マイ・ラスト・ソング

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カテゴリ:時事( 164 )


2005年 11月 26日

大阪市長選どこにいった

◆欠陥マンション問題がいよいよきな臭くなるその陰で、大阪市長選挙がまるで盛り上がらない。
期日前投票も低調なようであるし、前回の投票率33%を下回るのではないかと心配するほど。市役所問題への憤懣はいったいどこにいったのだろうか。こういってはなんだが、候補者のタマにもうひとつ魅力がないな、そう思ってしまう。改革を期待する市民はしらけてしまったようだ。その点では、現職市長の突然辞任出直し作戦がまんまと当たったことになる。
b0036803_1845127.jpg大方の予想でも、現職が優位な情勢と伝えられている。なにしろ無所属とはいえ、自民党に公明党そして民主党の一部(地方組織)が応援団についているのだ。
本日夕方のテレビ・ニュースをみると、かの「人気者」杉村タイゾーくんが六甲おろしを唄い、“現職の候補を応援します”とぶちまくるいっぽう、民主系候補のほうの応援弁士はなんと羽柴秀吉さんである。いったい何を考えとるんだ、トホホ……(以下略)。

◆しかし、現職が再選されるとなれば、大阪市役所の抱える問題構造はほとんど変わらないだろう。一般市職員の優遇既得権だけ粛正して、あとの利権は有耶無耶のまま温存される可能性大である。市会議員の特権的待遇(口利き&豪華海外旅行付)、開発土木利権、保守系の同和利権、創価学会の福祉利権、幹部職員の外郭団体等天下り……どこまで手をつけられるものか甚だ心もとない。
ほんとうの市政改革となれば、市議会と理事者のあり方から見直していかなねばならないのにその気配はない。だからこそ、自公民の市会議員は現職を公然と応援している。毒饅頭仲間の現職市長ならば安心感があるが、新人市長では何するか分からない。コイズミさんも公務員叩きで大勝した、その手がまだ使えるぞ、なにうちの職員に内部告発するようなコンジョーがあるものか、とくに現業職員なんてほとんど「縁故」採用だ、エラソウなこといえるもんか~なんて、すっかり見切られているのだろう。自律意識をなくした労組の末路である。
しかし、局長、助役、市長として10年以上も市政の中枢に関与してきた人物を、こんなに簡単にリセットさせていいものだろうか。赤字で沈没寸前企業の代表取締役(しかも取締役歴10年)が、経営責任をとるどころか「私なら必ず再建できます」と威張っているようなものである。フツーなら考えられないこと、それが現実に起きている。

◆あるいは対抗馬が一本化しておれば、また別の展開になったかもしれない、とくに共産党系の候補が自発的に下りて「自主投票」となれば、市民のムードは様変わりしたかもしれない。こんなこと書けば、間違いなく共産党を支持される方からお叱りを受けるだろうな(苦笑)。
“先に立候補表明したほうがなぜ降りねばならないんだ”
“民主党なんて、自民党と同じ穴のムジナじゃないか”
いや、おっしゃるとおりかもしれない。だけど、現実を見据えれば、対抗馬候補の票を分散しているようなもので、「共食い」が否めない。多少の不満はあったとしても、少しでもましなほう、一歩でも半歩でも望みがあるほうへ現実が動くことを期待したいのだ。
共産党がそんな決断をしておれば、あちこちから見直したという声が澎湃と沸きあがったことだろう。もう遅いだろうが、そんなことまでつい思ってしまうほどだ。
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by chaotzu | 2005-11-26 18:52 | 時事
2005年 11月 24日

マンション不信の連鎖

◆この度のアネハ・ショック、経済社会にとりついた新型インフルエンザのようなものかもしれない。考えこむほどに容易ならざる事態である。
b0036803_21352986.jpgワタシの近場数人の意見では、ここにきて露見した不良建築物は氷山の一角にすぎないという見方が大勢である。そうでなければ、オジャマモンがなぜあれだけ開き直れるか説明がつかないというわけだ。アネハ物件は派手にやりすぎて尻尾を出しただけとちゃうか。似たような手抜きはほかにも少なからずあるはずや、建築業界にとりついた宿痾の病弊、なかなか直らんなあ……。
いや、ボヤイていてもなんにもならないのだが。

