2004年 10月 27日

グッ・ジョブへの憧れ

◆阪神大震災を経験したとき、大災害時に役立つ仕事を選んでおればと後悔したものだ。いま地震や台風であちこちがたいへんなとき、当時の「無力感」を再び感じている(おまけに体力的にも欠陥人間に成り下がっているときた)。被災地では水がない、電気がない、道路は寸断、さらに冷たい雨までふる。こういうとき、現地に駆けつけてなにがしかの役に立てるような職業、これこそGood Jobの最たるものじゃないですか。
 被災地で喜ばれる職業とはなにか?まず、医師に看護婦、医療技術者、これはまず必要な人材だろう。それと水道、電気、ガス、通信などのライフライン復旧保守。災害復旧ということで土木・建設のいわゆるガテン系の方も。被災直後から役立つ職種もあれば、しばらくたってから出番の職種もあるだろう。阪神大震災のときは、理髪師、美容師、調理師などボランティアでずいぶん活躍していた。だいたい「師」のつく職業はなんでもなじむようだ。いっぽう「士」のつくのはTPOによりけりかもしれない(例;会計士とか。いや職業差別ではないよ)。変り種では歌手や落語家も有用である。被災地であればこそ娯楽も必要だ。木箱ひとつあれば、ステージにも高座にもなる。亡くなった桂枝雀の落語で、噺家がいかに社会的に不用な存在であるかネタにしていたが、決してそんなことはない。まあたいていの職業はなんらかの役にたつだろう。では、逆にあまり役にたたないというかお邪魔虫が懸念される職業ってあるのか。
 答え:いい学校を出ていい会社(役所)に入った奴。いや僻み嫉みで云ってるんじゃないよ(笑)。司令部に人手がそう要るものでなし、マニュアルがある仕事でもない。打合わせとか会議で右往左往するばかりで、寝場所や食い代のムダになるだけの連中が多くなるんじゃなかろうか。実際に世の中を支える多種多様の人材を確保するという視点でみれば、今、世間一般の価値観はちょっと偏っているんじゃないかと懸念する。b0036803_2246755.jpg
◆【読書】ポートレイト・イン・ジャズ  和田誠・村上春樹著 新潮文庫
 字が大きくてしかもすかすかで読みやすい。若い時分なら割高感があったろうが、視力が弱ってきたのでとても助かる(苦笑)。読書といっても半分は和田誠の似顔絵を眺めているだけである。あとは村上春樹の文章を気ままにパラパラ。しかし両氏共ジャズにたんのうです。キース・ジャレットを除外していたりそれなりのこだわりがあって面白い。小生は雑食というか「イージーリスニング・ジャズ」でもこだわらない。根っからのジャズ人種にしてみれば恥知らずなんだろうな。きっと。
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by chaotzu | 2004-10-27 21:28 | 身辺雑記


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