せ場は息子の百貨店が開店当日に火事で全焼したとき、孫がおそるおそる火遊びを告白したときの息子のセリフ「勇気が要ることをよく云ってくれた」が泣かせる。自分ならばあの修羅場でどう対処できただろう。
 その孫を演じた子役が長じてロード・オブ・ザ・リングの主役になったとは後で知った話。
◆【ビデオ】「裸足の1500マイル」 2002年オーストラリア映画
 かつて「白豪主義」ということばがあった。1960年代あたりまでオーストラリアは有色人種の移民を制限していた。その当時は白人男性と原住民アポリジニの女性との間に生まれた混血児を母親から無理やり引き離して隔離する政策も実施していたそうだ。もうあからさまな人種差別である。その隔離された子供が施設を脱走して母親の元まで歩いて帰るはなし。実話だそうでその距離はなんと2400キロ、稚内から那覇ぐらいまであるそうだ、しかも砂漠が介在している。
 一国の文明度を測る尺度として、過去の恥部にどれだけ正面から向き合えるかというのがある。日本ははたしてどうだろうか。
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by chaotzu | 2004-12-19 23:59 | 時事


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