マイ・ラスト・ソング

chaotzu.exblog.jp
ブログトップ
2005年 12月 09日

立川反戦ビラ事件~かくて世間は窒息する

◆いま住んでいる集合住宅のエントランスに、各戸の郵便受けを共同で設置しているが、ここに毎日何種類ものビラ、チラシが放りこまれる。いちばん多いのは不動産や宅配など商売用のチラシ、エッチ関係もある。それから政治家後援会のビラ、これは各党みんなある。さらに宗教・カルト関係もあるといったぐあい。とにかく何枚も入っているので、ふつうの郵便物等や新聞夕刊がまぎれてしまって、こちらとしては傍迷惑なのである。それでこういったビラはみんな共用のクズカゴに捨てることにしている。ワタシだけではない、大多数の住民が即ポイである。しかし、そのそばで若い兄ちゃんがせっせとビラ入れしたりしているのである(笑)。厳密にいえば、このアルバイト兄ちゃんは不法侵入にあたるのだろう。
それでも、警察に通報してまで取り締まってもらおうなど思ったことはなかった。とにもかくにもゴミ箱行きで落着してしまうはなしなのである。おそらく団地住民の多数も同様だろう、これまで管理組合で問題になったということも聞かない。なによりビラ(とくに中古マンション相場)を見たいという住民もいる。
他にもっと迷惑かける輩(変質者に暴走族や押しかけセールス、詐欺商法など)がいる、警察にはそっちのほうの取締りをこそ期待しているのである。

b0036803_21294218.jpg◆昨年(2004年)の1月、立川の自衛隊宿舎の郵便受けに「自衛隊のイラク派兵反対」のビラ投げ入れた市民団体の3人が、1月以上たってから立川警察署に逮捕されるという事件があった。東京地裁の一審判決(2004年12月)は無罪、そして本日の東京高裁控訴審では一転「有罪」判決(罰金10~20万円)となった。
そりゃ、四角四面にとらえれば「住居侵入」なんだろうが、なにもそこまでして刑事罰に仕立てあげんでもなあと思うのが素朴な疑問。たとえば創価学会の宣伝ビラで警察に苦情を云えば取り締まってくれるだろうか。
“聖教新聞を勝手にポスティングされてたいへんな苦痛をこうむっています”
なんて云おうもんなら、逆にこちらの身元を根掘り葉掘りせんさくされるだろう、もちろんケーサツは忙しいんだととりあってくれないことは目にみえている。
他のチラシ類には目をつぶって、政府の施策に反対する特定のビラだけ狙い撃ちするというやり口は、大昔の思想犯弾圧と変わらない、しかも一月以上たってから突然の強制調査に逮捕、そして75日間の拘留である。いくらなんでもやりすぎというもので、恣意的かつ陰湿な公権力の行使ではないかと云わざるを得ない。権力の身勝手なのである。
日本歯科医師連盟から1億円の献金を受け取ってすっとぼけた橋本元首相の政治資金規正法違反容疑は不起訴処分、もちろん拘留もされていない。いったい、どちらのほうの罪が重いか、ビラ配布で拘留75日と罰金刑があるいっぽう、1億円のヤミ献金はお咎めなしで済む。巨悪の「人権」は尊重されて、権力為政者の意に沿わない大衆の「人権」は弊履の如く扱われる。それこそ法執行権力の鼎の軽重が問われるのではないか。

◆最近はこのようなセコイ逮捕~「プチ逮捕」というらしい、が多くなっているらしい。公安警察の仕掛けであろうが、何十人もの警官を動員して仰々しくやるそうだ。なんだか戦前の治安維持法を想起せぬでもない。政府の方針にたてつく奴はどんな小さな咎でも必ず見つけて(あるいはこしらえて)、引っぱるぞというやり口である。これがエスカレートすると、それこそいまの北朝鮮や中国と変わらなくなってくるだろう。
国民はそんな社会を望んでいるのだろうか。なにを大げさなと思われる向きもあるかもしれないが、有無を言わせぬオイコラ警察の復活は、なにやらじわりじわり真綿で首をしめられる息苦しい社会を予想させてしまう。
政治的な意見を開陳したビラ配りで逮捕され有罪になるのなら、いずれはブログでも似たようなことが起きるかもしれない(苦笑)。ある日突然、トラックバックで苦痛を受けたという申し立てを起こされるかもしれない。だから、エッチ関係のトラックバックを無闇と送りつけている諸氏は注意したほうがいいですぞ(笑)。
[PR]

by chaotzu | 2005-12-09 21:42 | 時事


<< ジョン・レノンと真珠湾といちご白書      偽装政党公明党がゆく >>