2005年 09月 07日

奇々怪々の星野報道

◆阪神前監督星野氏の巨人入り?に関する報道が錯綜というか迷走している。
はじまりは、9月5日(月)、
「年俸10億円!巨人・滝鼻オーナーが星野氏に監督を正式要請」(サンスポ08時03分)
巨人軍滝鼻オーナーが阪神電鉄本社を訪問し手塚オーナーと会談の後、星野氏に極秘接触、「1年契約、年俸10億円」、破格の条件提示とある。
翌6日(火)には、「巨人、阪神に『星野監督』要請していた」(スポニチ06時14分)と同様の報道がつづく。情報源ははじめ阪神関係者とされていたが、他紙の後追いで久万前オーナーと判明し、さらに同氏が「巨人入りを容認した」ということまで。
こうなれば、もう間違いなく巨人・星野監督の誕生だ、ダレもがそう思ったことだろう。

◆ところが同日夜に至って一転する。
「巨人から招請受けていない 阪神の手塚オーナー」(共同通信19時43分)
阪神の現オーナーが“久万前オーナーが会ったのは巨人からの使者ではなく記者だった”
と久万情報を全面否定、星野氏の球団シニア・ディレクター契約の継続も要請するという。さらに毎日の報道では、読売ナベツネ氏も阪神との接触を否定したとある。
いったい、どうなってんの? 84歳のクマさんが呆けとったってことですか(そんなアホな)。

b0036803_20313289.jpg◆直近のニュースが正しいとするならば、5日のサンスポは大チョンボの虚偽報道である。でっちあげといわれても仕方ない。ところが、年俸10億円とか情報がやけに具体的なのである、東スポでもここまで断定しない(笑)。
さらにサンスポ自身も、このニュースを軌道修正していないのである。ちなみに、本日の関係記事は「8日に星野SD続投要請…本音に迫りイッキ囲い込みへ」ということで、あくまで巨人から監督就任要請があったことを前提にした記事になっている。

◆これはもう、ヨミウリから阪神に接触があったとしか考えられない。ナベツネ子飼いの読売記者が「代理人」として動いたのだろう。もちろんペーペーの記者ではない、それなりの幹部記者だろう。実質トップのクマ爺さんに会って、上層部の意向を内々に伝えたにちがいない。球団との関係がないから、勘ぐられても記者としての接触だと言い逃れができる。だけど、いかに言訳しようが、新聞記者がフィクサーまがいの行動をしたとすれば、マスコミ人として職業規範を逸脱したとみられてもしかたがないことだ。
まともなメディアであれば、共同通信等の報道があれば直ちに社内調査するところだが、あいにくヨミウリはまともな新聞社ではないから頬かむりしている。なにより他ならぬナベツネ自身がこれまでフィクサーじみたことに手を染めており、その一端が韓国の情報公開で明らかになったばかりである(オカシなことに、どこもきちんと追及しようとしない。記者のフィクサー稼業はナベツネだけではなかったのだろう)。

◆なぜ、ヨミウリがこれほどまでに焦っているのか?
まず巨人戦のテレビ放映権料1試合1億円の殿様商売が難しくなったこと、視聴率5%そこそこでは3000万円でも上出来だろう、いずれダンピングを迫られること必至である。そして日本テレビの深刻な売上不振もあると思う。ここ数年看板番組のはずの巨人戦がらみCM収入は減少一途であり、日テレは危機に直面している。
だから背に腹は代えられない、放映権料や番組セールスのためには星野人気に頼るしかない、同氏ならば、ゴールデンのスポットCMで1分1000万円の商売が維持出来ると踏んだのだろう。だから10億円払ったとしても安いものである。
それほど、ヨミウリ・グループはいま追い詰められている。とにかく手っ取りばやい人気回復が第一であって、球団の抜本的再建は二の次でしかない。自らの商売危機をいかに打開するかだけで、野球への愛はどこにもみられない。

◆現状はアドバルーンを打ち上げて、その効果は十分果たしたというところではないか。当面様子見しておいて、阪神が優勝すれば直ちに動きだすだろう。そのときにはサプライズは少なくなり、反発もだいぶ緩和されるだろうと見込んでいる。

もうひとつ、いやな疑問がある。
なぜ、首位争いで公式戦がいちばん盛り上がっているさなかに、このようなニュースが噴出するのかということである。良識ある野球関係者なら、公式戦の盛り上がりに水を差すようなことは避けるものなのに、おかまいなしである。
一連の報道が、総選挙の公示から投票までの間にあったということは、たまたま偶然のことなんだろうか。いずれにせよ、総選挙の目くらましになったことは間違いないのだが。
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by chaotzu | 2005-09-07 20:45 | 野球


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