マイ・ラスト・ソング

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2004年 11月 08日

おばちゃんアヤドの元気の素

◆半額期間中のTSUTAYAにて、綾戸智絵のCDを何枚かレンタルする。“買わなくてごめんなさい。なんせ医者代がかかるんで勘弁してください”と心中あやまる。いや毎度のことですが。実のところ、アヤドはこれまで「関西弁こてこておばちゃん」の印象が強くて敬遠していた。関西弁をつかうからといって、無条件に同胞意識が生じるものではないし、関西人といってもいろいろなのである。それと暑苦しそうなイメージがあった。アメリカの女優ベット・ミドラーみたいなかんじで、小生の苦手なタイプである。それで、あまり歌を聴くこともなかった。まあ食わず嫌いである。b0036803_2110535.jpgところが、20代で乳がんを患って手術したことやその後の再発闘病を知り、同じがん患者としてエールを贈らにゃあかんといっぺんに宗旨替えした次第。先の「こてこて暑苦しさ」も、自分の生き死にを直視したものの開き直りが周りに反映したものかもしれない。おまけにバツイチでハーフの子供を抱えて、アメリカから帰国しているし、そりゃめそめそ愚痴ってられないだろう。コンサート・ツアーに加えてアルバムもすごい勢いで出しており、テレビ出演にも進出と、中年といわれる40歳になってから全力疾走をはじめている。日本人では相当珍しいキャリアであり、病気が後押しした部分がかなりあるのではなかろうか。
 歌のほう、一般にジャズ・ボーカルに分類されているが、何でもやさんである。SMAPの「夜空の向うに」まで歌っているし、美空ひばりも歌えそう。みんなアヤド調にしてしまうから同じか、「ローズ」なんか、はじめなんの歌か分からんかったよ(笑)。しいて云えばゴスペル・シンガーが近いかもしれない。よく人に元気をあたえる歌い手といわれる、それもあるだろうが、歌うことによって、元気をもらっているかもしれない。ライヴが元気の素というか、観客の拍手、歓声そして観客との連帯が免疫力を高めているのだろう。病気であっても、確たる居場所があるということは素晴らしいことである。
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by chaotzu | 2004-11-08 21:56 | 音楽


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