◆まず、マンションの売れ行きが冷え込む、とりわけ中小のマンション開発業者はたちまち苦しくなるだろう。受注の多くをマンション需用に頼っていた建設会社とその下請け業者にもそれが波及する。
そして、そこに金融機関の格付けダウンが追い討ちをかける。資金パイプも細ってくる。ヒューザーにしろ木村建設にしろ、これまではおそらく優良貸付先の格付だったはずである。サラリーマンの審査なんてそんなもんであって、売上高や完成工事高など見かけの数字さえ伸びておれば、横並びで安心していたのではないか。ところが、木村建設は途端に自己破産の申出をするという(もともと民事再生法なんて虫がよすぎるのだが)。
さあ、えらいことだとばかりに、全国の金融機関で同様業種の格付け見直しがいっせいにはじまるだろう。マンション関連先への貸出しが偏重していた金融機関にとってはちょっとした非常事態である。貸倒引当金を大幅に積み上げねばならない。

◆これまで「規制緩和」といえば漠然といいイメージがあったが、進め方によっては悪いほうの規制緩和もあるということを思いしらされる。今にして思えば、業者に対する強制的な品質保証保険の義務付けや、民間検査機関の独立性の担保などろくに議論せずきちんと詰めないままであった。ただただ、建築確認のスピード・アップというお題目で拙速に法律改正してしまった。もうひとつ、官の仕事の民間への開放は天下り先の新規開拓という思惑もあったはずだ。民間の利権づくりと官僚の思惑が結託した。いってみれば政財官癒着の弊害である。それで深刻な副作用に苦しめられるのは国民のほうである。おそらくこの手の規制緩和の事例は他にもあるに違いない。有権者の前では美辞麗句でドレッシングされているが、モラル・ハザードにあえばひとたまりもない。
これを断ち切るには政権交代しかない、それを痛感するが、現実はなお道遠しであることが辛い。
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by chaotzu | 2005-11-24 21:53 | 時事
2005年 11月 22日

開き直りオリンピック、真打「オジャマモン」登場

◆開き直りオリンピックなるものを想像する。この前まではブッシュJrあるいは北朝鮮の国連大使あたりが金メダルの有力候補かと思っていたが、わが国からもその強力な対抗馬が現れた。マンション販売会社「ヒューザー」の小嶋進社長(52歳)である。

b0036803_1916145.jpg◆本日昼間のテレビ番組でみてしまう、住民説明会のアト、テレビカメラの前で堂々いけシャーシャーとしゃべっている様子が放送される。「もうちょっと顔の写りがよかったらいいんだけどね」と云いもっての登場である。コチラは飯食いながら、もう口アングリである(呆)。
あんまりムカついたので、ちと長いがそんときのインタビューの模様を再現する。
ワタシとしては、異例の速さのアップなんである。
(Q:テレビ局 A:小嶋社長)

Q:会社として姉歯建築設計事務所を使うよう指示していた可能性はありますか?
A:ないでしょうね。あり得ないです。
Q:安いから、姉歯を使えと……。
A:それは有り得るかもしれません。いいものを安く使えるところであれば、それは使ったほうがいいですし「そういうところを使いなさい」と、これは当然…。コストダウンに対する努力というものがですね、元請業者、下請業者それから孫請業者にそれがどのような形で、要はプレッシャーになってしまったのか。それに関しては私どもにも責任の一端はあるというふうに考えております。

