マイ・ラスト・ソング

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2005年 05月 22日

【DVD】 「喜劇・駅前弁当」浜松の方は必見のご当地喜劇

◆1961年東京映画、駅前シリーズの3作目。映画は浜松の駅弁屋が舞台、当然うなぎ弁当である。
b0036803_22161555.jpg はなしは森繁と伴淳がフランキーの義姉淡島千影(未亡人)をめぐって張り合うという毎度他愛ないもので、それより地方都市の風俗点描である。
館山寺温泉にちゃっきり節、オートレース、ハーモニカ娘(駅のホームでヤマハのハーモニカを販売している)、ステッキガール?などかつての浜松風俗が盛りだくさん。寅さんシリーズに先立つご当地映画の先輩格でありました。
 地方でも戦後の貧乏一色を脱して、小金持ち層が台頭しているさまが興味深い。森繁は織物会社の社長さんであるが、写真道楽で妻の目を盗んでヌード撮影に熱中、ストリップ小屋主の伴淳は踊り子の面接でご機嫌である、弁当屋の跡継ぎフランキーは家業をせずにバイクを乗り回し遊んでばかり、そして、みんなそろって昼間からオートレースといった具合。60年安保時の騒動がうそみたいなのどかな光景だ。
 この映画シリーズは観るのになんの気合も要らないのがありがたい。少々見落としても平気である。斎戒沐浴精進潔斎さらに刮目してまでみる必要はさらさらない。お煎餅をバリバリ齧りながらみればよいのだ。
 それにしても、駅のホームの見送りなんて昔はあったんだなあ。そうそう“○○くんバンザーイ!” “(栄養ドリンクを差し入れて)ガンバレヨー”なんて、ありましたっけ。
◆俳優メモ
 ・坂本九;クリーニング店の小僧で登場、いまさらながら、コメデイアンの素質十分だったのに、日航機事故が惜しまれる。
 ・花菱アチャコ;コテコテのうさんくさい関西人を演じているが、軽妙さがないというかやたら暑苦しいだけ。もう全盛期を過ぎていたのだろう。
 ・柳家金語楼;目茶苦茶おかしい。フランキー堺との掛け合いは本作の白眉、
  (金語楼)「どうりで弁当箱みたいな顔してら」
  (フランキー)「なんだい幕の内みたいな顔してるくせに」
  (金語楼)「ハンペン!」
  (フランキー)「ゆで玉子!」
 ・横山道代;かつて黒柳徹子らとコンビの早口娘、織物工→マッサージ→ステッキガール(いまでいうコンパニオンさん、女性をモノ扱いのものすごい言い回し)と転職するアプレ娘をあっけらかんと演じている。
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by chaotzu | 2005-05-22 23:59 | 日本映画


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