2005年 04月 28日
◆1997年ベルギー=フランス=イギリス合作映画、 「メルシィ!人生」の女上司役(ミシェール・ラロック)つながりでレンタル、こんどは女装好き7歳男の子の母親役。ベルギーの映画をみるのはおそらく初めてであるが、フランス映画とたいしてかわらない雰囲気である。 はじめは、変わった子供にふり回されるライト・コメディだと思っていた。「地下鉄のザジ」ベルギー版かなと。ところがとんだ勘違い、性同一性障害の子供をテーマにした相当深刻なドラマでありました。ガチンコでこのテーマをやると暗くなるので、女神パムが登場するファンタジック・シーンを時々はさんでいるが、それでも物語の進行は重苦しい。 小学校では隣の同級生が“地獄に堕ちるのはイヤ”と席替えを希望する。その学校も退校させられる、家には“オカマは出て行け”の落書きをされる、そしてとうとう父親は職場をクビになり、6人家族全員引越すはめに、とはなしはどんどんおちこんでいく。最後まで解決はない。ただあるがままの息子を受け入れるだけである。ラストに同じ障害らしい女の子が登場するのが救いか。 ◆正直云って苦手なテーマで、映画にもずっとのりきれないまま。よく知らないというか、まだまだ頭が固いのかもしれない。 おじさんが「女装」ということばで連想するのは「別の病気=趣味」のほうである(汗)。それどころか、女風呂侵入でも下着ドロボウでもこの性同一性障害を騙る奴がいるだろうなと不謹慎なことをつい考えてしまう。法律が出来ているというのに、まだ「性同一性障害≒変態」意識が強い差別野郎であることを白状しなければならない。恥ずかしながらである。おそらく日本人の大部分が同じだろう、ベルギー人であってもまだ頑迷な人が多いのだ。 将来、会社の同僚が突然カミング・アウトして女装で出社してくる。そういう日が来るかもしれない。現実にかのエルトン・ジョンも同姓婚するそうだ。すこしでも柔らか頭にしておかねばなりませんな。 ◆映画の字幕、母親が当の息子に苛立つ場面で“お前のせいでこうなった”と翻訳しているが、“あんたのせいでこうなったのよ”のほうが適当だろう。実の親が小さな子供に何度も「お前」呼ばわりすることは普通ありえない。 最近、脳内で再変換しなけりゃならん字幕が増えた。 ◆巨人6連敗、いよいよ楽天との「最弱チーム決定戦」が現実味を帯びてきた。巨人ファンのひとには申しわけないけど、もう堕ちるところまで堕ちないと再生しないでしょう。かつての阪神もそうだった。ホリウチ監督:「ボクのバカ色の人生」、長嶋さんの上がいるとはびっくりだ。
by chaotzu
| 2005-04-28 22:00
| 外国映画
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