Q:住民対応は?
A:危険家屋から早いところ、そのしっかり住まいに引っ越していただき、建替えさせていただきまして、また気持ちよくお住まいになってもらう、というような絶対に安全なものを目指していきたいと思っております。
Q:建替えというのは、公的資金の導入があっての建替えということになるんですか?
A:いうなれば、私共のほうに対してですね、貸付金という形の意味、公的なセクターから貸付金が得られるかどうかというところでございます。
出来れば今度はちゃんとしたところにお呼び立ていただければ、それなりに問題が解決つけば、どんなテレビ局でもなんでも出て、それなりにあの……。
自分で名前考えておきましたので……「オジャマモン」というのはいかがでしょうか(笑)。
ホリエモンになぞらえまして、わたしは小嶋でございますけど「オジャマモン」ということで、ぜひスタジオに呼んでください、ハイ(笑)。

Q:姉歯建築設計事務所に対しては、今どういうことを云いたいですか?
A:ハッキリ申しまして言語同断!
人間の顔をしてますけど、おそらく中味は人の顔でなく、どこかで人間ではなくなってしまったのでは、というふうにしか理解できません。
Q:いちばんの問題は?
A:もうこれはハッキリしております。確認検査機関が確認検査機能を果たさなかっただけということでございます。そこが問題の根幹ですね、全てです。

◆もしかしたら、ヒューザーという社名はヒューマン・イレーザーに由来するかもしれない、そう思ってしまうほどだ。アンタの云うてはること、そのままご自分に跳ねかえるんとちゃいまっかといいたい。“どこかで人間ではなくなった”とか、もはやブラック・ジョークを超えている。いさぎよく契約解除に踏み切るシノケン(福岡)とはきわめて対照的である。
本来であれば、私財を注ぎ込んででも、経営者としての責任を尽くしたいというのが、まっとうな人間としてのあり方であろうが、公的資金出してくれなきゃ、建替えは無理と開き直るさまは鉄面皮そのものである。それどころか、時間稼ぎの姑息な手を打っているかもしれない。あまりに露骨すぎるというか、恥を知らないようにみえてしまうのだ。日本の社会はここまでカネに蝕まれて精神を荒廃した人間を生み出してしまったのだろうか(嘆)。
それにしても、この件について一部マスコミは「住民に建替案提示」の報道をしているが、ボケているとしか云いようがない、「公的貸付金を要求」というところがいちばんのポイントでしょうが(苦笑)。
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by chaotzu | 2005-11-22 19:17 | 時事
2005年 11月 20日

近来まれにみる開き直り

◆まるで建築業界のバミューダ・トライアングル
(熊)とんでもないおっさんが出てきよりましたなあ。千葉県市川市の姉歯って建築士、悪い野郎だが、苗字が珍しいので感心してもたがな。変わった姓名は覚えられやすいから悪事は出来へんって聞いたけんど、そんなこと全然ありまへんな。
b0036803_18225495.jpg(八)なんだか他人事みたいに白状してけつかりよる。自分だけ悪いことしたなんて、ちっとも思てへんで、あれは。
(熊)役所は建築士の資格をはく奪する云うてるけど、そんだけの問題とちゃいまっせ、れっきとした犯罪でんがな。それが大手ふって記者会見してくさる。おまけに弁償とてもできまへんとかいってけつかる。なんぬかしとんじゃ、こりゃ刑務所にぶちこんだらんと気がすみまへんで。
(八)未必の故意といっても大げさやないやろな。
(熊)なんでんねん、そのヒミツのコイってのは?
(八)えらい先生の孫受けやがな(汗)、なに殺人未遂みたいなもんちゅうことや。そりゃそうと、絶対こいつだけやないで、マンション販売の「ヒューザー」って会社や、熊本の木村建設もなんだかウサン臭いがな。
(熊)みんなクサイ仲ってわけでんな。
(八)新聞はいろいろとつながりをほのめかしとるで。ま、いまのところ建築士との「特別な関係」は必死に否定しとるけど、いずれ司直の捜査が進むやろ。だいたい、熊本くんだりの建設会社が東京まで飛び込んできて商売しとるんや、かなりの安値受注しとるんとちゃうやろか。そうすっと下請けをだいぶ泣かさなあかん。現場の人間ならピンとくるはずや。あれ、えらい細い鉄筋使うとる?とか、本数があらへん? そんなの現場の監督ならすぐ分かるこっちゃ。もしかして、シャブシャブコンクリートの打ちすぎなんかで麻痺しとったんやろか。
(熊)マンションの購入者はホンマ気の毒やなあ、それこそ建替えしてもらわんとあきまへんで。
(八)そやけど、瑕疵担保責任の追及はたぶんムズカシイやろなあ、建築主に支払い能力がなければそれこそお手上げや。
(熊)カシタンポって、えらいムズカシイ言葉使いまんな、それはなんでんねん?
(八)ワシに聞くなって、これもえらい先生の受け売りや(汗)。つまり泣き寝入りの可能性が高いっちゅうことやがな。
(熊)そいじゃ、どないしまんねん。心配なら自分たちのゼニで建て替えろってことかいな、えらい理不尽なこっちゃ、それやったら国や市役所に文句云わなあかんがな。
(八)国は買ったひとの自己責任で突っぱねるんとちゃうか。それこそお気の毒でしたと慇懃に云うて、ハイおしまいや。

