2005年 06月 08日

【DVD】 「喜劇・駅前弁天」 なつかしの「シェーッ!」ざんす

◆1966年東京映画、駅前シリーズ14作目。こんどは信州諏訪湖畔の岡谷周辺が舞台である。駅前弁天とは、地方の美人コンテストの女王のことであって、当然ながら、レギュラー女優陣が新旧の弁天さんを演じている
◆森繁、伴淳、のり平の3人はかつての兵隊仲間であり、そして彼らの妻はそれぞれ淡島千景、乙羽信子、淡路恵子。いずれもかつての女子挺身隊(笑)かつ駅前弁天である。このうち、森繁は蕎麦屋、伴淳はタクシー会社で成功し、いまや浮気したくてしかたがない。いっぽうのり平だけは文字通り髪結いの亭主でうだつがあがらない。
b0036803_8285021.jpg◆映画はそばの出前コンテストではじまる。昭和30年代までは、自転車片手ハンドルでそばの蒸篭を大量に積み上げたお盆を肩支えして街中を駆け巡るという、今ならば道交法違反必至(笑)の出前スタイルがあった。その競争である。森繁義弟のフランキーが優勝するが、その時森繁たちは諏訪湖でわかさぎ釣りに高じている。わかさぎを釣針つきのまま衣を着けて揚げるという、“おどり揚げ”、店や会社を放り出して遊んでばかりだ。
◆この当時、流行りだしたのがゴルフ、池内淳子の芸者が大のゴルフ好きで、下駄履きの伴淳が練習につきあわされている。旦那と同伴ゴルフに出かけるが、その前にのり平のでたらめパーマで髪の毛をメチャクチャにされる爆笑シーンがある。
 まあ、物語は地方旦那衆の女遊びを巡るドタバタ騒ぎである。何ごとも鷹揚な時代だったのだろうか、とにかく遊びまわること。女に渡す小遣いをすまし顔で「奨学資金」と言い訳している(笑)。いまの中小企業経営者が観たらうらやましくなるだろう。

◆俳優メモ
・藤田まこと;当時「てなもんや三度笠」人気の絶頂だったのではないか。“あたり前田のクラッカー”は一世を風靡した。ところがたいして面白くない。この人の場合は、どんどんつっこむ人、いびる人が要るのだろうな。ただ、フランキーらとコサックダンスをして、最後「シェーッ!」で決めるところは笑った。そうそう「シェーッ!」も大流行だった。なにしろ、あのゴジラまでしたのである。
・津川雅彦:三協精機の好青年役で登場するが、さっぱり面白くもなんともない。この人の持ち味はある種のいかがわしさ、胡散臭さなのだろうが、男前が邪魔して若いうちはそれが発揮されなかったようだ。
◆なつかしの「シェーッ!」で思い出したが、生みの親赤塚不二夫先生の消息をとんと聞かない。
担当編集者の回想録が出版されたが、もしかして具合がよくないのだろうか、なんだか気にかかるところだ。
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by chaotzu | 2005-06-08 22:25 | 日本映画


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