2005年 08月 05日

日本共産党の“玉砕”選挙

◆「郵政政局」で解散風が吹くなか、日本共産党が次回衆院選の立候補予定者名簿を発表した。このうち小選挙区の立候補予定者は240人である。実のところ、次回衆院選では全選挙区に候補者を擁立しない方針を打ち出しており、200人もたてないだろうと思っていた。まさかの240人である。おまけに残る60選挙区についても、まだ候補者を擁立する方針らしい。別段民主党に肩入れするつもりはないが、ちょっと信じられない感覚じゃなかろうか。
前回(2003)の衆院選挙で、日本共産党は全300選挙区で全敗、これだけでもかなりカッコ悪いのに、供託金300万円まで没収されたのが235選挙区にのぼった。きつい云い方をすれば、立候補者の8割近くが泡沫扱いされたわけである。これだけで国庫に7億円ばかり献上したのであるから、カンパを強いられる末端党員の気持ちは如何ばかりであろうか。
b0036803_20313770.jpg◆ふりかえれば、1970年代頃の共産党がいちばん元気だったように思う、労働組合のみならず、地域社会にけっこう根をはっていた。わたしの知る限りであるが、学童保育や子供野球の世話などにも、党員さんが頑張って汗をかいていた。文字通り草の根活動である。服装はいつも同じで垢抜けないが、とにかく真面目一途なひとが多いという印象であった。頼まれて赤旗を購読していた時期もあったぐらいである。まあ、いま隆盛?の創価学会のほうがずっと気味悪かったのである(それは今でも同じだが)。
◆その党員さん、年代進行による高齢化が著しい。会社勤めなら定年を迎えたひともかなりいるだろう。月収の1%基準の党費や赤旗購読費に加えて、選挙毎のカンパ、さらに日常の労力奉仕とくれば、疲れ果てる党員もいるようだ。かつては赤旗を熱心に勧誘されたものであるが、いまは勧誘どころか配達や集金の人材にも事欠いているかもしれない。現実にこの10年以上赤旗を勧誘された記憶がない。地域でも職域でもそうであるから、はっきり云って党活動の足腰はかなり弱っているのではないか。そんな状態で全国で240以上もの小選挙区に候補者をたてようなんて、現実的にも無茶なはなしである。いちばん盛り上がる政治イベントであるべき衆院選挙に手を抜くと党員の士気が弛緩して党がもたなくなると心配しているのかもしれない。だけど、候補者名簿をみると、大半が専従党員で地方議会経験者はほとんどいない。有権者にしてみればなんの馴染みもないだろう。市町村議会レベルの選挙のほうに重点をおくべきではないのか。このままでは党員は疲弊する一方だろう。
◆何度も云うようだが、日本共産党は民主集中制を党規約から撤廃しないと駄目だ。これが少数者による独裁制を支える理屈になっている。いくら素晴らしい卓見高説を唱えても、これがある限り大衆全般の信頼は得られない。だいたい、全国300の小選挙区で全敗しても、党のトップが交代すらせず居座っているのである。むかし陸軍、いま日共の無責任体質である。
元赤旗記者で朝鮮問題研究者の萩原遼氏を除籍したそうである。いまどき朝鮮総連との友好維持にやっきになるのもなんだかだが、萩原氏のようなユニークな人材でも抱えこめる懐の深さを願うのだ。もういくら云っても詮無いことかな。
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by chaotzu | 2005-08-05 20:45 | 時事


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