◆官から民へ、そして民から悪党へ(苦笑)
(熊)もともと、建築物の検査は役所の責任とちゃいまんのか。
(八)阪神大震災のあと、民間の検査機関が代行できるようになったんやて、はじまってからもう5、6年も経っているそうや。
コイズミさんがよく云うとるやろ、「民間でできることは民間にどんどん任せたらいいのです」
そんなの、ずっと前からドンドン進んでいるんや。たしかに民間のほうが効率的な場合もあるしな、今回のアネハなんとかってとんでもないモラルハザドな野郎が出現すればお手上げやけんどな。
(熊)ほんなら、その民間検査機関の責任はどないなってまんねん。
(八)「イーホームズ」ってとこやけど、なんとも皮肉な社名やなあ、ここもいま必死で言い訳こいとるが、どうにもこうにもみっともないこっちゃ。
(熊)そんな民間に委託した役所が悪いちゅうんや、きっちり責任ありまっせ。
(八)さっきも云うたけんど、きっと「自己責任」で突っぱりよるわ。買いもんするときはとにかくアタマこねくり回して必死で考えろっちゅうことや、相場より安い買いもんなら尚更慎重に検討せえちゅうこっちゃ。代行先の民間を検査する手間なんかわざわざかけるわけあらへんがな。これこそ「小さな政府」の真価発揮ちゅうもんや。
(熊)そりゃ、なんともご無体、殺生なことでんなあ。
(八)それを選択したのは国民ちゅうことや。オマエさんもこれからは自分の財産を守るのに、役所や人に頼っとったらあかんで。自分で守らなアカンで。
(熊)そんなもん、もともと持ってまへんがな。この年でカカアもおらへん、家もあらへん、いったいナニを心配しまんねんな(泣)。
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by chaotzu | 2005-11-20 18:30 | 時事
2005年 11月 19日

誰も止めない放言宰相

◆かつて1983(昭和58)年1月、当時の中曽根首相が就任挨拶で訪米した際、「日本列島をアメリカの不沈空母に」云々の発言をして、大きな物議をかもしたことがある。当時のマスコミも大騒ぎであった。あえて卑賤な云い方をすれば、アメリカにケツを差し出した男第1号である。田中角栄のような失脚はしたくなかったのだろうか。
そしてケツを差し出した男第2号はコイズミさんだ。
この11月16日京都でブッシュ米大統領との会談後、
「日米関係が良ければ良いほど、中国、韓国、アジア諸国をはじめ世界各国と良好な関係を築ける。これが基本的な私の考え方だ」(読売新聞)
とのたまったそうだ。こうなると、もう媚態付きである。腰もふっているかもしれない(嘆)。アメリカに迎合しさえしておけば、万事安心と思い込んでいるのだろうか。まるで、中学生が
“ボクは番長の一の子分だぞ、だからいじめたら承知しないぞ”
とふんぞり返っているみたいである、傍からみるとこっけいきわまりない。虎の威を借りるコイズミもといコネズミ。
当のアメリカ人の大半も気味悪がっているだろう。
“このジャパニーズには自立した考えというものがないのか?”
アメリカにすり寄っているつもりかもしれないが、実際はブッシュさんにすり寄っているだけである。だいいちブッシュ自身が本国ではボロボロの不人気であり、アメリカ人の大半からもケイベツされかねない発言である。
不思議なことに、日本のマスコミはナカソネさんの「不沈空母」発言のときと比べて、ビックリするぐらい静かである。まるで何の問題もなきがごとし、すっかり去勢されたみたいである。情けないこと甚だし。

