2005年 05月 01日

【ビデオ】「オール・アバウト・マイ・マザー」すべての「女性」に捧げる映画

◆1999年スペイン映画、スペインつながりでレンタル、タイトルの由来は「イヴの総て」(オール・アバウト・イヴ)。
 退屈することなくあっという間に見終わってしまう、うーん、面白不思議な映画。
 とにかく、いろいろな「女性」が登場する。以下ネタバレ注
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◆主人公の女性は、臓器移植のコーディネーターとして働らくも息子に先立たれるシングル・マザー。そして、レスビアンの大女優、ヤク中の女優、おかまに妊娠させられる修道女(ペネロペ・クルズが演じるが、なんたるものすごい設定!)、エイズ怖さに孫をはばむ贋作画家(これまたなんちゅう設定だ)。
まだまだすまない、以上の女性陣のほか、女になりきりたい元男娼と女を孕ますエイズもちのおかま(両刀つかい)も登場する。まともというか世間常識にかなう「オンナ」はまるで出てこない。しかし、ノンケの男はもっと影が薄い、元男娼にフェラ○オをせがむ奴(おかまは承知である)、実娘も分からなくなった痴呆老人である。
◆はなしの発端は父親を知らぬ息子の事故死であり、そのことを伝えるべく主人公がかつて別れた相手を探しにマドリードからバルセロナに出る。が、なにせ当の父親が両刀つかいのおかまなのである。加えて、前記の人物設定がある。こりゃ息子に悪いけどコメデイでごまかすしかないよと思ってしまうが、それをシリアス・ドラマにしてしまう。主人公の包容力が本人も含めて周りを再生していくはなしである。すべての「女性」そして「母性」への賛歌なのだろうか。スペイン映画おそるべし。

 ラストのアルモドバル監督による献辞。
 B.デイビス、G.ローランズ、R.シュナイダー
 女優を演じた女優たち
 すべての演じる女優たち
 女になった男たち
 母になりたい人々
 そして、わたしの母に捧げる
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by chaotzu | 2005-05-01 20:39 | 外国映画


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