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マイ・ラスト・ソング

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2005年 01月 08日

【映画】 「ターミナル」

 ターミナルといえば昔は鉄道の駅であったが、今は空港かもしれない。家ならば玄関口であり、その国のイメージを代表する施設である。そして小さな都市機能を備えているから、そこに棲みついている人がいたとしてもおかしくはない。前にも「パリ空港の人々」という映画があった。
 スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演の本作、いつもながらの手慣れた出来である。トム・ハンクスが英語のできない外国人を演じているが、何を演っても達者なものだ。クラコウジア国ってクラミジアとまぎらわしいが、それはまあいっか(汗)。【映画】 「ターミナル」_b0036803_1849337.jpg
 それより、泣き笑いを観客におしつけすぎるのではないか。さあ泣いてください、さあ笑ってくださいが目につきすぎる。主人公がスッチーのゼタ・ジョーンズと会食するシーン、インド人の芸なんて余分じゃなかったかな。サービス精神の過剰ゆえかもしれない。もっともこれは個人の好みだけど。
 なにより気になるのは主人公の「約束」というかアメリカに来た目的がもうひとつ弱いこと、「なんだこの程度の目的だったのか」と思わなくもない。○○○ファンならば納得するかもしれないが、それは主人公その人じゃないし。監視カメラを意識する様子からはかつての共産圏育ちをうかがわせるので、その辺から派生するエビソードがあって、もっと切実な目的にできなかったものか。
 まあそれでも安心して観られるハート・ウォーミング・ストーリーではある。クリスマス時分に観ればもっと良かったかもしれない。お客さんはけっこう入っていた。
 それはそうと、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、まだ30代半ばと思うが、オバサン化というか「うつみみどり現象」が進んでいやしないか、ちょっと気になる。「エントラップメント」のときなんか目を見張ったけどね。マイケル・ダグラスなんかとくっついたからだと毒づいてみるか。

by chaotzu | 2005-01-08 18:54 | 外国映画


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