b0036803_033646.jpg◆アメリカに腰をふりすぎてアジア外交を八方塞りにしたいっぽう、国内政治ではすっかり大統領気分で云いたい放題である。あるいは外交の無成果を糊塗したくて、強いところをみせたいのかもしれない。国民にはそのほうが受ける。
昨夜は韓国釜山で、政府系金融機関の統廃合問題に関して
「谷垣財務相も与謝野経済財政相も私の意図が分からないから、たまに調子外れのことを言っている」(読売新聞)とまで云い切ったらしい。
政府系金融機関の整理についてはさまざまな意見があるだろう、その是非は別として、こんな風にツルのひと言、トップダウンでバッサリ斬りつけるやり方がいいものかどうか。本来なれば、周到に戦略を構想してかかるべきと思うが、ただ単に「抵抗勢力」をこしらえたいがための思いつきで物云っているようにみえてしかたがない。要するにお馴染みの人気取りパフォーマンスではないか。
役人はその辺お見通しだから、コイズミさんが総理を退任するまでの時間稼ぎに入るだろう。そういう意味では、問題のハードルを高くしてもらったほうがかえって好都合である。うだうだ云って粘っておけばいいわけだ。なに今までも廃止するとかいって、その実看板の架け替えで誤魔化してきた例はいくらでもあるさ、そう思っているにちがいない。
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by chaotzu | 2005-11-19 23:58 | 時事
2005年 11月 18日

わたしの少子化問題考

◆1946(昭和21)年生まれといえば、ワタシよりだいぶ年長、いわゆる団塊世代(昭和22~24年生まれ)からは少し年上であって、失礼を省みず申し上げると何かと微妙な世代なんである。
簡単に云うと前後の世代に比べて出生者数がへこんでいるのである。それ以前は戦時下の国策「生めよ増やせ」に督励されたゆえか、毎年200万人前後の出生をキープしており、アトの団塊世代になると復員や平和社会到来の安心感あってか出生者数は260万人台にはね上がる。
もっとも1944(昭和19)年から3年間は人口統計が欠落しているので、おおよその推計である。おそらく、昭和21年の出生者数は、翌年の3割から4割減少の150~170万人ぐらいに落ち込んでいるはずだ。

◆で、なぜ微妙な世代であるか? さらに突っ込むと、敗戦前後のたいへんな時代に出生のルーツがあったということである。やれ空襲だ防空壕に避難せよ、食料の配給もままならない、あるいは戦後混乱期の焼け跡闇市時代、食欲を叶えるだけ精一杯の時代、そんなたいへんなときであっても、両親は睦まじく、することはきちんと励んでいたということである。なんだ、そんなことかと思われるかもしれないが、時代背景を仔細に踏まえると、なかなかできることではない。あるいは、燈火管制下で何も他にすることがなかったのかもしれない、大停電がずっと続いたようなものか(笑)。
なかには、終戦時は両親が外地におられて、引き揚げてから国内で生まれたという方もいる。こうなると「剛の者」というしかない。かつて聞かされたご両親の引揚苦労譚、ソ連兵に物を盗られたとか馬小屋みたいなところで寝泊りしたとかボロ靴で長時間歩き通したとか、それらはいったいなんだったんだ、きっちりとすることはしとるやんけと突っ込みを入れたいところである(笑)。いやいや、人間という存在、生ける者のはしくれとして、苦難の環境にあってこそ、DNA保存の本能が高まったのかもしれない。おそらくきっとそうなんだろう。

