マイ・ラスト・ソング

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2005年 08月 09日

【DVD】 「社長行状記」 イワ・マ・サンシャイン?

◆1966年東宝映画。今まで「こうじょうき」と読んでおりましたが「ぎょうじょうき」なんですな。いや、お恥ずかしい。b0036803_23571420.jpg
今回の森繁氏はアパレル・メーカー、栗原サンライズの社長さん、既製服メーカーもブランド戦略が重視される時代になりつつある。手っとり早いのは外国の有名ブランドと提携することだ。そこで森繁社長が狙うのはディオールならぬチオール(笑)。
だが、ここの日本支社支配人のフランキーは病的女好きのイヤな奴。小林桂樹秘書課長が出向いても居留守をつかわれる、ところが美人秘書の原恵子が甘い声でアポを頼むと一発オーケー、それも自分からすぐさま出向いてくるという。あげくのはて、当時大流行のボウリング場まで秘書を追いかけ回して、ボウリングの球の代わりに本人がレーンを転がるはめになるのである。
いや、ここまでビジネスよりオンナ優先を徹底すると、いっそ清々しいというべきか(笑)。
まあけったいなフランス人もどきの日本人である。
“トゥーレビアン!” “シルプ・プレ”が口癖で、語尾は○○でゴザイマス、そして相手は常にオマエ呼ばわり。だから小林桂樹もオマエで返して、それで会話がちゃんとできている。実際のフランス人がみたら怒るかもしれんな。
◆見せ場はチオールの社長夫妻を招待した志摩旅行での恒例宴会芸、のり平が云う「とっておきの芸術」とは、なんとビートルズの物まねショー。森繁、のり平、桂樹の3人がマッシュルーム・ヘアのカツラをかぶり、ほうきをエレキに見立てて大奮闘する。チオール夫妻が大笑いしている。
これまでみた社長シリーズではいちばんの珍芸であり、この場面だけてもDVD購入の値打ちがあるかもしれない。なお、森繁はマンガ評論の竹熊健太郎にそっくりで、これまたびっくり、
のり平のギャグも炸裂する。伊勢の二見が浦の夫婦岩、アベック岩と紹介して、日の出の様子を熱心に説明、岩の間からお日様が出てまいります。
“ですから岩間サンシャイン、イワマ・サンシャインでございますね”
とひとり悦に入っている。
いわば「わっかるかなあ?わっかんねえだろうなあ~」の世界(by松鶴家千とせ)。
はなしが前後するが、本作で紹介されるのは伊勢志摩ツアーである。御木本真珠島もでてくるし、泊まりは志摩観光ホテル、もちろん赤福もちも必須アイテムである。
◆これまでのシリーズと大きく異なるところは、会社がはじめて資金繰りに窮することである。こうなると森繁社長、浮気の虫もすっとんで、資金繰り行脚にとびまわる。非常時の社長さんたるやそりゃたいへんなもんである。それで、資金繰り援助を頼む相手が尾張デパートの山茶花社長なのである。もう借金頼むにはナバロンの要塞級、難攻不落の相手である。さていかがあいなりますやら。
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by chaotzu | 2005-08-09 00:04 | 日本映画


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