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マイ・ラスト・ソング

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2005年 01月 19日

姫路の駅そば

◆食いものに関しては、子供時代の記憶から一生足抜けできないようである。ときどき無性に食べたくなるものに、JR姫路駅の立喰いそばがある。地元まねき食品の名物で、なんというか和風調味のラーメンといったしろものである。柔らかな黄色い麺に安っぽい小エビのかき揚がのっかっている。汁味はどう表現すればいいのだろうか。まあ全国あちこちの立喰いそばのなかでも変り種の筆頭だろう。自分の評価では不動の全国立喰いそばナンバーワンである。だから死ぬ間際に食べたくなってはたまらない、動けるうちに食っとかねばの強迫観念にかられる。姫路の駅そば_b0036803_21431013.jpg
 そんなことで、往復2千円余の運賃を出して300円の立喰いを食べに出かける。以前は駅構内だけであったが、今は駅北の小溝筋商店街と駅南に店がある(わたしの知るかぎり)が、やはりホームの立ち喰いがいちばんである。メニューもいろいろ増えているが、迷わずいちばん安い駅そばを注文する。すぐ出てくるから、もうあっという間で3分もかからない(笑)。昔は僅かな乗り換え時間で食べたものである。ついでに姫路の名物を云うと、回転焼きの御座候と玉椿というお菓子である。あと「めがねのミキ」も姫路出身であり、パリ云々は大嘘(笑)。いちおうパリ支店はあるけどたいしたお店じゃないよ。
◆さて、これだけではなんだし電車賃ももったいない。ついでに御幸(みゆき)通商店街をぶらつく。なんというか、地方都市の例にもれず姫路の駅前商店街も苦労している、あるいは善戦していると云ったほうがいいかもしれない。駐車場が少ないので、家族連れが来づらいという説があるが、実際のところよく分からない。なんといっても天下の姫路城に至る商店街である。ただお城間近の本町商店街は史跡内にあるのと国有地なので開発が進まず、かなりわびしい雰囲気である。この辺りがネックなのだろうか、駅から遠くなるほど苦しいみたいだ。
 驚いたのは、ダイエー跡地に鳴り物入りでオープンした「姫路ひろめ市場」が昨年の10月に自己破産して閉鎖していたこと、たった1年半しかもたなかったことになる。見込み違いがあったのだろうがそれにしてもビックリである。それから老舗の書店が経営難で裏の小溝筋に移転している。ただこの裏通りはなかなか面白そうだ、鯛焼きの店とかアジア料理の店など以前はなかった特徴のある個性的な店舗が出現している。家賃が低下して小資本でも参入しやすくなったのだろうか。もしかしてここらに姫路駅前商業地の将来があるのかもしれない。

by chaotzu | 2005-01-19 21:44


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