マイ・ラスト・ソング

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2005年 04月 08日

【NHK・BS】「11人のカウボーイ」 ジョン爺さんの牧童スクールがとんでもないことに

◆1972年アメリカ映画、昨日の昼間放映されたその録画である。ジョン・ウェイン65歳で晩年に近い作品であるが、ひと言で云うと異色づくめの西部劇。公開当時の記憶はまるでない。b0036803_2251236.jpg
 老境に入ったジョン・ウエインが少年たちに、身を持って西部男の生きざまを仕込んでいくといえば、なにやら牧歌風の心なごむ話になるのだが……
以下ネタバレ注。






◆11人のカウボーイはみんな子供で、いちばん年上でも15歳、まあ中学生のカウボーイ見習いみたいなものである。それが、ゴールド・ラッシュの余波で人手がないため、ジョン・ウエインの老牧場主がキャトル・ドライヴに連れて行く。大人の相棒は黒人コックひとりであるが、このひとが渋い。卑屈にならずウェインをたしなめたりもする。少年のなかにはユダヤ人もおり、父なし子(娼婦の子?)もいる。インディアンは出てこず、悪者は白人であるなど、人物設定がまず異色である。
 次に、ジョン・ウエインが途中で卑劣な悪漢に殺されてしまうこと、これには大ビックリ。
 いちばん、目をむいたのは、残された子供たちによる自力復讐劇である。子供がライフルを撃ちまくり、ナイフをふるって悪人グループを殺していくのである。とくに悪玉ボスのブルース・ダーンへの復讐はかなりえげつない。当時は西部劇ということで見過ごされたのだろうか、もしかしたらやんやの喝采だったかもしれない。
 しかし、今であればどうだろう。イラクやチェチェン反政府ゲリラの少年兵(あるいは少女兵)の先鞭をつけているみたいなもんだから、かなり物議をかもすだろうな。
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by chaotzu | 2005-04-08 22:13 | 外国映画


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