マイ・ラスト・ソング

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2005年 05月 11日

【NHK・BS】 「地下水道」ナチスと対峙したのは連合国だけじゃないよ

◆1957年ポーランド映画、1944年夏のワルシャワ蜂起事件を描いているが、もうみもふたもないというか徹底したリアリズムである。同じワイダ監督の「灰とダイアモンド」で登場人物が“地下水道の経験”に言及していたが、なるほどこのことだったのか。
なにせ、冒頭のナレーションからして「悲劇の主人公がそろった 彼らの人生の最期をお目にかけよう」である。b0036803_2274834.jpg
 タイトルは地下水道であるが、実際は下水道だ。雨水も流れるが汚水も流れている、不潔そのものというか、強烈に臭いだろう。靴を脱いでも臭いが残るほどだ。それが、ナチスドイツに対抗するレジスタンスのメインストリートになっていたわけで、もしも匂いつきの映画というものがあったなら、ほとんどの観客が退席するだろう映画(笑)。
◆そんな地下の下水道に逃げ込むポーランド人レジスタンスたち、白黒映画でよかったと思うほどの酸鼻さである。
暗闇のなか方向に迷う、汚水まみれの移動である。爆弾でやられる、発狂する、行き止まりの出口、物語は最期までなんの救いもない。いや、負傷した小隊長を最後まで見捨てず付き添った連絡係の女性に一点の曙光がみられるかもしれない。
 なお、反ナチスドイツとみせかけて、実は蜂起を傍観したソ連を強烈に皮肉った映画じゃないのかな。
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by chaotzu | 2005-05-11 22:15 | 外国映画


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