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2005年 10月 08日

拉致問題、「小出し」情報に懸念

◆2002年10月15日だった、もうあれから3年になる。北朝鮮に囚われていた日本人拉致被害者の男女5人が、特別機で羽田空港に戻ってきた日だ。24年ぶりの「奪還」である。その後、ご家族も戻ってきた。ところがそれからが、すっかり膠着状態なのである。
まだ日本政府が認定した拉致被害者だけでも11名残っている。それなのに、人さらいをした北朝鮮は「拉致問題は解決済」とうそぶいている。

b0036803_225434.jpg◆自民党による新憲法草案の前文には「愛国心」が盛り込まれているそうだ。あたり前のことだが、自国民を拉致されて何もできない国家に愛国心なんぞ抱きようもない。断っておくが、日本も戦争しろとか核武装せよなんて考えは毛頭ない。あたりまえの独立国家として、考えうる外交手段を駆使せよということだ。政治家や外交官はそのためにこそある。
コイズミさんのお得意フレーズになった「この程度の改革ができないで大改革をやろうなんというのはおこがましい」じゃないが、「拉致被害者の救済もできないで、愛国心を称揚しようなんておこがましい」である。

◆残された拉致被害者の救済はさっぱり進展しないものの、断片的な情報だけはポツリポツリとでてくる。帰国されてから、もう3年になろうかという時期である。正直云って、情報の背景等分からないので、なんだか釈然としない部分がだんだん増えてくる。
10月8日「他国からの拉致女性3人とも暮らす 曽我さん証言」(朝日)
9月16日「工作員の日本語教育を中止 北朝鮮、大韓機事件の翌年」(共同通信)
9月15日「拉致被害者が一緒に生活 田口さんら6人、工作員も」(共同通信)
7月14日「辛光洙容疑者が教育係 拉致直後の曽我、横田さん」(共同通信)
5月27日「有本さん平壌で見た 曽我さん、家族に証言」(産経)
5月13日「拉致?平壌で日本人男女…曽我さん、目撃と明かす」(読売)
……以下略

◆はっきり云って「情報を小出しにしている」面は否定しづらい。だけど家族会の心情を思うと、それもやんぬるかなとは思う。ただでさえ日本人は忘れやすいのだから(苦笑)。
気になるのはこういった報道の状況が続くと、そのうちかつての大本営発表みたいに受けとめられやしないかということだ。
とくに、本日付の外国人拉致に関する記事、タイやルーマニアの女性まで拉致されていたなんて重要な新情報であるが、それがなぜ今頃に至っての発表なのか、大いに疑問がある。
ワタシのみるかぎり、昨日出版されたジェンキンス氏の手記本のパブリシティとしか思えないのである。これまでたいした金額ではないにせよ拉致問題救援のカンパをしてきた人間としては、ショージキ申し上げて、あまり愉快ではない。
マスコミは情報をただ右から左に流すことなく、差しさわりのない限り、情報背景を開示してほしいもんだと思う。
しかし、こんなことを感じてしまうのはワタシだけだろうか。コンジョー曲がりと叱られるかもしれないな(汗ダク)。

◆ところで、そのジェンキンスさんが、自動車運転免許の取得のために、東京で一ヶ月ほど単身生活をするという。これだけ日本人妻と長くいっしょにいるというのに、なぜ佐渡島の教習所で済ませられないのだろうか。免許取得費用は自費で賄うにしても、佐渡市役所は世話役を出張で派遣するだろうし、警視庁はSPの人繰りが要るだろう。
こういうことを云ってまことに申しわけないが、どうにも出版の宣伝臭く見えてしかたがない。
いや、こんなこと書いているとオマエはやけにジェンキンス氏に辛口だな?って云われそうである。それははっきりいって拉致被害者じゃないからである。自分の考えとしては峻別してみざるを得ないということ、それに尽きる。
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by chaotzu | 2005-10-08 23:05 | 時事


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