2005年 06月 26日

【NHK】 「日本のこれから〰人口減少社会」 少子化って悪いこと?

◆ついつい2晩つづきでみてしまう。なかなか熱のこもった議論伯仲で面白かった。それにしても、遥洋子はあまり議論したくない相手であるなあと認識、気合だけでもう負けてしまうよ(苦笑)。
まあ、なにはともあれ「遥洋子」と「和民」の宣伝になったんじゃなかろうか(悪口ではない、念為)。
◆「クルーズ夫婦」、わざわざ私生活をさらして出演までしたのに気の毒だった。“クルーズ・ツアーに年間5回は行く年金夫婦”というビデオ紹介の段階で、もうスタジオに怨嗟ムードが充満している(汗)。NHKの担当者もそれぐらいの想像はじめからできないのかな(苦笑)。
たしかに今現在でみれば、恵まれたほうの身分かもしれない。だけど、子供時代は戦争中、青春期は戦後の混乱期という世代である。あるいは先憂後楽の世代といっていいかもしれない。もとよりこのご夫婦だけではない。海外パックツアーに年間何回も行かれる老夫婦なんてざらにいる。旅行業界なんかは、年金でもっているようなものではないのか。b0036803_234832.jpg
それが名指しで非難を浴びかねないような紹介のされ方はちょっと配慮に欠けていたのではないか。だいいち、この年代のひとにはおおいにムダづかいをしてもらわないといけないのだ。元気があるのはおおいにけっこうなことで、医療費の負担になるよりは余程ましである。

◆NPOの花婿学校なるものがあるなんてはじめて知った。六本木ヒルズで待ち合わせしてとかデートの計画を真剣に練っている。その一方で出張アロマテラピー大好きで独身志向の映画宣伝ウーマン。いやはや、おじさんには勉強になるが、思いもよらない社会になりつつある。いずれにせよ6連敗中Yさんの健闘を祈りたい。

◆本題の人口減少社会、堺屋センセイに同調するわけではないが、あまり心配することもないかなと思っている。「このままでは国力が衰える」とか「国家的危機」などと心配される向きもあるようだが、物事にはなんでもいいこと悪いことの両面があるはずだ。
もともと日本の食糧自給率(カロリーベース)は40%ぐらいしかない。その点では今の人口1億2千万人は多すぎるのである。食糧安保に関していえば、自衛もへったくれもない。
そもそも人口と「国力」はリンクするものなのか、北欧諸国のごとく1千万人もいなくても、立派な存在感を示している国もあるし、あるいはその逆の国もある。
◆いくら政府が少子化対策に努めたとしても、いまの流れはある程度まで止まらないだろう。
漠たる発想であるが出生率の低下は日本人の「種全体」として、将来に向けての不安意識が反映した結果ではないのか。先の食糧のほか、エネルギー、環境、戦争、災害などいろんな要因が、いまのままではとてももたないと人口の過剰感を指し示しているのではないか。
◆俗に云われる構造改革も、人口の減少過程における必然現象とみることができる。爆発的に人口が増加した時代は、社会全体の扶養家族(あるいはパラサイト)が増えるため、あの手この手で「分配」する仕組みが出来上がる。卑小な事例でいえば、道路公団など特殊法人のファミリー企業、子会社どころか孫、ひ孫まであるが、ことの善悪は別として、なるべく多くの人間に食い扶持を分配するシステムになっている。談合もその範疇だろう。問題となった大阪市役所職員の厚遇問題もあえて別の見方がある。年間3億円の制服代で潤う業者もいるし、互助会に出入りの業者もいるだろう。官民接待に官官接待はいけないが、地方の料理旅館はそれでしのいでいた。NHKのタクシー代年間43億円はけしからんが、回りまわってそれで生活するタクシー乗務員家族がいるといった具合、いってみれば日本独特の共産主義みたいなものがこれまであった。人口が減ってくると、そのような過剰人口ゆえの「分配システム」が自ずと不要になってくる。政治家が旗振りしなくても自然に発生する構造改革である。
◆過疎の問題をどうするか。過疎地の方には申しわけないが、いま現在でも、補助金・交付金や辺地過疎債などの財政上の優遇措置、それに選挙区定数の不均衡でもって、なんとかもたせている状況ではないのか。それでも番組中で紹介された某町のごとき、ジリ貧状態になっている。無理矢理財政上の延命措置をとっても、なかなか現状のすう勢は変わらないだろう。
もっとも、セカンド・ハウスあるいは週末農園の普及など、新しいライフ・スタイルがどんどん生れてくるのではなかろうか。現時点では思いもよらない新しい発想がきっと出てくるだろう。
だから、それほど先行きは悲観したものにはならないと思いたい。きっとそのはずである。
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by chaotzu | 2005-06-26 23:10 | 時事


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