2005年 06月 30日

【ビデオ】「ニノの空」 多国籍ナンパ映画?

◆1997年フランス映画、スペイン人の大男とロシア人小男のロード・ムービー。このパターンは「真夜中のカウボーイ」や「スケアクロウ」の踏襲なんだろうが、外国人2人組としたのがユニークである。これを日本におきかえれば、中国人と韓国人の2人組が北海道をヒッチハイクして回るみたいなはなしになろうが、とても無理だろうなあ。
b0036803_2211616.jpg◆原題は「ウエスタン」、大西洋に突き出したブルターニュ半島が舞台である。たしかにフランスの西端だ。陽光あふれる南仏にくらべて、空はどんよりで風も強そうだ。もともとはガリア人、ケルト人、ノルマン人など多人種の混淆による地域である。そんな街でひょんな縁から失業したスペイン人と放浪中のロシア人が仲良くなる。
配給会社がつけた副題は「幸せさがしの旅物語」、実際のところはオンナ探しの旅である。そのために、うそのアンケートをでっちあげて、家庭訪問したりする。オイオイそんなことしとっていいのか(笑)。
おそらく。配給会社もセールストークに困っただろう。
◆もうひとり、象牙海岸出身の車椅子黒人も登場する。つまり、主なオトコはみんな外国人である。この3人が街角で通行人に“ボンジュール”」の声かけをして、どれだけ返事をもらえるか、お遊びで競うシーンがある。なかには“国へ帰れ”と辛らつに返すひともいる。もしかしたら、外国人を試験紙にして、フランス人の国際感覚を問う意図なのかもしれない。
 ラストで2人が出会う女性は未婚の母親であるが、たくさんの子供の父親はみな異なっている。まるで、地球家族みたいなファミリーである。
そして、エンドロールでは、出演者、スタッフ名の両脇に国旗がズラリ並べられる。推測であるが、出演者、スタッフの両親の出自を国旗で表現しているようである。フランスの国旗が当然ながらいちばん多いが、他の国旗もかなり登場する。かなりボーダレスである。
もしかするとヨーロッパ統合の未来を示唆する映画かな。そんな深遠なテーマがあるようなないような、あるいはちょっとひねった恋愛映画かもしれない。
うーん、正直よう分かりませんでした(苦笑)。
[PR]

by chaotzu | 2005-06-30 22:14 | 外国映画


<< 【ビデオ】「早春」 小津流不倫...      町山智浩アメリカ日記が読めんぞ(怒) >>