◆以上は話のマクラであって、これからが本題。
現在の出生者数、直近の統計データでいえば、2003(平成15)年で112万人である。これまでいちばん多かった1949(昭和24)年の269万人の4割ちょっとしかない。たぶん、いまはもっと下がっているだろう。あれほど環境条件の悪かった昭和21年の出生者のほうがはるかに多い。これはどういうことか?
要するに、人は生れるときは生れるということじゃないのか。
昨今少子化対策で担当大臣まで任命して、対策予算拡大の必要性が叫ばれているが、はっきり云って、そんなもの、無駄無駄無駄……、少しぐらいの挽回は出来るかもしれないが、大勢は回復しないと思う。要するにお金の問題じゃない。なんでも為政者や役人の思惑で運ばないということだ。
ここまで、書いてきてやけに眠くなってきた、つづきは後日。
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by chaotzu | 2005-11-18 23:51 | 時事
2005年 11月 16日

ムネオ質問答弁にみる役人の国語力?

◆「お尋ねの事実は確認されていない
たとえば在モスクワ日本国大使館における裏金問題で質問されたときなど、都合の悪い答弁を避けたいときの常套句。
政府にとって「お尋ねの事実はない」と云えないのが辛いところだが、これでは半分以上認めたも同然である。確認するために答弁を延期すればよいのだが、それもしようとしない。よほど外務官僚にキン○マを握られているのだろう。
それにしても、便利な言い回しである。いや、麻薬みたいなフレーズか。

b0036803_22562169.jpg◆「我が国が不利益を被るおそれがあるため、お答えを差し控えたい
これも在モスクワ大使館関連、本省の査察で住居手当の処理について問題点の指摘があったかどうかの質問に対する答弁。なにを大げさなとつい笑ってしまう。
たしかに大使館ぐるみで裏金づくりに手を染めていたとなれば、天下の笑いもので国益に関わるかもしれない。それにしても不利益を被るのは当事者の外交官だろうがと、突っ込みたくなる。

◆「現時点において、正確な額をお答えすることは、詳細な調査を要するため、困難
いわゆる「お手伝いさん」への公費支出(旅費支給)額についてであるが、木でハナを括ったような答弁の典型例である。相次ぐムネオ質問に閉口したのか、最近はこのパターンの答弁が目立って増えている。
ちなみに「お手伝いさん」への旅費支給~平成12年度から15年度まで4年間の実績は12人だけであるから、そんなにたいそうな調査が要るとは思えない、要するにこんな公私混同の金額まで表に出したくないということだろう。実際に「お手伝いさん」であったかどうかも分かりゃしない。
さすがにこの制度、いまは廃止されている。

◆「大きな成果があった
国連安保理常任理事国入りへ号令かけるため、ことしの5月、世界中に赴任している117名の大使を呼び戻して開催した大使会議についての政府の評価である。ちなみに3日間の会議のためにかかった旅費等の直接費用は1億8百万円であるそうだが、実際はもっとかかっているはずだ。
そこまでやって惨憺たる結果に至ったことはご存知のとおり、いったいどこに大きな成果があったというのか。普通の感覚ならば「結果的にみるべき成果はなかったといわざるを得ない、今後の外交活動上の教訓としたい」と総括するところだろう。これを強がりという。

◆小さな頃から鉢巻しめて塾で猛勉強、試験で高得点を得るコツをつかんで一流とされる学校に進学する、そして末は天下国家のために有為な人材にならんとす、おっとそうじゃなかった。現実は尻尾をつかまれないようなコセコセした「作文」づくりに、能力の大半を消費しているのである。なにもこれは外務省の役人に限ったことではない。
もっとも、すべて閣議で承認された「作文」である。なにより政治家がそんな小手先役人を重宝して後押ししている。
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by chaotzu | 2005-11-16 23:11 | 時事
2005年 11月 08日

