2006年 01月 15日

最高裁がインチキ金利に喝

◆貸金業者ボロ儲けの温床になっていた出資法上限金利(29.2%)の適用要件について、最高裁が厳しい判断を示した。これまで利息制限法という法律がありながら、それを出資法がザル法にしていた、いわば法律そのもののダブルスタンダード~あるまじき異常な状態が、これでやっと解消されるかもしれない。
それにしても、ここに至るまで随分と時間がかかったものだ。たくさんの自殺や自己破産そして犯罪の発生背景になっており、これまではかり知れない社会ロスをもたらして来たのである。改善を求める意見もいっぱいあった。それなのに、こんな相矛盾する法律の並存状態が長い間許容されてきたのは行政や立法機関の怠慢というしかない。最高裁がストップをかけるもっと前に、なんとかならなかったものか。

◆利息制限法による上限金利は15~20%(元本によって3段階)であるが、サラ金業者やクレジット会社でこれを律儀に遵守しているところは皆無だろう。いずれも出資法で刑罰が科せられない上限金利の29.2%近くまで最高金利を設定している。それも堂々とである。これを「グレーゾーン金利」というらしいが、これでどれだけ儲かるかは、毎年の長者番付にサラ金業者のオーナーが上位に名を連ねるのをみれば一目瞭然であるし、巨額の脱税事件までもたらしていた。クレジット会社がよく宣伝するリボ払いもこの仕組みを利用したもので、金利計算に疎い消費者から詐取同然に法外な金利をまきあげていたのである。
さらに突っ込んで云うと、以前はもっと高かった、6年前までは約40%まで刑事罰がかからなかったのである。ほとんど犯罪に近い荒稼ぎといってもいい。アイフルのチワワ犬を使ったほのぼのCMとはウラハラに業界の裏側はドロドロである。
そして儲けの一部は政治献金になり、テレビ局のCM収入やスポーツ新聞や大衆週刊誌などの広告収入にも還流していた。もちつもたれつ暗黙の諒解がずっとのさばっていて、それがサラ金地獄を黙認していたのではないのか。

◆出資法金利をなくすと、かえってヤミ金業者が跋扈しかねない、おそらくその手の反論が増えるだろう。これまで何べんも繰り返されてきたいわば手垢にまみれた云い分であり、100%サラ金業者の代弁である。ヤミ金業者の存在と法外な高金利を天秤にかけるという発想がどうにもうす汚い。世の中、濡れ手で粟みたいなボロい商売があるべきでないし、それを法律が容認することがあってもならない。
そう思うが、さて新自由主義政府の対応は如何。
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by chaotzu | 2006-01-15 16:21 | 時事


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