マイ・ラスト・ソング

chaotzu.exblog.jp
ブログトップ

<   2005年 02月 ( 35 )   > この月の画像一覧


2005年 02月 03日

【読書】 ロバート・ゴダード 「閉じられた環」

◆講談社文庫、幸田敦子訳、ゴダード7作目の作品である。小説の読書というと、同一作家ものを時系列で読むことが多い。ゴダード作品はブック・オフ105円本で仕入れたものが残り3作あるので、まだ当分つきあわねばならない。b0036803_211262.jpg
 本作の主人公は詐欺師、これまで主人公のアホさ加減を酷評してきたが、作者も目先を変えてきたようだ。さすがにとことん愚かなことはなく、これまでの主人公に比べて抜け目のない部分はみられるものの、時々詐欺師らしからぬ経済合理性のない行動をとることがある。二転三転するストーリー都合に踊らされているわけだ。
訳者もあとがきで「サービス精神がやや過ぎて、筋書きのために置き去りにされるものがある。ときに『心』が」と記している、ほんとそのとおりである。
 物語はいわゆる陰謀史観もの、オセロ・ゲームのごとく二転三転するストーリー展開であるが、あっと驚く意外性があるわけでなく、格別に面白いというほどではありませんでした。
[PR]

by chaotzu | 2005-02-03 21:06 | 読書
2005年 02月 03日

ナニワ・エムケイズ?

◆本日は節分、恵方(えほう、今年は西南西の方向)を向いて巻き寿司をまるかじりすればよいとかで、あちこちでまるごと一本の巻き寿司を売っている。そんなの下品な食べ方だよなと思うのは少数派か。
◆乗り間違い受験生のため「温情停車」した東北新幹線の件、くれぐれも美談扱いにしないことだ。これからの受験生が勘違いしてはいけません。受験会場にきちんと到着するのも、受験生としての試験能力のうちだろう。
◆昨日発表された近畿産業信用組合の青木会長(エムケイ・タクシーのおっちゃん)による大阪新球団構想、とても正気の沙汰と思えない。b0036803_20521881.jpg
 現在の近畿産業信用組合の主たる母体は経営破たんした関西興銀であり、2002年6月に預金保険機構が7000億円近い資金援助をしているが、それからまだ3年も経っていない。なおかつそれ以前にも破綻した大阪商銀や京都商銀の事業譲受で2100億円余の資金援助を得ている。近畿産業信用組合はいわば破綻した民族系信用組合をかき集めて、公的資金で肥大した金融機関である。
 これだけ巨額の公的資金を贈与された以上、わき目もふらず本業の再建に取組むべきであって、まずは金融機関としての存在感を示すべきだと思うが、はたしてその気があるのかどうか、今回のプロ野球新規参入意思の公表は金融機関経営者としての誠意が問われるはなしではないのか。
 一般論として、規制緩和や新規参入はウェルカムのイメージでとらえられがちであろうが、現実の新規参入となると玉石混交というか魑魅魍魎が侵入しかねない懸念がある。だから透明性のある新規参入ルールの策定が何より重要になる。
 プロ野球の場合は、「野球をどれだけ真剣に愛しているか」に尽きるだろう。したがって新規参入ルールとしては最低次の一条があってしかるべきだと思う。
 「球団名及びユニフォーム等に母体企業の商標あるいはロゴを一切入れないこと」
[PR]

