2005年 06月 28日

【ビデオ】「リトル・ヴォイス」 ひきこもり歌姫と鳩青年の恋物語

◆1998年イギリス映画、以前「リトル・ダンサー」という秀作があった、そしてこの映画はごひいきマイケル・ケインとユアン・マクレガーが出演している。こりゃ傑作間違いなしとにらんでレンタルしたが、それほどでもなかったな(苦笑)。b0036803_22174828.jpg
◆ごくカンタンに云ってしまうとファザコン娘の自立物語である。だけど、そこにいたるまでが、モノスゴク難儀なのである。
音楽好きの父親が亡くなり、遺品のレコードを毎日聞いてばかりのひきこもり娘である。好きな歌手はジュディ・ガーランド、マリリン・モンロー、シャーリー・バッシー、耳がいいのか、美空ひばりみたいな歌の天才である。モンローの歌真似なんかお茶の子さいさい。ただし、その気になればのことだ。そこで、田舎の芸能マネジャーのケインがあれこれ介入してくる……。

しまいに、自宅は火事で丸焼けになる。マイケル・ケインは破産してしまう、母親は現実を知ってうちのめされる。もう死屍累々である。これでやっとふっきれましたって、鳩を飛ばしてすっきりしているが、はたして、そこまでする必要があったのか、ほんま、怒るで(苦笑)。はなしのバランスがちと悪すぎる。
◆母親のブレンダ・ブレッシンが出色である。もういい歳で肥満しきっている。それでもオトコが欲しくてしかたがない。イギリス労働者階級のダメ親で下品かつ卑しい役を見事に演じている(笑)。迫力がありすぎて、ヒロインがかすんでしまうほどだ。
いっぽう、マイケル・ケインの役がいやにマジなのである。このひとはどこかいい加減さがあったほうが面白いのだが、ラストは涙の“破産ソング”まで唄う大熱演である。
もうコメディとしてみたほうがよかったかもしれない。ユアン・マクレガーは寡黙なだけの鳩青年だし……。
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by chaotzu | 2005-06-28 22:21 | 外国映画


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