2005年 05月 03日
◆2002年フランス映画、登場人物は9人、そのうち男性はひとりだけで後姿しかみせない。全編ほとんど8人の女優だけという異色作品。 はなしは、外界と隔離された屋敷で富豪が殺される、犯人は滞在者の誰かですぐそばにいるという推理劇。いわゆる「吹雪の山荘」ものである。映画もほとんど舞台風の仕上げで、おまけとしてミュージカル風味も添加している。 さて、人が殺されたというのに、残された女たち~妻も娘も実妹も義妹もそして愛人も、誰ひとりとして涙もみせようとしない。実に薄情きわまりない面々である。それどころか嘘ばかりついている。おまけに歌って踊っている(笑)。もうブラック・コメデイといったほうが近いかもしれない。 だけど、ラストはきちんとミステリー・ドラマでしめくくっている、きれいにだまされました。オトコは常にだまされる(笑)。 ◆この映画のうりはそれだけではない。女優さんのファッション・ショーだ。 ・アルダン姐さんの赤と黒ファッション ・ユベール“地味”おばサン突然の変身ファッション ・ベアールねえさんのメイドファッション…… このほか、ドヌーヴ姐御がなんとバック・ダンサーもつとめるし、おまけに唄のサービスまである。さらに、とっくみあい、つかみあいもするという大奮闘。ほんとにお達者だ。だんだん浅香光代に似てきたといったら叱られるかなあ(汗)。
by chaotzu
| 2005-05-03 22:46
| 外国映画
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