マイ・ラスト・ソング

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2005年 04月 16日

【ビデオ】「大いなる勇者」 寡黙なレッドフォードに瞠目

◆1972年アメリカ映画、録画ストックの蔵出しであるが、なんとも素晴らしい作品であった。
シドニー・ポラック監督とのコンビによる異色西部劇、いや西部劇じゃなく。西部開拓時代のロッキー山脈に住みついた男の一代記といったほうがいいかもしれない。
「ダンス・ウィズ・ウルブズ」の先駆をなす映画かな。厳しい自然、移りかわる四季のなかで、白人もインディアンも等しく描かれる。
b0036803_21552529.jpg◆映画のなかでインディアンがまともに描かれるようになったのは、だいたい1970年代に入ってからである。それまでの西部劇では、むやみに白人を襲撃し頭の皮を剥ぐ野蛮きわまる存在だった(率直に云うと、その手の古典西部劇もきらいではない)。
 インディアンが白人に降伏したのは19世紀末であるから、西部劇の世界において白人中心史観があらたまるのに、約80年ほどかかったことになる。だいたい人間の寿命と同じである。結局のところ、当時の空気を吸った人間が生きているかぎり、すなわち関係者の思惑利害がからむ間、歴史認識をあらためるのは難しいということかもしれない。
◆閑話休題、レッドフォードはこのとき35歳、俳優として脂ののり切った時期ではないか、翌年は「追憶」「スティング」に出演している。この映画の大半はひげ面のままであるが、途中「家庭」をもったときはひげを落としている。そこだけは、いっぺんに若くなりすぎて、へんな感じである(笑)。
 後半はほとんどしゃべらなくなるが、表情だけで雄弁に訴えること。怒り、後悔、そして喪失感。
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by chaotzu | 2005-04-16 22:01 | 外国映画


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