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マイ・ラスト・ソング

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2005年 03月 06日

永島慎二「漫画家残酷物語」のこと

◆本日の朝日新聞朝刊読書欄に永島慎二「漫画家残酷物語」の紹介。復刊中とはちっとも知らなかったが、実になつかしい。もう40年以上も昔の漫画であるが、日本漫画史上に残る名作であることはたしか。永島慎二「漫画家残酷物語」のこと_b0036803_1718412.jpg
 もともと貸本屋向け漫画に掲載したものだそうだが、その当時は知らない。たしかに漫画家自身が主人公で私小説みたいな漫画なんて「実験」は、貸本漫画でないと無理だったかもしれない。題名は大島渚監督映画「青春残酷物語」のもじりだろう。
 作者自身の雌伏時代における内面の葛藤を反映した本作品は、1960年代後半になって朝日ソノラマが三巻本にまとめて再刊した。これを古本屋で購入して夢中で読みふけった思い出がある。あの「柔道一直線」(梶原一騎が原作である)の漫画家がこんなものを書いていたのかという驚きがあった。
 同時期に月間漫画誌のCOMに「フーテン」を連載したりで、永島慎二はいっぺんにメジャー的存在になったが、梶原一騎原作の漫画なんてミス・マッチの最たるもので、途中で嫌気がさしたのか投げ出している。そして突然アメリカに長期旅行に出かけたりの“フーテン漫画家”ぶりを発揮して、実際に表舞台で活躍した時期は3、4年ぐらいと短かかったように記憶している。
◆それでも、そんな生きざまもふくめて当時の若者に少なからぬ影響を与えたように思う。とくに漫画家志望の人には教祖的存在だったのではなかろうか。かくいう自分もせっせと、永島漫画の模写をしたことがある。いや、おじさんの面映い昔話丸出しだ。
◆藍ちゃん、残念だが
 女子プロゴルフの国内公式戦第一戦、TBSの中継はちょっと宮里藍選手を持ちあげすぎ。試合中は出場選手に公平な実況をしてほしいもので、ひいきの引き倒しそのものだ。毎度思うことだが、民放のスポーツ中継のレベルの低さには、みているほうが恥ずかしくなるよ。
 しかし、沖縄でこの時期に昼間から10度以下の寒さなんて、ちょっと記憶にない。ギャラリーの服装を見ても、とても沖縄にはみえない。ほんとに沖縄でやったのか(笑)。

by chaotzu | 2005-03-06 17:56


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