マイ・ラスト・ソング

chaotzu.exblog.jp
ブログトップ
2005年 01月 26日

ガンの鍼灸治療

◆知人から紹介された鍼灸院に通いだしてから、早いものでもう1年になる。鍼灸といえば肩こり、腰痛や関節痛など、どちらかといえば外科方面の先入観があったので、たいした期待もせずにはじめた。当時は追い詰められたというか八方ふさがりのような心境にあったが、まあ副作用の悪さはないだろうし、いま以上に悪くはならないだろう、いちおう試してみるかといった具合である。だから周りにも吹聴していないし、主治医にも伝えなかった。
 治療はお灸も含めいろいろやってもらい、今は主に「置き鍼」という方法に落ち着いている。背中のツボに針を入れて10分間ほど置くのである。このはりを打てばたしかに痛みは緩和されるし、鍼灸を始めてからの病状は小康状態を保っており、CT画像も落ち着いている。
 院長のはなしでは鍼灸も免疫療法のひとつであるとのこと、はり一本で体のツボを刺激することで、自然に備わる免疫力を活性化するのである。脈診を重視しているようで、最近は「だいぶよくなった」と云われる。当たり前のことだが、そう云われて気分が悪かろうはずはない。b0036803_21444315.jpg
◆岩波新書で「鍼灸の挑戦」なる本が出たので早速読んでみた。これまであまりにも鍼灸に無知だったことを反省し、少しは勉強しなければと思ったのである。本書は共同通信の記者が全国の鍼灸院を探訪したルポである。著者自身も鍼灸師の資格をもっており単なる素人の訪問記事ではない。それにしても、ジャーナリズムが鍼灸をこれほど正面から採りあげた例は記憶にない。長い歴史伝統がある「もうひとつの医療」でありながら、明治以来西洋医学の風下におかれて、どこか古くさくて迷信じみたイメージがこれまで過剰にありすぎたのではないか。
 さて一読してみて蒙をひらく思いである。
・鍼灸はいろんな疾患の治療手段になっている。ガンのみならず、糖尿病や痔、ひいては歯槽膿漏にまで効くことがある。慢性疾患の有効な治療手段として注目されている。
・低コストの省資源医療としてWHOも推奨し欧米も注目するなど、100カ国以上で臨床に応用されている。 もちろん秘伝や秘儀のたぐいではない。誰でも修練すればできる技術である。
・若いひとで鍼灸師を目指すひとが増えている。京都府船井町に鍼灸専門の4年制大学もあるらしい(ずっと前に開学しているそうだが、恥ずかしながら知らなかった)。
◆巻末に著者が訪ね歩いた鍼灸院のリストが掲載されているので、慢性疾患等で悩んでいる方はひとつの参考になるだろう。もちろん鍼灸治療といっても万能ではない、患者の個人差もあるだろう。だけどそれは西洋医学でも同じことである。
[PR]

by chaotzu | 2005-01-26 21:53 | 病気


<< 【NHKBS】 「間諜最後の日...      【ビデオ】「ロスト・チルドレン... >>