2005年 10月 21日

サッパリ盛りあがらぬ神戸市長選

◆現職市長の辞任アンド選挙再出馬で騒然の大阪市と比べて、神戸市長選挙のほうは、すっかり静かなもんである。あさって投票日であるということを、ほとんどの市民は気にもとめていないのではなかろうか(苦笑)。前回選挙で候補者が乱立した後遺症そして総選挙後の虚脱感もあるかもしれないが、はっきり云ってしらけている。おまけに大阪市のかげでかすんでしまったような、もう現職の安泰ムードが漂っているようだ。

b0036803_22222045.jpg◆今回選挙の立候補者は3人、毎度おなじみ市役所出身の現職候補と、市民団体擁立の女性候補(本籍は共産党)、そして無所属の40代若手社長である~このひとは何でも「民営化」を連呼しており、すっかり小泉チルドレン気取りにみえてしまう(笑)。
政党ベースでいうと、自民・民社・公明・社民4党相乗りの現職候補と、共産・新社会の統一候補、そしてコイズミ党アピールの無所属となる。
まあこんなこと云って申しわけないが、みな小粒すぎて現職市長の当選が確実な顔触れである。有権者の大半はしらけているだろう。投票率は前回の38%を下回りそうだ。もしかすると30%も切るかもしれない。争点がないわけではないのに、なぜこんな有様になってしまったのか。

◆これまでの神戸市政にしがらみがなく、行政実力のある対立候補が出馬すれば、間違いなく現職を打ち破るだろうと思う。前回選挙でも候補者が乱立してしまい、結局市役所出身候補が漁夫の利を得たという経緯であった。今の市長が市民から万全の支持を得たということではない。むしろ、有権者の大半はもう飽き飽きしているはずだ。
なにせ、これまで56年間も助役出身の市長が続き、直近の36年間は市役所職員上がりの市長であって、ほとんどオール与党体制できた。市職員の労組もあたり前のごとく現職市長を応援しており、ある意味で大阪市以上の「癒着構造」である。行政ミスがあっても誰も責任をとらなくて済むシステムが出来上がっている。複数の利権マフィアが手をつないで市政を壟断してきたといっても過言ではない。
その結果、これまでの開発イケイケドンドン行政になんの反省もなく、巨額の借金に鈍感な行政体質が温存されている。来年2月開港予定の新空港については、早くも市税投入の声が囁かれているぐらいだ。市民は思い切りなめられたものだ(怒)。
利権にからめとられた市役所出身の候補者ではもうどうにもならない。腐れ縁のない外部の人材がのりこんで、情報公開等どんどん進めていく、そして歴代市役所幹部の責任を追及できる態勢にもっていかないと、市政はいつまでたっても引き締まらないだろう。遠からず破綻するにちがいない。オール与党の無責任体制がもらした大阪市問題はけっして他山の石ではないのだが。

◆これほど緊張感の乏しい選挙になった原因のいちばんは民主党の姿勢にあると思っている。中央では自民党と対峙しつつ、地方ではどこもかも仲良しというのは、どうにも説明がつかない。しかも政令指定市の首長選挙である。市労連との関係配慮があるとしたら、いったんリセットするべきじゃないのか。
だいたい労働組合が毎度臆面もなく現職市長を推薦するという構図が異常なのである。本来理事者側と一定の距離をおき緊張感を保つべきなのに、自らすりよっている。選挙で恩を売って自分たちの待遇をよくしようという計算である。それで組合員にとって短期的な利益は得られるかもしれないが、市民からは見放されるいっぽうになっている。
自らを常にきびしく律する姿勢を保って、市民の共感を得られる労働組合であってこそ、いざというときに組合員の正当な権利を守れると思うのだが、その逆をやっている。
あたり前のことを何度もいうが、労働組合はけっして利権団体になるべきではない。
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by chaotzu | 2005-10-21 22:34 | 時事


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