2005年 05月 04日
◆5月は花の季節。散歩道の両側は紅白のつつじが満開、花壇ではマーガレットにパンジー、ポピー、クレマチスが咲き乱れている。チューリップもまだ少し残っている。GWは近所にかぎるなあ、いや負け惜しみじゃありません。 ◆さて、周防正行監督が切り拓いたレトロスポーツ路線、矢口史靖監督がミスマッチ風味も加味して、しっかりと受け継いでいる。こんどは女子高生によるビッグバンド・ジャズだ。 電気サウンド以前の「バンド」といえば、ジャズ・バンドだった。デューク・エリントン、カウント・ベイシー、グレン・ミラー、ベニー・グッドマン……、日本全国コピーバンドがあちこち存在したのではないか。近所の兄ちゃんに連れ回されて聞きに行ったような記憶がある。生バンド付のダンス・パーティが流行っていたので、その下調べだったかもしれん(笑)。ジャズ・マン上がりの人気者もたくさんいた。フランキー堺にクレイジー・キャッツ、そうそう石原裕次郎も「嵐を呼ぶやくざなドラマー」というものすごい役をで人気を博したそうだ。それから、学校のブラス・バンドのレパートリーもジャズ・ナンバーが定番だった、これはいまでもそうかもしれない。閑話休題、まあそんなレトロものを女の子にやらせるという発想がにくい。 ◆この映画、ジャンプする上野樹理ちゃんのポスターが印象的でかねてみたいと思っていた。遅ればせの鑑賞であるが、期待どおりに面白い。しろうとの女子高生が半年であれだけ上達するかという疑問はあるが、テンポよく進行し、はなしにたるみがない。交差点でジャズのリズムをつかんでからの、団地の布団たたきとのシンクロ・シーンなんかはとりわけナイス。助演の俳優さんもぜいたくにつかっているし、マンガみたいなギャグにも笑わされる。 若いひとがみて、なにがしか人生を前向きにとらえられるものを感じられれば、いいんじゃないか、そんな映画。 そう、人生も“スウィングしなけりゃ意味ないべ”。 ◆それにしても女子高生役のなかで、貫地谷しほり, 本仮屋ユイカ(朝ドラとはまるでちがうイメージ!)のおふたり、ものすごくめずらしい苗字である。本名だろうがはじめてみて感嘆しましたよ。 スウィング・ガールズのモデルは兵庫県立高砂高校のジャズ・バンド部だそうだ。上野樹理ちゃんもお隣の加古川市出身である。そうすると、播州弁のスウィング・ガールズのほうが、正統派かもしれない。しかし、播州弁(いわゆる関西弁とは別物)も、そりゃ味わい深いことばだろうが、はじめて聞くひとはひくかもしれない(汗)。やっぱり、米沢弁のほうが正解だったかも。 播州方面のみなさまにはもうしわけなし。
by chaotzu
| 2005-05-04 21:56
| 日本映画
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