2005年 10月 25日

悩ましい高校球児の野球留学

◆本日、関西圏のサラリーマンはたいてい早々に帰宅したことと思うが、嗚呼それなのに……の結果になってしまった。これまで3試合の得点合計は30-2である。これじゃ池乃めだかネタもあまりに空しくて使えない。サッカーじゃなくてよかったよと思わねばならない。
阪神にとっては試合間隔が空いたことがつらい、かつて西武が巨人に4連勝したことがあるが、あのときの巨人もリーグ優勝してから1ヵ月経っていた。それにしてもロッテ強すぎ。
明日の出勤は辛いというか、不気味なほど静まりかえった職場がもう目に浮かぶほど(苦笑)。
で、別の甲子園ネタに変える。

b0036803_2242699.jpg◆高知県出身の知人が以前、高地県内の某甲子園常連校について、
“あんなガッコー、ダレも地元代表なんて思ってないよ”
と吐き捨てるように云ったことがある。
いまは事情が変わっているかもしれないが、その当時の当該高校の甲子園出場メンバーの大半は県外出身者ばっかり(とりわけ大阪)だった。
何もそこまでイヤがられて甲子園にこだわるのもどうなんかなあと思ったものだ。

◆昨夜のNHKクローズアップ現代は高校球児の県外留学特集。
高野連の実態調査によると、今夏の選手権大会では全国高校球児の3%。約2700人ほどが県外入学者、甲子園の出場登録メンバーになるとそれが21%に跳ね上がるらしい。ということは、夏の大会出場の高校球児のうち5人に1人は野球留学生ということになる(自宅からの隣県通学など留学にあたらないと思われるが、どこまで精査したか不明。あくまでおおざっぱなデータである)。
番組では野球留学生が顕著な高校を2校紹介した。名前を挙げて申しわけないが、青森山田高校と江の川高校(島根)である。優勝した駒大付属苫小牧高校にも兵庫県の中学から入学した選手がいるそうだ。こういった野球留学選手の出身地は大阪府が圧倒的に多いらしい。それにしても、あんまり留学組が多いと、野球技能が奥手の地元の子供が、少年野球でもまれた関西の子供に押しのけられているようであり、なんだか不びんにみえてしまう。

◆選手を送り出す側として、大阪羽曳野の少年野球クラブが紹介される。驚いたことに、エースの少年とかレギュラー選手では親元を離れてでも甲子園に出たいという子がはるかに多い。
羽曳野の少年球児は別として、現実に高校球児のスカウトが存在しているらしい。素質のある子となれば入学金、授業料そして寮費までのトリプル免除になる。三段階のランク付けがあるそうな(苦笑)。そして中学3年の夏頃には留学話が決まってしまうらしい。
ちょっとここまでくるとやりすぎのようにみえるが、受け入れる高校側にすれば、少子化時代到来、生き残りのための知名度アップに必死の思いがある。
いっぽうで、長崎県佐々町の県立清峰高校は野球部全員が地元の子供、今夏の選手権に初出場し、愛工大名電や済美高校の強豪校に勝利した。当然、地元はおらがチームの活躍に沸きかえり熱狂する。町民は大喜びである。“ああ、今年はほんとにいい夏やった”。
そんな高校もある。

◆高校生の野球留学を大上段から否定するつもりはない。甲子園出場という少年の夢が実現するのはそれだけでもいいことだ。また、高校の知名度が上がって世間の注目を浴びること自体も悪いことではない。不良だらけのどうしょうもない三流高校が甲子園出場を契機に脱皮した例もある。だから、野球留学そのものを悪いことと決め付けることはできない。ただし、程度問題はあるかもしれない。そう思っている。

◆だけど、できるだけ長く野球を続けたいとなれば、高校からの野球留学はあまりオススメできないなと思う。まだ体が成長過程にある時期に、腕も折れんとばかりの無理は禁物であるのに、特待生条件で入学した子なんかはどうしても無理をしがちである。野球留学したあげく野球断念では洒落にもならない。
現実にプロ野球で大成した選手で高校時野球留学の経験者がどれだけいるか、統計があるわけでなく確たることは云えないが、5人に1人もいないのではと思う。また、アメリカ大リーグ経験の日本人選手は、これまでひとりもそのような経験はないのではないか。
野球人生は長い、高校生の時代ならば、寄り道、道草をする時間がもっとあってもいいのではないかと思うが、さて如何。
[PR]

by chaotzu | 2005-10-25 22:52 | 野球


<< 究極奥義 「全部なかったことにする」      まるで詐欺師の見本、フェアじゃ... >>