2005年 01月 31日

【NHK・BS】 「テキサス魂」 老雄コンビの愉快西部劇

◆1970年アメリカ映画、J・スチュアートとH・フォンダが共演するコメデイ風西部劇。このふたりの顔合わせは珍しいと思う。調べてみるとJ・スチュアートが1908年5月20日生れ、H・フォンダが1905年5月16日生れだから、フォンダが3歳年上。参考までに云うと、J・ウェインは1907年5月26日生れであり、みんな同年代のしかも5月生まれである。b0036803_2262073.jpg
 アメリカン・ニューシネマ以後の70年代初頭で、いかに名優の揃い踏みとはいえ60代じいさんコンビの西部劇はあまりヒットしなかったと思う。事実まったく記憶にない。だけどいま観るとけっこう愉しい映画で、拾い物である。
 南部テキサスのカウ・ボーイ2人組が中西部ワイオミング州の新興地シャイアン(かのララミーの近く)まで出向いたものの、ひと騒動のすえ、もとの大平原(カウ・ボーイ)に戻るはなし。偽薬売りのじいさんなどのギャグに加えて、決闘ありドンパチありの趣向いっぱいで、西部劇へのオマージュにもなっている。監督はなんとジーン・ケリーである。
 H・フォンダが前年製作「ウエスタン」の冷酷非道な悪役ぶりとは打って変わった饒舌な相棒役をコミカルに演じており、芸域の広さに感心。対してJ・スチュアートはまったく変らないというか何を演じてもやっぱりジミーおじさんのままであって、いわば安心キャラとカメレオン・キャラの競演である。原題は「シャイアン・ソーシァル・クラブ」、娼館のことである。J・スチュアート曰く「(娼館は)テキサスでは公益事業みたいなもの」だそうで、この映画をみると、鉄道の延伸と娼館の設置がタイ・アップになっていたらしいことが分かる。西部開拓の裏面史か。
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by chaotzu | 2005-01-31 22:07 | 外国映画


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