マイ・ラスト・ソング

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2005年 11月 16日

ムネオ質問答弁にみる役人の国語力?

◆「お尋ねの事実は確認されていない
たとえば在モスクワ日本国大使館における裏金問題で質問されたときなど、都合の悪い答弁を避けたいときの常套句。
政府にとって「お尋ねの事実はない」と云えないのが辛いところだが、これでは半分以上認めたも同然である。確認するために答弁を延期すればよいのだが、それもしようとしない。よほど外務官僚にキン○マを握られているのだろう。
それにしても、便利な言い回しである。いや、麻薬みたいなフレーズか。

b0036803_22562169.jpg◆「我が国が不利益を被るおそれがあるため、お答えを差し控えたい
これも在モスクワ大使館関連、本省の査察で住居手当の処理について問題点の指摘があったかどうかの質問に対する答弁。なにを大げさなとつい笑ってしまう。
たしかに大使館ぐるみで裏金づくりに手を染めていたとなれば、天下の笑いもので国益に関わるかもしれない。それにしても不利益を被るのは当事者の外交官だろうがと、突っ込みたくなる。

◆「現時点において、正確な額をお答えすることは、詳細な調査を要するため、困難
いわゆる「お手伝いさん」への公費支出(旅費支給)額についてであるが、木でハナを括ったような答弁の典型例である。相次ぐムネオ質問に閉口したのか、最近はこのパターンの答弁が目立って増えている。
ちなみに「お手伝いさん」への旅費支給~平成12年度から15年度まで4年間の実績は12人だけであるから、そんなにたいそうな調査が要るとは思えない、要するにこんな公私混同の金額まで表に出したくないということだろう。実際に「お手伝いさん」であったかどうかも分かりゃしない。
さすがにこの制度、いまは廃止されている。

◆「大きな成果があった
国連安保理常任理事国入りへ号令かけるため、ことしの5月、世界中に赴任している117名の大使を呼び戻して開催した大使会議についての政府の評価である。ちなみに3日間の会議のためにかかった旅費等の直接費用は1億8百万円であるそうだが、実際はもっとかかっているはずだ。
そこまでやって惨憺たる結果に至ったことはご存知のとおり、いったいどこに大きな成果があったというのか。普通の感覚ならば「結果的にみるべき成果はなかったといわざるを得ない、今後の外交活動上の教訓としたい」と総括するところだろう。これを強がりという。

◆小さな頃から鉢巻しめて塾で猛勉強、試験で高得点を得るコツをつかんで一流とされる学校に進学する、そして末は天下国家のために有為な人材にならんとす、おっとそうじゃなかった。現実は尻尾をつかまれないようなコセコセした「作文」づくりに、能力の大半を消費しているのである。なにもこれは外務省の役人に限ったことではない。
もっとも、すべて閣議で承認された「作文」である。なにより政治家がそんな小手先役人を重宝して後押ししている。
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by chaotzu | 2005-11-16 23:11 | 時事


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