マイ・ラスト・ソング

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カテゴリ:外国映画( 98 )


2005年 01月 16日

【ビデオ】「ムーラン・ルージュ」 ポップス版椿姫

◆2001年オーストラリア&アメリカ映画
冒頭のおなじみ20世紀フォックス“タン・タカ・ターン”からエンド・ロールまで、凝りに凝ったつくりである。いちおう椿姫をモチーフにした悲恋ものであるが、笑わせどころもあって筋書きや理屈は二の次でいいでしょ。遊び心満載の歌と踊りを堪能する映画。b0036803_10582750.jpg
 1899年のパリが舞台であるも、ユアン・マクレガーがサウンド・オブ・ミュージックを唄いだしてびっくり、これで引きこまれる。以下ビートルズやエルトン・ジョンなど多数のポップス・ナンバーのオン・パレード。なるほどこんな手があったのかと感心する。とくにマクレガーの「ユア・ソング」は聴かせどころだ。このほか、ムーラン・ルージュのオーナーと公爵による「ライク・ア・ヴァージン」や最後の舞台劇に紛れ込んだ殺し屋が踊りながらピストルを探すシーンなど抱腹ものです。
 なによりニコール・キッドマンをうっとり眺めるだけでも満足、いやほんま美人です。オーストラリア映画人の心意気をみせるミュージカル映画でした。「ロード・オブ・ザ・リング」といい南半球の映画人はなかなかやるよ。
 「人がこの世で知る最高の幸せ、それは誰かを愛し、その人から愛されることだ」
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by chaotzu | 2005-01-16 11:01 | 外国映画
2005年 01月 09日

【DVD】「リバー・ランズ・スルー・イット」 家族劇がいちばんドラマチック

◆1992年アメリカ映画。
 若い頃、家族がテーマの映画は敬遠していた。サスペンスもロマンもない退屈なしろものという思い込みがあった。ところが年を経るにつれ、家族ドラマが面白くなってきたというか心に沁みるのである。現実の家族はもう手を離れてしまったというのに、皮肉なものだ。
 本作はロバート・レッドフォードの監督3作目。アメリカ北西部、カナダに近いモンタナ州田舎の長老派教会の牧師4人家族の物語である。とにかく自然が美しい。ロッキー山脈に広大な青空、そして鱒が釣れる川、もう最低限食えるだけの仕事があればいいや、余暇をフライ・フィッシングで過せたらサイコーだなと思わせる風景である。キャスティングの釣り糸の流れるような映像は釣り好きのひとにはたまらないだろう。b0036803_2232411.jpg
 物語はいちおう賢兄愚弟ものに分類されるが、ブラッド・ピットが実に愛される弟役を演じており、兄貴役のクレイグ・シェーファー(好演)は割を食っている。少年時代の冒険や恋愛などのエピソードを積み重ねて、ラスト弟の死という悲劇に至るが、実に淡々と語られる。まさに「川がそこを流れるように」である。泣かせどころもとことん抑制しており、それだけ胸にしみいるのである。レッドフォード監督うまいわ。そして父親の最後の説教が実に泣かせる。
「愛するものが苦しんでいるのを見て神に問う。愛する者を助けたいのです、何をすれば?本当に助けとなることは難しい、自分の何を差し出すべきか。あるいは差し出しても相手が拒否してしまう。できるのは愛すること、人は理屈を離れ 心から人を愛することができる」
 家族をテーマにした映画であと思いつくの、「ゴッドファーザー(堂々たる家族ドラマ)」「鉄道員」「わが谷は緑なりき」「ギルバート・グレイブ」「阿修羅のごとく」「晩春」、まだまだたくさんありそうだ。
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by chaotzu | 2005-01-09 22:09 | 外国映画
2005年 01月 08日

【映画】 「ターミナル」

 ターミナルといえば昔は鉄道の駅であったが、今は空港かもしれない。家ならば玄関口であり、その国のイメージを代表する施設である。そして小さな都市機能を備えているから、そこに棲みついている人がいたとしてもおかしくはない。前にも「パリ空港の人々」という映画があった。
 スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演の本作、いつもながらの手慣れた出来である。トム・ハンクスが英語のできない外国人を演じているが、何を演っても達者なものだ。クラコウジア国ってクラミジアとまぎらわしいが、それはまあいっか(汗)。b0036803_1849337.jpg
 それより、泣き笑いを観客におしつけすぎるのではないか。さあ泣いてください、さあ笑ってくださいが目につきすぎる。主人公がスッチーのゼタ・ジョーンズと会食するシーン、インド人の芸なんて余分じゃなかったかな。サービス精神の過剰ゆえかもしれない。もっともこれは個人の好みだけど。
 なにより気になるのは主人公の「約束」というかアメリカに来た目的がもうひとつ弱いこと、「なんだこの程度の目的だったのか」と思わなくもない。○○○ファンならば納得するかもしれないが、それは主人公その人じゃないし。監視カメラを意識する様子からはかつての共産圏育ちをうかがわせるので、その辺から派生するエビソードがあって、もっと切実な目的にできなかったものか。
 まあそれでも安心して観られるハート・ウォーミング・ストーリーではある。クリスマス時分に観ればもっと良かったかもしれない。お客さんはけっこう入っていた。
 それはそうと、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、まだ30代半ばと思うが、オバサン化というか「うつみみどり現象」が進んでいやしないか、ちょっと気になる。「エントラップメント」のときなんか目を見張ったけどね。マイケル・ダグラスなんかとくっついたからだと毒づいてみるか。
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by chaotzu | 2005-01-08 18:54 | 外国映画
2004年 12月 27日

