2005年 04月 23日

【NHK・BS】 「特別な一日」 ホモとすっぴんカップルの情事が反ファシズムに

◆1977年イタリア=フランス合作映画。ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの共演となれば「見らずば死ねるか」(by内藤陳)である。「ひまわり」から7年後の製作であり、ご両人はすでに43歳と53歳。どうも日本ではあまり当たらなかったようで、記憶にない。
 ムッソリーニ治下黒シャツ党が闊歩する時代背景における熟年カップルのラヴ・アフェアであるが、強烈な反戦映画でもある。
b0036803_921697.jpg◆冒頭から1938年独伊協定締結の実写ニュース、そしてナチス鉤十字のクローズ・アップ。イタリア人にとって忘れさりたいであろうファシズム賛美の映像をドカンともってくる、まだナチスの旗を嬉々としてふったひとが相当生きているというのにこのいやみ(笑)。日本ならば満州国建国あるいは紀元2600年なんかの翼賛奉祝行事を正面からとりあげるようなものであるが、誰もみたくないのだろう、そのような映画の記憶はない。
 ローマの街はヒトラーがやって来たというので、お祭り騒ぎの「特別な一日」であるが、子育てにおわれる主婦のローレンは疲れきっている。母親は3人必要と呟く、ひとりが洗濯、ひとりが炊事、そして3人目が一眠りとひとり言。黒シャツ亭主との仲も冷え切っている。なんといってもすっぴん演技である。目のまわりのしわがすごい、だけどその勇気はもっとすごい。なんといっても夫のカルロ・ポンティ製作である。すっぴんがどうしたてなもんだ。
 いっぽうのマストロヤンニ、なんとホモでファシストからにらまれる役である。石田純一が同性愛者を演じるようなものであるが、このひとがやるとへんにみえない。
 まあ、そんなふたりの「特別な一日」でもある。静謐なラストはとりわけ秀逸。
◆そりゃそうと、郷ひろみが離婚したとのこと、いや再婚していたことすら知りませんでした。申しわけなしと思わずペコリ。しかし、50近くになっても、まだ「ヒロミ・ゴー」を演じつづけているんだなあ。
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by chaotzu | 2005-04-23 09:04 | 外国映画


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