2005年 12月 08日

偽装政党公明党がゆく

◆昨年、イラク戦争の発端時に日本人の若者3人が人質になったとき、世間は自己責任論で沸騰した。たしかに当人たちの無謀さや家族の不用意な言動は否めないにせよ、もう気の毒になるぐらいボロカスに攻撃されまくりだった。人格非難や中傷がエスカレートして「イラク三馬鹿」とまで云われたのではなかったか。
そして、政党のなかでも、公明党は際立って辛らつだった。とりわけ冬芝幹事長は「かかった費用を公開すべき」と費用請求にまで言及したぐらいである。
なぜか? 人質のなかに、日本共産党員の家族がいたからである。もう鬼の首をとったみたいな政治家による下品なパッシングであったことを思い出す。
仮に人質が創価学会員あるいはその家族であったらどうであったろうか、ぴたりと悪口をひかえて「政府は粛々と全力で救出に取り組むべき、いまは当事者を非難する時期にあらず」とかしたり顔で云っていたにちがいない。
おりしも、創価学会員である建築士が引き起こした事件が出来した。今度は世間を震撼させるけた違いの詐欺事件である。
b0036803_23285757.jpg案の定というか、公明党の大臣がしきりに云い出した「被害者救済が先決」と。事件の全体像もなにも判明せぬうちから、異例の国家による民間取引の被害救済が先行する。この政党にとっては、「法の下の平等」ということばなんてないに違いない。ご都合主義丸出しである。
もともと親筋の創価学会自体が宗教団体でもなんでもない。カルト利権団体が宗教法人を偽装しているのである。この度の建築偽装なんてたいしたことないのだろう。そういえば、大昔に「創共協定」という大偽装をやらかしたことがある。「政教分離」というミエミエの偽装もお馴染みである。なんだ、偽装の大先輩じゃないか(苦笑)。

◆それにしても、異常なまでの「公的支援」である、ここまでくると資本主義国家とは思えないほどだ(笑)。また、日ごろコイズミさんやタケナカさんご持論の「小さな政府」ともかけはなれている。
巷間伝わるところによれば、創価学会と関係のある企業が偽装事件に関与しているという、いまのところその真偽は分からないが、公明党(=創価学会)の入れ込みようをみると、まだ知りえない背後関係があるのかもしれない。なにせ財務省を黙らせるくらいである。官邸と直接話が通じているのだろうか。
来週14日には、その姉歯鑑定士を証人喚問するという、はっきり云ってもう遅いのである。来週になれば警察に身柄を拘束されているだろう、ただし無事でおればである。どっちにしても国会出頭は実現しない。警察情報を見越したうえで自民党と公明党がオッケーしたのだろう。警察の取調べとなれば、後の情報操作は容易である。おまけに証拠隠滅の時間はもうたっぷりと与えてやっているのである。ビラ配りで仰々しく逮捕される事件があることと比べると、なんという恣意的な捜査だろうか。

◆自民党にしてみれば失点必至の展開のなかで、思わぬオウン・ゴールをもらったようなものである。懸案であった防衛庁の省昇格も落着したし、改憲の道筋もみえた。コイズミさんにすれば、もう改憲は目前で一直線だと思っているに違いない。反戦平和政党であるといっても建前だけで、その実なんの信条もない政党であるから、エサを撒きさえすれば如何ようにでもあしらえる。普段は少々気にさわることをしてもかまうものか、そのうち尻尾をふってくるにちがいない。で、やっぱりその通りだったわけだ。「そうはイカンザキ!」が悪いジョークとしかとれない。とにかく財務省を黙らせる値打ちは十分あったのである。
しかし、小さな政府を標榜する政党と大きな政府志向の政党が連立していること自体、矛盾をいっぱいはらんでいる。野合というが、これも偽装連立政権だろう。そのうち、矛盾の重さに耐えかねて自重で崩壊するにちがいない。

[追記]
14日の証人喚問は各証人毎の分離方式でやるらしい。それでは一同方式と違って、言い逃れが容易になってしまう。自民、公明両党の理事が強行に主張して押し切ったそうだが、真相解明どころか真相隠蔽にやっきになっているようだ。なにをか云わんやである。

[さらに追記]
結局のところ、姉歯元建築士は証人喚問に出頭したので上記予想は大はずれとなった。素人が大見得切って予想を張るのは、やっぱりいけませんな(ペコリ)。
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by chaotzu | 2005-12-08 23:35 | 時事


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