マイ・ラスト・ソング

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2005年 08月 30日

はえぬき信仰の愚

◆巨人の次期監督は「星野」問題で喧々諤々である。阪神ファンはムカッとしている。巨人ファンもなんだか釈然としない。さらに中日ファンは憮然。スポーツ紙だけがはしゃいで、野球ファンはダレも喜んでいないようだ(苦笑)。
阪神ファンの気持ちは分からぬでもない。星野さんはまだ阪神球団と契約している人間だ。よりによって優勝争いで白熱しているときである、TPOわきまえぬ物言いはたしかに不愉快だろうし、なにより失礼である。こんなところにも読売グループの余裕のなさがあらわれている。

b0036803_22163325.jpg◆それにしても、ホリウチ監督がまだ指揮を執っているさなかの、公然たる後任論議である。清原選手の残留等気の毒な面もあったが、同情論なり擁護の声は一切聞こえてこない。選手やスタッフの気持ちがすっかり離反してしまったのだろう。よほど、ウラオモテがひどかったということか。長島さんは有能とはいえない指揮官ではあったが、それなりに首尾は一貫していた。ホリウチさんはそれすらもなかったということになる。

◆ここまでに至っても奇異に感じるのは、一部巨人ファンの生抜き指導者にこだわる心理である。素朴なファン感情としては理解できるし、たしかに原前監督も有力な後任候補だろう。だけど、未来永劫の生え抜き監督志向は、はっきり云ってもう無理があると思う。いずれは外人監督もあるというぐらいに思っていたほうがいい。
なにより、チームを抜本的に変えていこうとするときは、しがらみのない外様監督のほうがはっきりと適任じゃなかろうか。かつてのチーム・メイトがいれば、大ナタはふるいづらいものだ。人心の一新をアピールするには、目先損得抜きの思い切ったトレードも必要である。他のチームもこれまでそうしてきた。巨人といえども例外ではない。

◆もともと、選手のほうこそ生抜き重視でいくべきだった。ところが、巨人はこれまで、ずっとその逆をやってしまった。次から次に他球団の中心選手をお金で引っ張ってくるいっぽうで、川相選手のようなベテランの生抜きは追い出してしまう。チームにとって精神的なコアになりそうな選手の重要性をまるで顧慮していない。だから、高橋由伸や二岡など、生抜き選手の存在感はいまだに乏しいままである。そんなチームがいまさら、生え抜き監督にこだわっても、こっけいなだけである。
だいいち、これまでも、生抜き監督の目覚しい成功例がたいしてあるわけじゃない。巨人の川上監督と阪急の上田監督ぐらいしか思い浮ばない。この2チームはもともと、前監督の時代からチームの体制がそこそこ出来上がった、いわばある程度熟成したチームだった。ところが、ガタガタになったチームを生え抜きの監督が蛮勇をふるって再建したはなしはあまり聞いたことがないのだ。

◆外様監督のススメといっても、星野さんの巨人入りをプッシュするつもりはない。だいいち監督ひとりがのり込んで、チームの体質があっという間に変わるならばなにも苦労はない。どんなに素晴らしい指導者がきても、1年目から効果を期待するのは無理というものである。
さらに、巨人の場合は監督もさることながら、フロントも大幅に刷新する必要があるのではないか。長島名誉監督もこの際例外ではない。
巨人が実際に星野氏の招聘を決めるにしても、ナガシマさんの同意は必要だろう。あくまで推測であるが原前監督はナガシマさんにあまりよく思われていないのではないか。だけど、監督の人選にナガシマさんの好き嫌いがいちいち反映するとしたら、それこそ困りものである。今後、監督人事でドタバタしないよう、ナガシマさんもいっそのこと勇退していただき、療養に専念してもらうことだ。
再建する会社にあっては名誉職なんかは不要。それぐらいハラをくくらないと抜本的改革なんて口先だけにとどまること必至である。
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by chaotzu | 2005-08-30 22:29 | 野球


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