自民党憲法改正草案の修正私案

b0036803_2063944.jpg◆石原慎太郎東京都知事がアメリカで好き放題にしゃべりまくっている。新聞報道によれば、「もし、まともに中国と戦争したら、間違いなくアメリカは負ける」とまで言い切ったらしい。とても地方自治体の首長が堂々とそれも外国に出かけてまで発言する内容とは思えない。東京都民はもう馴れきっているかもしれないが、よく辛抱しているものだ。非都民としては迷惑至極のひと言である。
アメリカに「チキン・ホーク」という人物評があるが、こういうひとこそ、それに相応しいのだろう。自らは安全な高みに立って、他人を煽動しまくる輩である。しかも当人は大真面目だから、なおのことたちが悪い。

◆さて、今ごろになって、自民党の憲法改正案を読んだりしている。ワタシ的には憲法を「不磨の大典」と神棚に祀り上げるまで神聖視していないが、「改正」したあげくそれが将来思わぬ方向にひとり歩きすることになっては困る。次の世代に不条理な負担をかけてはならない。
とりあえず、新しく追加された第9条の2について、自分なりの修正を考えてみる

第9条の2 我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大
      臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。
    2   自衛軍は、前項の規定による任務を遂行するための活動を行うにつき、法律の
      定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。
    3   自衛軍は、第1項の規定による任務を遂行するための活動のほか、法律の定
      めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行
      われる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは
      自由を守るための活動を行うことができる。
    4  内閣総理大臣及びその他国務大臣は、愛情と責任感と気概をもって自国を支
      え守る責務を率先垂範するべく、自衛軍が外国で活動する場合にはその先頭
      線に立たねばならない。
    5  前項の義務は内閣総理大臣及びその他国務大臣の親族が代行することを妨
      げない。

    6   第2項及び第3項に定めるもののほか、自衛軍の組織及び統制に関する事項
      は、法律で定める。

◆ふたつ項目(太字部分)を追加してみた。
為政者がこれぐらいの覚悟をもって憲法改正を発議するならば、この追加条文に関しては賛同してもいいかな、
~なんて思ったりする。
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by chaotzu | 2005-11-08 20:13 | 時事
2005年 11月 07日

瀬川晶司さん、熱闘プロ編入勝負!

◆今朝7時のNHKニュース、トップはなんと瀬川さんのプロ棋士合格であった。なんといっても、ことしの将棋界いちばんのトップイベントである。名人戦より注目されたかもしれない。この六番勝負、3番勝てばプロ合格になるが、試験官(対局者)の人選がとにかく憎いのだ。
 ①  7月18日 対 佐藤天彦三段  ●
 ②  8月14日 対 神吉宏充六段  ○
 ③  9月17日 対 久保利明八段  ●
 ④ 10月10日 対 中井広恵女流六段  ○
 ⑤ 11月 6日 対 中原誠副会長(代打 高野秀行五段)  ○
 ⑥ 11月26日 対 米長邦雄会長(代打 長岡裕也四段)  ×

b0036803_2126999.jpg奨励会員に「芸人」、女流にA級、そして「突撃」と「日の丸」である(笑)。講談調といっていいかもしれない。実に微妙なツボをついている。
囲碁に押され気味であった日本将棋連盟久々のヒット商品ではなかろうか。日本の将棋人口も減少している。かつてはあちこちで素人将棋がみられたが、いまはあまりみかけない。米長会長さん、国旗掲揚にかまけている閑なぞありませんぞ。集客コンテンツとしてまだまだ劣化していないことを痛感しただろう。それも企画の工夫次第である。

◆このうち第三番勝負の一部をNHKでみたが、いやはや久保8段の執念がすごかった。前に負けているらしい、A級がアマに連敗してはメンツまるつぶれである。とても分かりやすい飛車の捕獲作戦やら、「時間攻め」なる心理作戦を使ったりと、プロの強者がなりふりかまわず勝つことにこだわった。ああこの試験はほんとにガチンコなんだなと思ったものである。

