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マイ・ラスト・ソング

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2005年 05月 17日

もういいでしょう、在日容疑者の通称名報道

◆札幌の「監禁王子」の次は奈良で監禁露天商。女子高生の手錠監禁で逮捕された鄭隆之(29歳)容疑者だが、朝日新聞だけが通称名の川本のみで報道している。
同紙は以前、京都府八幡市「聖神中央教会事件」のロリコン変態牧師、金保容疑者(61歳)も通称の永田名で報道している。もういいでしょう、在日容疑者の通称名報道_b0036803_2232766.jpg
他紙もテレビ局もすべて本名で報道しているのに、なぜ朝日だけわが道をいくのだろう。
独自路線を貫くのもいいが、この件については如何。事実を淡々と報道すれば足りるのではないだろうか(もちろん警察発表を鵜呑みにするということではない、為念)。
◆おそらく、在日外国人差別の助長になりはしないか懸念しているのだろう。いやほとんどそうだろう。しかし、その感覚はもう旧いとしか思えない。それどころか、独りよがりの恩恵意識までちらついて鼻につくのだ。そっとしておきたい、寝ている子を起したくないという問題スルー意識では、いつまでたっても問題の根っこを隠微なかたちで温存するだけである。よけいにたちが悪くなりはしないか。どこか同和問題と似ていなくもない。
◆自分のみる範囲ではあるが、在日の人の本名使用はかなり普及している。地域の病院の窓口、あるいはスーパーやコンビニのレジなどあちこちでみかけるようになった。それで特段の違和感があるわけでないし、地域における日常的な交流があって、徐徐にでも相互理解が進んでいくはずである。この他、便宜上で通称名と併用している場合もあるし、昔のような通称名オンリーはずいぶん少なくなっている(なかには帰化している人もいるだろう)。とにかくかつてのことを思えば隔日の感がある。
そのような在日のひとの本名使用意識が高まるいっぽうで、犯罪容疑者について依然通称名にこだわるのは、いったいなんのためだろうか。
もしかして、もともと気の毒な生い立ちの人だから、警察に捕まったとき国籍までさらすのはやめとこうという考えがあるのだろうか。そうだとしたら、かえって侮蔑していることにならないのか。
◆もとより、朝日新聞を叩くつもりはない。長年の愛読者である。クォリティ・ペーパーを目指しているならば、主観の混入したフィルター付報道は極力やめてほしいということだ。

by chaotzu | 2005-05-17 22:56 | 時事


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