2005年 10月 18日
◆千葉ロッテ・マリーンズの本拠地である千葉マリン・スタジアム、何回か行ったが風がやたら強いのが難点である。弁当の包み紙なんかすぐ飛んでしまう(苦笑)。そんな球場で行われたパリーグ・ブレーオフのパブリック・ビューイングに5日間で6万人近いロッテ・ファンが参集したらしい。雨の日もあったのに大型テレビをみるだけでこれだけ集まるなんてスゴいのひと言である。プロ野球もまだまだ捨てたもんじゃないなと思い、かつ読売巨人軍への一極人気集中時代の終焉を強く感じる。これからは巨人も東京地盤のフツーの球団にならざるを得ないということだろう。それを強く感じる。 ◆さてそのプレーオフ、制度としては理不尽きわまりないなと思いつつも、試合としては接戦があいつぎ、ハラハラドキドキのいいシリーズだった。ホントにどちらが勝ってもおかしくなかった。ホークスは城島選手の欠場などちょっと短期決戦運がなかったようだ。その城島が涙ぐむ的場捕手を慰めている。とてもいいシーンだった。敗者ではあるが共鳴するものは多い。それにしても2年続きのレギュラーシーズン1位敗退とは、福岡のファンにとって気の毒な結果だと思う。長期シリーズとなれば実力発揮は間違いないと思うのだが。 ◆第4戦と第5戦は、テレビ東京(大阪)が実況中継してくれたので、リアルタイムで視聴することができた。おかげでロッテ・チューインガムのCMも初めて拝見したのだが、これがなかなか面白い。仕事かなんかで落ち込んでいる女の子をバレンタイン監督以下ロッテの選手が励ますストーリーであるが、いきなり球場に切りかわって、「DHよしこ」のアナウンス、バレンタイン監督が“よしこガンバレヨ~っ”て試合に送りだす。ガムをどうぞってさし出すのはリリーフ・エースの小林投手か、ロッテの選手がみんな素人っぽいところがまたいい。当然悩める女の子は元気を取り戻すのである。もしかして、ロッテ優勝のMVPは、この未知の新戦力「DHようこ」効果かもしれませんぞ(笑)。 ◆そのロッテ優勝、まずはバレンタイン監督の手腕だ。とくに第4戦後の発言は名語録である。 “キャンプのころから言っているが、野球は楽しいこと。この時期にできるのは、限られたチーム。その楽しさを選手には体全体で感じてほしい” “それができないなら、他の仕事を見つけた方がいいよ“ 単純な勝負意識に凝り固まった日本人にはなかなか云えないセリフであって、かつて広岡GMと仲たがいした背景も分かるような気がする(笑)。 それと、スカウトなど編成部の力も大きいのではなかろうか。優勝を決めた第5戦の影のヒーローはファインプレーの早坂内野手だと思うが、ドラフト8位で入団した高卒三年目選手である。無名であるが潜在能力のある選手を発掘していった地道な努力が結実したのだと思う。なにもかも金任せ補強に頼り切って本来の編成努力を怠ったあげく自壊したどっかの金満球団とは大チガイである。お金だけでチームが強くなるということはありえない。 海の向こうでも、ヤンキースが早々にプレーオフ敗退した。
by chaotzu
| 2005-10-18 20:08
| 野球
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