◆ただし、プロ4段になったとはいえ、C級より下のフリークラスである。サラリーマンのほうが収入は安定しているはずだ。それを投げうってでもチャレンジしたということは、ほんとうにたいしたものだ。また、夢を適えるのに、年齢はたいした障害ではないことを知らしめてくれた。それだけでもありがたいことである。

◆それにしても、NHKである(苦笑)。明るい話題としてニュースの一番手にもってくる発想はあるかもしれないが、やっぱりトピックスとして後に回す取扱が標準だろう。フランスの暴動あるいは「大津事件」のほうがトップだろうと思うが、さて遺憾もとい如何。
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by chaotzu | 2005-11-07 21:29 | 時事
2005年 11月 04日

殿下、お戯れはほどほどに

◆「民草」とはなんとまあ、古いことばがとび出したものである。
熊“するってえと何かい、あっしらは草だってことかい”
八“喩えだよバカ、前に月見草を自称した監督さんなんかがいただろう”
熊“ああそうかい、なら向かいのみよちゃんは虞美人草ってとこだな、オイラはなんだろ?”
八“おまえなんか、セイタカアワダチソウだよ、ほんとにバカはやだね”
熊“ああそうかい、植物でけっこうだ。その代わり税金なんかもう払いたくないやい”
八“わたしは草になりたいってか”

b0036803_20451792.jpg◆三笠宮寛仁殿下、戦後生まれの皇族で今上天皇の従兄弟、そして麻生外相とは義兄弟の関係である。若かりし頃はヒゲの殿下として名を馳せた。かつては恰幅があったが、喉頭癌との闘病でだいぶお痩せになった。その殿下が書かれたエッセーが話題になっている。
女性天皇を容認方向にある皇室典範の改正論議に異議をはさんだ、すなわち男系男子による皇位継承の維持を訴えたからだ。そのために、戦後皇籍を離脱した旧皇族の復帰などの意見を表明されている。新聞記事にはないが、現実的に無理という断りつきで側室の設置も挙げられたらしい(あくまで理屈上の方策としてである)。
なにせ皇族の肉声であるから反響は大きい。
エッセーはこう続けられる。
「国民一人一人が、我が国を形成する『民草』の一員として、2665年の歴史と伝統に対しきちんと意見を持ち発言をして戴(いただ)かなければ、いつの日か、『天皇』はいらないという議論に迄(まで)発展するでしょう」(読売新聞)

◆失礼を省みずに申し上げると、なんとも古臭くて大仰に感じてしまうのである。先述の「民草」といい皇紀暦~ちなみに皇紀元年は縄文時代である~といい、まるで神代の昔の天皇像が甦ったみたいだ。ちょっと共感できそうもない。
昭和天皇は人間宣言をされたし、今上天皇も真摯に現行憲法の趣旨をふまえて公務に取り組まれている。だからこそ、国民の大多数が皇室に親しみを感じ、尊崇しているのではなかろうか。
また、今上天皇のお姿をみて痛感することは、相当な自己犠牲が必要な立場であるらしいことである。一般人のごとき人権は望めそうにない。幼年期からの厳しい自己修養があってこそ務まるのだろう。だから、過去にあった継体天皇の如き事例の復活は現実的に難しいだろうと思う。それも賛同できない理由のうちである。

◆ただし、皇族の言論の自由もまた重要である。うっかり物ひとつ言えないということになれば、戦中、戦前に戻ってしまうことになりかねない。殿下のお考えには直ちに首肯できないが、開かれた皇室のためにも、国民との闊達な意見交換がときにはあってしかるべきだ。
生粋戦後派皇族のヒゲ殿下、かつては「皇族離脱発言」をされて世間を騒がせたこともある。皇族とて人間である。僭越ながら、そういう皇族もまた必要ではないかと思う。
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by chaotzu | 2005-11-04 20:55 | 時事