2006年 01月 29日

【映画】 「博士の愛した数式」 江夏の背番号28は完全数

◆これまで実際に目にしたなかで、最高の投手は?
と問われたとする。確信をもってこう答えるだろう。
“阪神タイガース当時の江夏豊、とくに入団2年目(1968~昭和43年)”

◆もうだいぶ旧いはなしだから、いささか気恥ずかしい気分もあるが、30年以上昔の江夏の印象はいまなお強烈だ。当時ジャイアンツなかでもONの大ファンであったが、全く攻略できなかった。高校卒業して2年目20歳の若者にV9驀進中の川上巨人がきりきりまいさせられたのである。
とくに、9月(だったか)、甲子園球場の阪神vs巨人の4連戦における熱闘はモノ凄いもので、今でも鮮烈に覚えている。この4連戦で江夏はなんと中一日で二試合先発し、なんと両試合とも完封である。おまけに三振奪取の日本記録もつくったし、どちらの試合の決勝点も打者としての江夏が挙げた。まさに江夏vs巨人であり、怪物ピッチャーとはこういう投手のことをいうのだろう。

◆4連戦しょっぱなの一回表、江夏がトップバッター高田に投げ込んだ初球、ずばっと膝元の直球でストライク、あれこそ自分が目にしたなかで最高の剛球である。この試合延長12回完封、そして中一日おいて再び先発する。いまだったら考えられないような酷使であるが、さすがに後半へばって肩で息していたものの、これまた9回完封。その前日が王選手への危険球からバッキー投手が荒川コーチと乱闘退場するなど騒然とした試合であったため、異常な雰囲気のなかでの完封だった。
今ふりかえると、もっと節制しておけば、あるいは若いときの酷使がなかったら、もっとスゴい成績を残していたことだろう。それでも200勝200セーブを挙げている。まっすぐ一直線にズドンとくる直球が美しかった。

b0036803_2118051.jpg◆おっと、映画のはなしがすっかり野球になってしまった。小川洋子原作のこの映画、内容を正確に云うならば、「博士の愛した数式~そして阪神タイガース」である。劇中で江夏の背番号28が完全数だという説明があるので、思わず江夏のはなしになってしまった。映画のほうはまたいずれ。

◆(オマケ)完全数とは、ある自然数の約数(当該数字は除く)の総和がその自然数に一致していること。
28=1+2+4+7+14
そして、連続する自然数の和にもなっているそうだ。
28=1+2+3+4+5+6+7
だから、そんなに滅多にある数字じゃない。なるほど!
ただし、映画の受け売りである(汗)。
ともあれ、数学は美しい、美しくなければ数学じゃない。野球もその点では同じことだ。
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by chaotzu | 2006-01-29 21:20 | 日本映画


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