2005年 01月 12日

北朝鮮は「他山の石」にあらず

◆モスクワ放送の伝えるところによると、北朝鮮では男性の頭髪は5センチまでしか伸ばすことが許されないとし「国の男性全員が『散髪前線』に送られている」そうだ。さらに、「長髪は脳から酸素を奪い、人間はばかになる」との北朝鮮当局の見解も紹介している。
 こういう「トンデモ」ニュースに接すると、なんとおバカな国なんだと思ってしまうが、歴史上今の北朝鮮とよく似た国はいくらでもあるわけで、近場では60年前の日本がそうであった。「欲しがりません勝つまでは」「贅沢は敵だ」「進め一億火の玉だ」などの戦時標語のもとで、国防婦人会が女性のパーマを白眼視した件と同じことである。こういったニュースが流れてくること自体、北朝鮮の崩壊がそう遠くないということだろう。日本でも「一億玉砕」がたちまち「一億総懺悔」になった。
 しかし今なお、戦前のカルト日本を懐かしむ方はいるようで、外交評論家の加瀬英明氏は、雑誌「WILL」において、先の皇室園遊会における今上天皇のご発言「(君が代・日の丸は)強制になるということでないことが、望ましいですね」について、政治色がきわめて濃いと口をきわめて批判している。国会での政府見解に沿ったご発言であり、なぜこの程度のごくまっとうなご発言を問題視するのだろうか。よほど悔しかったのだろう、「天皇、皇后両陛下は、なるべく静かになさっていらしていただきたい」とまで言い切っている。皇族は黙っておれといわんばかりである。昔ならばそれこそ不敬罪である(笑)。
 また、本日の朝日新聞朝刊記事によると、4年前の2001年1月、自民党中川代議士と安部官房副長官(いずれも当時)がNHKの特集番組(旧日本軍慰安婦問題)について放送前日に注文をつけていたとのこと。慰安婦問題にさまざまな意見はあろうが、番組の評価は最終的に視聴者が行うものである。ましてNHKは国営放送ではない。中国や北朝鮮が気味悪い理由のひとつに報道を党中央がコントロールしているということがあるが、こういった「事前検閲」をやるということはNHKを朝鮮中央テレビのようにしたいということだろうか。「戦争を知らない政治家」にも困ったものである。b0036803_2225151.jpg
◆【ビデオ】「ペイルライダー」 1985年アメリカ映画
 クリント・イーストウッド監督兼主演のマカロニ調「シェーン」。イーストウッドはなんと牧師兼ガンマンで最後まで謎の存在である。ラスト、悪い奴らが次々と倒されるので、痛快このうえなし。ジョン・ウェイン西部劇と異なり悪漢の倒し方もいろいろ工夫している。007シリーズ“ジョーズ”でおなじみの巨漢リチャード・キールがいつもの「根は善良な悪漢役」で登場しているのもご愛嬌。
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by chaotzu | 2005-01-12 22:16 | 時事


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