マイ・ラスト・ソング

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2005年 11月 19日

誰も止めない放言宰相

◆かつて1983(昭和58)年1月、当時の中曽根首相が就任挨拶で訪米した際、「日本列島をアメリカの不沈空母に」云々の発言をして、大きな物議をかもしたことがある。当時のマスコミも大騒ぎであった。あえて卑賤な云い方をすれば、アメリカにケツを差し出した男第1号である。田中角栄のような失脚はしたくなかったのだろうか。
そしてケツを差し出した男第2号はコイズミさんだ。
この11月16日京都でブッシュ米大統領との会談後、
「日米関係が良ければ良いほど、中国、韓国、アジア諸国をはじめ世界各国と良好な関係を築ける。これが基本的な私の考え方だ」(読売新聞)
とのたまったそうだ。こうなると、もう媚態付きである。腰もふっているかもしれない(嘆)。アメリカに迎合しさえしておけば、万事安心と思い込んでいるのだろうか。まるで、中学生が
“ボクは番長の一の子分だぞ、だからいじめたら承知しないぞ”
とふんぞり返っているみたいである、傍からみるとこっけいきわまりない。虎の威を借りるコイズミもといコネズミ。
当のアメリカ人の大半も気味悪がっているだろう。
“このジャパニーズには自立した考えというものがないのか?”
アメリカにすり寄っているつもりかもしれないが、実際はブッシュさんにすり寄っているだけである。だいいちブッシュ自身が本国ではボロボロの不人気であり、アメリカ人の大半からもケイベツされかねない発言である。
不思議なことに、日本のマスコミはナカソネさんの「不沈空母」発言のときと比べて、ビックリするぐらい静かである。まるで何の問題もなきがごとし、すっかり去勢されたみたいである。情けないこと甚だし。

b0036803_033646.jpg◆アメリカに腰をふりすぎてアジア外交を八方塞りにしたいっぽう、国内政治ではすっかり大統領気分で云いたい放題である。あるいは外交の無成果を糊塗したくて、強いところをみせたいのかもしれない。国民にはそのほうが受ける。
昨夜は韓国釜山で、政府系金融機関の統廃合問題に関して
「谷垣財務相も与謝野経済財政相も私の意図が分からないから、たまに調子外れのことを言っている」(読売新聞)とまで云い切ったらしい。
政府系金融機関の整理についてはさまざまな意見があるだろう、その是非は別として、こんな風にツルのひと言、トップダウンでバッサリ斬りつけるやり方がいいものかどうか。本来なれば、周到に戦略を構想してかかるべきと思うが、ただ単に「抵抗勢力」をこしらえたいがための思いつきで物云っているようにみえてしかたがない。要するにお馴染みの人気取りパフォーマンスではないか。
役人はその辺お見通しだから、コイズミさんが総理を退任するまでの時間稼ぎに入るだろう。そういう意味では、問題のハードルを高くしてもらったほうがかえって好都合である。うだうだ云って粘っておけばいいわけだ。なに今までも廃止するとかいって、その実看板の架け替えで誤魔化してきた例はいくらでもあるさ、そう思っているにちがいない。
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by chaotzu | 2005-11-19 23:58 | 時事


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