マイ・ラスト・ソング

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2005年 07月 02日

【映画】 「宇宙戦争」 ついに大阪最強伝説が

◆2005年アメリカ映画、古典SFを現代におきかえて映画化したものであるが、ハデハデの宇宙大活劇を期待すればがっかりするかもしれない。
実際に観たところは、家族の再生ドラマでもあって、離婚のためにいったん切り離された父親と子供の愛情復活がひとつのテーマになっている。また、文明批評的な見方もあるかもしれない。
以下ネタバレ注意
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◆戦争とあるものの、前半の人類は逃げてばかりである。なにせ地中からとび出してきて、いきなり問答無用の殺戮行為にとりかかる極悪宇宙人であって、「ET」みたいな友好的宇宙人とは大違い。映像としては宇宙人のトライ・ポッドが暴れまわるところがいちばん迫力があるだろう。
ただし、すかっとしたエンターティンメントを期待していると、あてがはずれる。トム・クルーズ親子も必死で逃げ回るだけである。それなのに、反抗期の息子は素直でないし、娘はヒステリックに泣き喚くだけである。だから観てるほうは、やけにイライラしてしかたがない。
トム・クルーズも子供との距離感で悩める父親なのである。手榴弾で闘う場面もあるが、スーパー・ヒーロー的なところはあまりみられない。ただただ、息子と娘の安否を気遣って、あっちうろうろ、こっちうろうろの気の毒な父親である。考えてみれば、もうオンナにもてるだけが能ではない、しっかりした父親もこなさなければならない歳である。
◆宇宙人の襲来ものでは、何年かまえに「インディペンディンス・デイ」なるド派手な活劇映画があった。アメリカ人には大受けでやんやの喝采だったらしいが、もうトンデモねた満載の大ボラ映画であった。これと同じような趣向の映画になるのは、もうごめんである。なにより、9.11同時テロを踏まえればなおさらである。“やられたらやり返せ”では暴力の再生産肯定になりかねない。
したがって、映画の決着において、勝者はどこにも見当たらない。なにやら文明論的な終わり方である。これはもう観るひとの好みかもしれない。自分的にはまあまあ退屈しなかった。
ただし、子役の女の子はちとうるさすぎというか、芝居のしすぎじゃないか、ドリュー・バリモアみたいになるぞ(苦笑)。


◆登場人物のセリフのなかで、大阪で宇宙人のトライポットを3基もやっつけたというはなしが出てくる。 やるじゃん、すごいじゃんオーサカ(笑)。
しかし、最強大国アメリカを僅か3日かそこらで、壊滅状態にしてしまう強敵である。いったい大阪人はどう立ち向かったのだろう。いろいろ勝手に想像してみる。
・大阪のおばちゃん軍団がおなじみの大音量攻撃、クレクレ光線で応戦、宇宙人はその裂帛の気合にたじろぎ思考も混乱、うっかり操作ミスでバリア崩壊。
・大阪ドームやクリスタ長堀など悩みの3セク建造物を破壊してくれるので大阪市幹部が大喜び、“次はユニバーサルやってくれ”の予期せぬ声援に、宇宙人のほうが拍子抜け、アホらしくなってつい戦意喪失。
・大阪人のDNAが宇宙人にとりつく、残業代の配分や特殊勤務手当(侵略手当)等の要求で宇宙人が内輪もめを起こしてしまいに内部崩壊。
もうホンマかいなあ(笑)。
それにしてもなんで突然に大阪なんだろう?
宇宙戦争の外伝として日本で映画化したらどうだろう。主役をクレヨンしんちゃんにしたりして、スピルバーグはもうカンカン(笑)。
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by chaotzu | 2005-07-02 21:13 | 外国映画


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