2005年 06月 13日

ナベツネ二等兵の反対

◆月刊文芸春秋7月号は、小泉総理「靖国参拝」是か非かアンケート、立ち読みで済ませるつもりであったが、いろいろ面白い意見があったので、ついつい買ってしまった。
なかでも、いちばんパンチがあったのは読売新聞主筆ナベツネ氏の回答である。同氏の意見は「参拝とりやめるべき」であるが、その内容はきわめて痛烈かつもっともだ。b0036803_22471497.jpg

当ブログでは、これまで同氏への悪口を数回書いているが、“ときには骨のあることも云うんだな”とちょっと見直した次第。もとより日本共産党の党員ならびに除名歴が示すように、単細胞の狷介ジジイではなく、ややこしい性格というか一筋縄ではいかないジイさんなのである。
 以下一部を引用する。

◆「元・陸軍二等兵として
 靖国“神社”に昇殿し、記帳し、宮司のおはらいを受ける「公式参拝」は、すぐれて政治的行為だ。小泉首相が純粋に宗教的、精神的な行為だというなら、深夜か早朝に人知れず参拝すればよい。
A級戦犯の七人は、戦死ではなく、刑死である。私は、東京裁判の判決が絶対的正義だとは思わぬが、太平洋戦争の何百万という内外の犠牲者を出した責任、あの凶暴な陸軍の行動基準を推進した責任(陸軍二等兵だった私は、今でも許せないと思っている)、憲兵、特高警察による暴力的思想統制の立案、実行責任等については、日本国民自身による歴史検証を経たうえで罪刑の普遍的妥当性を判断すべきだ。」
◆いや、ほとんどワタシの感じていることそのまんまを代弁してくれた。それにしても、「元陸軍二等兵」としての意見となれば、凡百の「参拝すべき」意見を吹き飛ばす破壊力があるもんだなと感心しきり。ケンカの仕方をよく知っている。もともと戦争経験世代のひとは戦友の慰霊で靖国を訪れはしても、公式参拝については反対意見のほうが多いのである。戦争で苦労したひとほどそうだろう。
 だけど、ここまで戦争責任について明晰に主張できるのに、なぜプロ野球のこととなると、ご自分の立場が分からぬか不思議でならない。ヨミウリでは誰も云わないのか(苦笑)。
◆なお、文春アンケートで「参拝すべき」意見の多くは、中国政府の「干渉」に対する反発からであり、日本の国内問題としての捉え方はあまりみられなかった。残念なことだ。
 結果的にコイズミさんの靖国参拝をいちばんプッシュしているのは、中国共産党ということになる。実際のところ、中共幹部の一部はそう願っているだろう。
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by chaotzu | 2005-06-13 22:51 | 時事


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