2005年 05月 29日

【DVD]】 「喜劇・駅前飯店」 いまだからこそ必見、日中友好の金字塔映画

◆1963年東京映画、駅前シリーズの5作目。クレージー・キャッツの「日本無責任野郎」との2本立てで公開されたらしいが、垂涎の豪華さである。今ならば「スター・ウォーズ」と「宇宙戦争」の二本立てみたいなものではないか(笑)。
 こんどの駅前トリオはみんな在日華僑の役である。全員が珍妙な日本語をしゃべっているのはご愛嬌か。“バカも休憩休憩云え” “それは誤解も違いの問題だよ”“愛のソークツ(巣窟)”(笑)b0036803_18571793.jpg
 そして奥さんや恋人は日本人で、子供はほとんど日本社会に同化している。森繁演じる華僑に至っては日本の文物が好きで、小唄や大衆演劇~股旅もののファン、要するに日本社会になんの違和感もなく溶け込んでいる。日本人も中国の人には親近感をもっていた。ふりかえってみれば、40年前はたしかにそういう時代だったのではないか。いま現在の日本にみなぎっている嫌中意識あるいはあちらの反日感情を思うと隔世の思いがある。両国の政治家が政治的思惑や保身意識でもって、ここまでメチャクチャにしてしまったような気がせぬでもない。とかく理屈が入りすぎなのである。その点、この映画はなんの理屈もない。ただ観て愉しい映画であって、それがなによりいちばん、なんの不都合があろうかである。
 だからこそいまこそ、一家に一枚必携のオススメDVDなのである(笑)。
◆(森繁)アイヤー、こんどは横浜の中華街が舞台あるね。わたし大飯店のコック長さんね。名前は徳清波、ド・チンポー、自己紹介すると日本人みんな笑うね、淡路恵子さんまで笑う、みんな下品のことあるよ。だけどニポンのこと大好きよ、詩吟も小唄もやるよ。奥さん(淡島千影)も日本人よ、横浜で別の店やてもらってるね。ちなみにうちのラーメン一杯70円よ。
◆(伴淳)ラーメン屋の孫五林よ、ニポン一のラーメン店あるよ、しっかり者の奥さん(乙羽信子)もついてるよ。徳さんとは昔の修行仲間ね。みんなで大きな店もつ、駅前飯店それが夢ある。たけど年頃の娘(大空真弓)は彼氏連れてくる、息子(高橋元太郎)は巨人の入団試験落ちてから学校サボるでタイヘンあるよ。ありゃー、ホムラン王の王選手ほんとに店に来たあるよ。
◆(フランキー)ブタブタ子豚~、チキンラーメン大好きなブローカーやってる周四方ね。カキ油要らんかね、まだ独身でボロ車乗り回して愉しんてるよ。徳さん孫さんオヤジの弟子さんね。3人で中華飯店やるの夢ね。たけど占い師から共同でやるのよくないといわれた。あたま痛いね~。亡くなったオヤジ秘伝の酒レシピ探してるね。ニポンのオカーサンにも会いたかたよ。
◆(のり平)散髪屋のチン・トンシャン(陳屯謝)ね。アタマ刈ってやろかー、ああ刈りたい刈りたいー。
◆俳優メモ
・高橋元太郎;黄門様のうっかり八兵衛がすっかり固定してしまったが、もともとはバリバリのアイドルだったのである。フォー・リーブスやジャニーズの先駆け的存在といったら、さすがに旧いかなあ(汗)。
・森光子;珍妙な占い女で登場、名前はなんと紅生姜(笑)、コメディエンヌの才能大ありだったんですな。
・王貞治;この人も日中のハーフだった。ホームラン王でやっとブレイクした年でしたか、まだまだ初々しい。演技はご愛嬌です。
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by chaotzu | 2005-05-29 19:04 | 日本映画


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