【映画】「エイリアンvsプレデター」 醜男どうしの対決

◆エイリアンvsプレデター、とうとう観てしまった。まるでマンガみたいという言い方があるが、本作ほどその表現がふさわしいものはないだろう。元ネタはコミックだからね。b0036803_191052100.jpg
 恥ずかしながらエイリアン・シリーズのファンである。ホラー映画として著名な1作目、自分的にはラスト、リプリーの下着姿にそそられたことを白状せねばならない。思わずエイリアンを応援しそうになったというか、不気味な痴漢ストーカーの映画でもあった(笑)。そして2作目は堂々たるアクション、3作目はまあ宗教的な映画、ここまではよいとして、ゲロゲロ映画の4作目がとにかくひどかった。無理矢理続けたつけがもろというか、あんな「親子愛」なんて観たくもないよ。
 そして本作、これまでの両シリーズや「スターゲイト」など、あちこちからの寄せ集めみたいであるが、脚本的にはよく善戦しており、まあB級アクションとして観れば十分愉しめる映画。しかし、プレデターがだんだん良いひとっぽくなっていく、それはまあターミネーターの先例もあるからいいとして、なんせ醜男すぎるので違和感があった(ひょっとすると醜女かもしれないが)。1作目のときにもうちょっとイケメンにしておけばよかったのに、ヨン様とかキムタクとまではせんでもいいけど。あとヒロインにはもっと美女をもってきて欲しい。その辺がB級の所以です。
 最後は続編の含みももたせているが、1作目の前史を是非製作してほしいものだ。ノストロモ号が発見した未知の宇宙船についての物語である。
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by chaotzu | 2004-12-27 23:59 | 外国映画
2004年 12月 06日

このごろは映画日記みたい

◆この頃はビデオ三昧というかまるで映画日記である。自宅にいるときの自由な時間の使い方はだいたい3通りある。読書とビデオと散歩である。なんと単純な人生か(笑)。テレビもあまり見なくなったし、ネット・サーフィンなんぞは大いなる時間の無駄である。それで寒くなったので散歩が減り、根気がおちたので読書が減りという具合でビデオを観る時間が増えた。半病人にとってはビデオがいちばん楽な趣味(笑)。そして体調がわるくなればいよいよ無為にすごすことになる。
◆【ビデオ】「戦う幌馬車」1966年アメリカ映画
 またまたジョン・ウェイン西部劇、よく飽きないもんだ。本作品はウエスタン本家がマカロニの影響をもろに受けたような異色作。原題は「ザ・ウォー・ワゴン」だから、戦闘馬車あるいは装甲馬車になるんだろうか、おまけに仇敵の持ち物で主役は馬車を襲撃するほうだから、トホホなタイトルである。相棒のカーク・ダグラスがお金にこまかい相棒役を好演している。ジョンおじさんと異なり、カーク・ダグラスは癖のある役のほうが面白い。本人もそれを自覚しているようだ。b0036803_18435588.jpg
◆【ビデオ】「五月のミル」1989年フランスーイタリア映画
 「地下鉄のザジ」同様の子供映画かなと思い込んでいたが、ミルは孫もいるおじいさん、だけど色恋にもまだ興味ありふけこんではいない。南仏の斜陽地主階級のお葬式をめぐるてんまつ、ステファン・グラペリの音楽が軽快。
 1968年のパリ五月革命(五月騒動のほうが適当だが)が背景になっているが、これほどの大騒ぎが田舎にまで波及していたとはついぞ知らなかった。当時は日本も世情騒然であった。あのときはベトナム戦争で、いまはイラク戦争である。歴史は繰り返し時代は巡る。
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by chaotzu | 2004-12-06 23:59 | 外国映画
2004年 12月 03日

