マイ・ラスト・ソング

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2005年 06月 15日

【DVD】 「喜劇・駅前探検」 豊家再興、駅前埋蔵金を探せ!

◆1967年東京映画、駅前シリーズの20作目である。冒頭、馬上の森繁が登場、早速当時流行りのマカロニ・ウエスタン調を取り入れている。そして、今回の駅前トリオはなんとトレジャリー・ハンター。これまで観たなかではいちばんの異色作かもしれない。
秘宝ものといえば映画の有力ジャンル。「インディー・ジョーンズ」「トゥーム・レイダー」「キング・ソロモンの秘宝」……、日本でも小栗上野介埋蔵金とか山下財宝などの秘法伝説がある。本映画では豊臣家の隠し金である、3万7千両はなんと1700億円。大きくでたもんだ。
秘法探しとなれば、やっぱり血わき肉躍る冒険活劇である。文武両道のヒーローに謎の美女がからみ、古代より暗躍する悪の組織も加わって、大スペクタクルロマンというのが、定番である。
しかし、この映画はそういう絢爛豪華さは微塵もない。だいたい似合わないだろう。駅前シリーズとなれば、とことんチープであるべし。チープの極みを愉しむのである。b0036803_22922.jpg
◆なにせ宝探しの資金提供主が伴淳の質屋であるから、とにかくしょぼいこと。1700億円の財宝探しの費用が5万とか10万円である。おまけに横取りを狙う組織の首領は三木のり平であるから、おして知るべし。
それでもヤマ師の森繁、考古学教授のフランキーが発掘に取りかかる。古文書を解読して、お宝は淡島千景の料亭“千成”の地下に眠っていると見当をつけた。なんと同じ町内のすぐ近所である。なんたる偶然(笑)。自分の家の庭から掘り進んでいけばよい。
そのうち、マスコミが噂を聞きつけて取材にくる。園井啓介、滝田裕介、近藤洋介などいわずと知れた“事件記者”の面々が町内の路地を右往左往する。もうめちゃくちゃや。
◆ギャグ
・ひょうたんが出てきた、中身は何かと思えば将棋の駒がぽろり。“ひょうたんから駒”だって。
・掘り進めるにつれ土管がやたらと出てくる。“よーし、そのうちドカンとお宝が出てくるぞ”
まあ、よくもこんなべたなギャグを繰り出すこと、ちなみに脚本は藤本義一である。
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by chaotzu | 2005-06-15 22:11 | 日本映画


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