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マイ・ラスト・ソング

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2005年 05月 21日

いったいどうしたの、ヤンキース松井

◆元巨人ファンである。恥ずかしながらである。なんでも少数派の悲哀だろうか。ビデオはベータ、インターネットはネスケだったし、ワープロは一太郎でかな入力だ。そして元巨人ファン、なんだかカルト教団を脱会した信者みたいな気分がせぬでもない(苦笑)。
 巨人が少数派だって? いや、子供のときから阪神ファンにあらずば人に非らずという環境だったのである。なにせ子供にタテ縞のパジャマを着せて喜ぶ大人ばかりだった。社会に出てからも尊皇攘夷みたいなトラキチが肩でブイブイいわしていた。飲み屋ではタイガースのはなしばかり、外国でテロや戦争があろうが某所で大事故が起きようがである。子供の歳は忘れても阪神選手の背番号は憶えている。そしてラインバックはアメリカ系関西人であり、バースは神様である。まあ、そんな濃いおっさんばかり(笑)。
 不思議なことに阪神ファンだけの場では、阪神選手の悪口、ダメさ加減で盛り上がる。とにかく自虐的なファンが多かった。ただし他球団ファンが悪口を云うとたちまちつるし上げられる。悪口云えるのもファンの権利でかつ愛情である。池田落球事件なんか何回聞いたことか、年俸でもめて突然辞めた大倉英貫、とにかく打てんかったなあ野田征稔、忘れ去られた背番号3の後藤和昭、スタントンは打たんとん……、ぼやきをさんざん聞かされた。だから阪神選手のことは耳年増ながら相当詳しいぞ。
◆閑話休題、まあ、あれやこれやで隠れ巨人だったのである。藤田監督の時代なんかは、それなりにシアワセな時期も過ごせたが、ナガシマさんが監督のときに、だんだんおかしくなってきた。それでもついていった。あの江川事件があっても改宗しなかったほどである。なんだかおかしいぞというモヤモヤ気分でずっといたのが、原監督解任事件と松井選手のアメリカ行きで決定的になった。「読売グループ内の人事異動」との屁理屈に、もう目がシロクロである。そして、松井選手がいなくなって、すっかり吹っ切れた。いったいどうしたの、ヤンキース松井_b0036803_2226778.jpg
◆マクラだけでずいぶん長くなってしまった。で、その松井選手、ずっとホームランがないのである。このところ、その心配しきりで悶々状態である。もう自分のことは置いといてである。それはそれ、これはこれだ。
開幕4試合で3本打ったきり、あとずっと音沙汰なし。これまで大爆発も少ないが、スランプもさほど長くない、まんべんなく成績を残すタイプの選手であったのに、全く意外である。
 昨年のシーズン後半はイチロー選手の大活躍につづく松井選手のワールドシリーズ出場で、連日ワクワクさせてもらった。元気を与えてもらった。テレビの大リーグ情報が愉しみで、仕事中もインターネットで途中経過をのぞいていたほどである(汗)。そういう人はけっこう多かったのではなかろうか。
 だから、さあ今年はさらなる大爆発だと期待していたのにである。昨年の同時期はホームラン6本だったので、まだそんなに心配するほどのことはないかもしれない。だけど、37試合連続の不発なんて巨人時代にもなかったことである。
 いったいどうしたのだろうか。技術的なことなど畏れおおい。花粉症の影響とかいわれるが、そんなことあるのか。研究されて相手投手の攻め方が一段と厳しくなったのか。だけど松井選手もメジャー3年目である。あるいは読売新聞の広告がヤンキースタジムにまで追いかけてきたのがたたったのか(苦笑)。
◆ひとつ思うのは、連続試合出場記録へのこだわりである。仮に1打席だけの出場でつないだとしても試合に参加しているのは同じだ。完全休養しないかぎり、疲労が累積するのではないのか。アメリカの試合日程では疲れ方も半端ではないだろう。正直云って、成績が伴ってこその記録である。2割5分程度の打率で連続試合出場してもあまり意味がない。一ファンとしては、二兎を追わずともの気持ちもある。それは、いずれ今季の成績が結論を出すだろうが。
 もうひとつ、外国での単身生活のたいへんさである。イチロー選手は結婚と渡米とほぼ同時であった。松井選手の場合、もう独身を十分謳歌したのではないのか。シーズン中は一切の瑣事を排してプレイに専念できる環境を整えることは重要である。30歳を過ぎたらなおさらではないのか。大きなお世話かもしれないが、早く嫁さんもらえよと思ってしまう。いや間違いなく大きなお世話だが(汗)。なによりも相手あってのはなしである。だけど、イチロー選手の安定した成績をみるにつけ、やっぱりよき伴侶がいてこそと思ってしまうのだ。
もっとも悪妻につかまったら悲惨だから、やっぱり大きなお世話か。
 とにかくファンのもやもやを一掃する一発を打ってくれ、それを期待するのみだ。

by chaotzu | 2005-05-21 22:40 | 野球


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