【ビデオ】「勇気ある追跡」 懐かしのキム・ダービーちゃん

◆朝、どこかの駅で飛びおり自殺があったようで、通勤電車の時間が大きく乱れる。同じ死ぬなら練炭自殺にしてほしい(マジ)。電車に飛びおりはホントに身勝手だ。生活のリズムが乱れるのはほんとうに痛い。小生も飛び下りの誘惑にふらっとすることなきにしもあらずだが、後始末とかのハタ迷惑を想起してとどまっている。それでも前のほうにはとても並べない。b0036803_2136462.jpg
◆【ビデオ】勇気ある追跡  1969年アメリカ映画
 原題「True Grit」真の気概とでも訳すのか。先日みた「オレゴン魂」と同じジョン・ウェインのコグバーン保安官もの、実際はこちらの方が先で順番が逆になった。いまならば突っ込みどころ満載のカルト映画かもしれないが、馬上のジョン・ウェインが手綱を口にくわえて右手にライフル、左手に拳銃で、悪漢4人組と対決するシーンが圧巻。年寄りがここまでするなんてこれですべて許してしまいそうだ。もはや老境のジョン・ウェインに不思議な魅力があるのも事実。悪漢のほうが弱々しく、主役にはけっして弾は当たらないので安心してみられる映画だ。いまなら似たような設定でもマジ受けするかもしれない。もちろん悪漢は女子供を人間爆弾に仕立てる卑劣なアラブ人で、主役は石油会社の保安担当だ(嘘)。
 ヒロインは「いちご白書」のキム・ダービー、勝気な娘役で親の仇討ちに押しかけ参加するが、案の定足手まといになるというトホホ役、どうも出演作を吟味しないひとのようで、大成しなかったのもうなづける。
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by chaotzu | 2004-12-03 21:39 | 外国映画
2004年 12月 01日

久々のビデオ一日2本

◆歌手の小林幸子が紅白の衣装で悩んでいるそうだ。故郷の新潟県が震災にあったというのに、ド派手な衣装で出演していいのかどうかためらいがある由。別にいいじゃない、被災者から批難の声は出ないと思うよ。被災者でもない奴が被災者の声をさも「代弁」したかのように、文句たれるということはあるかもしれないけど、そんなの気にしなくていいから思い切りド派手にやってください。もっとも、美川憲一との衣装合戦を辞める好機かもしれないけど。まあどちらでもいいです。そもそもは衣装より歌のほうが肝心なわけで、小林幸子の唄で憶えているのはこれまでひとつもない(苦笑)。b0036803_22213556.jpg
◆【ビデオ】ギター弾きの恋 1999年アメリカ映画
 ウディ・アレン版「道」。うまいもんです、盗癖あり、ねずみを撃つのが好き、夜中に汽車を見るのが趣味なんて人物をよく思いつくものだ。知人による回想形式ではアレン自身が主演の「ブロードウェイのダニー・ローズ」と同じであるが、こちらのほうの結末は辛い。ショーン・ペンは「アイ・アム・サム」も演じているし、なんでも化けるなあ(笑)。あとサマンサ・モートンが抜群。それにしても伝説のギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトについて「ジプシー」と、ショーン・ペンが何度もはっきり発音しているのに、字幕はずっと無視している。こんなのありか。
◆【ビデオ】あの子を探して 1999年 中国映画
 面白かった。ひさしぶりに一日2本見てしまった。主役の女の子がだんだん可愛くみえてくる。日本人が高度成長に伴って捨て去ったものをみるようで、懐かしさがこみあげてくる。けっしてお涙頂戴で作っていないが、最後は目頭が熱くなった。チャン・イーモウ監督作品では「秋菊物語」「初恋の来た道」とか本作品など中国田舎もののほうが断然面白い。
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by chaotzu | 2004-12-01 22:26 | 外国映画
2004年 10月 16日

映画 I,Robot

◆本日も好天気つづく、外出日和、旅行日和であるも映画に行く。アイ・ロボット。アイザック・アシモフの愛読者としては行かねばなるまい。てっきり「我はロボット」が原作かと思っていたが、映画のストーリーは別物。これでは芸のないそのまんまタイトルもしかたないか。ただしクレジットタイトルにアシモフにサジェストされたとあり、有名なロボット三原則は冒頭に出てくる。映画としてはまあまあ、とくにCGはよく出来ていて、人間とロボットが共存する近未来シカゴの風景にも違和感なし。ミステリ風味もよくきいており、仕掛けたレッド・ヘリングについだまされる。b0036803_2333748.jpg主役のウィル・スミスはいつみてもよく体が動くものだと感心、ただ、同人が出るとどうしてもワイルド・ワイルド・ウエストみたいな活劇調になってしまい、アシモフ原案の雰囲気からは遠ざかってしまうことになる。もちろん娯楽映画だからそれもありだろうが、自分としては「鋼鉄都市」や「裸の太陽」のベイリイ刑事役をスミスが演じるなんてことはとても考えられない。誰が適役だろうか。
◆原案者のアシモフは一応SF作家に分類されているが、SF風味のミステリ作家とみるほうが適当だろう。難渋さもなく子供にも読みやすい。中学生の頃、アシモフの「ファウンデーション」シリーズに夢中になったが、中年になってからその続編シリーズが突如刊行され、これもまた徹夜本になった。やがてロボットものとも融合しとんでもなく壮大なシリーズに発展する(日本の永井豪の漫画にも同様の作品があるが、どちらもはじめから意図したものではなく、書き進むうちにひらめいたものらしい)。わたしにとっては長期間にわたって幸せな読書経験を与えてくれた稀有な作家である。
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by chaotzu | 2004-10-16 23:06 | 外国映画