by chaotzu | 2005-02-03 20:58 | 時事
2005年 02月 03日

地方分権と「失敗する自由」

◆過日の朝日朝刊一面は、市町村合併でマンモス議会誕生の記事。「平成の大合併」で、この6年間に誕生した合併新市町306団体のうち183団体までが議員の在任特例を適用しており、約6割もの高率である。
 例えば、この3月に発足予定である秋田県大仙市(約9万8000人)の新市議は146人、東京都議会(定数127)を上回り全国最大規模になるが、法定の定数は30人である。こういった地方議員の居座り事例が全国あちこちにあって、朝日の試算によれば、合併後直ちに法定数による選挙を実施した場合に比べて、少なくとも220億円の議員報酬が余分にかかっているそうだ。
◆しかし、地方議員の貪欲さにはあきれつつも、この在任特例制度という飴玉があってこそ、市町村合併が進んでいることも事実である。地方交付税特別会計の累積赤字はもう40兆円を超えており実質破綻している。補助金のない総務省(旧自治省)が交付税の特別措置を濫用したことがそれに拍車をかけた。
 引き合いに出して申しわけないが、愛知県富山村の人口は224人、村役場の職員が21名いるが、村の歳入総額6億8500万円(2003年度)のうち村税収入は3%にすぎず、残り97%は地方交付税(42%)と補助金それに借金である。3割自治どころではない。役場のほか消防署や小中学校に郵便局、駐在所があり、おそらく村民世帯の相当部分が公務員関係だろう。冷徹な見方をすれば先行きどこかと合併しなければとてももたない。
 これは極端な例だろうが、交付税や補助金でなんとか延命しているミニ公共団体がかなりある。竹下内閣がやったふるさと創成事業全国一律1億円など馬鹿げたことはもう出来ない。そういう視点でみると居座り議員にかかる報酬も企業の希望退職勧奨に伴う特別損失みたいなもので、しゃくにさわるが前向きにとらえるしかない。
 どうしても許せなければ、当該地域の有権者がリコール運動を起すことだ。現に長崎県の五島市はそうなった。
◆金銭的な問題は一時的出費で済むとしても、新しい市町の名称はずっとつきまとう。この間から再三報道されているが、愛知県の「南セントレア市」、千葉県の「太平洋市」など、まさにご冗談でショといったところだ。自分がそこの市民だったらとても居たたまれないよなと思う。他人に聞かれてもぼやかすしかない。こういってはなんだが、合併協議会の多数を占めるお年寄り衆にはかなりのハイカラ好みというかある種の過激さがある。僭越ながら申し上げると、もうなんでもありの世代である。戦争をはさんで価値観の大転換を経験したせいかもしれない。それゆえ高度成長の牽引力になったのであろうが、一方で地域の由緒や歴史に無頓着としかいいようがない珍妙きわまるネーミング発想がとび出す所以でもある。しかもこちらは取り返しのつかない問題である。
◆それにしてもこれからは地方分権の時代とよくいわれるが、そんなのは絵空事じゃないのか。先の大阪市役所の一例もあるし、なおかつそれも氷山の一部であろう。なんだかどうしようもないよ感である。
 北川前三重県知事が、地方分権とは「地方に失敗する自由」を与えることと発言しているが、いろんな意味で至言かもしれません。
[PR]

by chaotzu | 2005-02-03 20:43 | 時事
2005年 02月 02日

ふたたび“ヒロシです”

◆ここ数日の寒気がほんとうに堪える。貼るカイロ6枚/日を装着したうえ、帽子・マフラーも必需品。マスクもすればたちまち不審人物だ。
 “ヒロシです”BGMソングの歌名が気になってしかたない。昔ラジオで聴きこんだ唄であることはたしかである。インターネットで調べたところ簡単に分かった。1969年のイタリア映画「ガラスの部屋」の主題歌でペピーノ・ガリアルディの歌だそうな。映画の記憶はほとんどないが、そうそうそんな唄をたしかに聴いておりました。ラジオが若者文化の先端を担っていた時代があって、子供も背伸びして聴いていた。そういえばフォーク・クルセダーズもラジオが発信源だった。イタリアの歌謡曲(カンツォーネ)も、ジリオラ・チンクェッテイやミルバ、ジャンニ・モランデイなど今よりもっと聴いていたのではないか。
b0036803_2123484.jpg
◆ついでに“ヒロシねた”を自分なりに考えてみる。寒い日はもうめっきり自虐気分である。
 “○○○です、生命保険の勧誘がばったり来なくなりました”
 “○○○です、朝いちばんに朝刊の死亡欄をみてます”
 “○○○です、近頃は冠婚葬祭互助会に興味があります”
 “○○○です、この頃、女房が保険の証書を見てばっかりです”
これをうつむき加減でぼそぼそ喋るわけで、BGMソングは同じイタリア映画「刑事」の主題歌であるアリダ・ケッリの「死ぬほど愛して」なんかどうだろう。しかし聴いているほうは引くだろうな、当然か。自虐どころか自爆ねたなんぞ誰も聞きたくないわ。ホスピスあたりの催しでやればけっこう受けるかもしれない。案外そんなもんだろう。
[PR]

by chaotzu | 2005-02-02 21:38 | 身辺雑記
2005年 02月 01日

修行が足りんよ七之助クン

◆泥酔して公務執行妨害で逮捕された中村七之助、昨夜早速の謝罪会見だが、なんだか青菜に塩みたいなうなだれぶりは、ちとまっとうすぎやしないか。
 「このたび私がとんでもないこと、バカなことをしてしまって、多くのみなさま方にご迷惑をお掛けして申し訳ありません」……って、当事者以外は誰も迷惑しとらんけど、「多くのみなさま方」っていったい誰だ。b0036803_21331686.jpg
 仰々しく謝罪会見するならば、「芸の肥やしにもならないちんけな事件で情けないかぎりです。カブキ者としての修行がまだまだ足りませんでした。さらなる精進に努めて、もっとハデなバカを追求します」ぐらいは云ってほしいものだ。一般庶民としては、梨園育ちの若者がしでかす世間知らずの「暴走」を実のところ期待しているのである。市川染五郎は18歳で子供を孕ましたし、市川海老蔵(新之助)にも隠し子がいた。中年の助平親父役が大得意である勘九郎の息子となれば、やっぱりそれらを上回る「所業」というか、全開の役者バカ丸出しを期待したとしてもおかしくないのでは→やっぱり無茶か(笑)。しかし、品行方正一途の歌舞伎役者というのもなんだか気味悪いよ。
 その点、マイケル・ジャクソンなんかスケールがでかい、性的虐待など10の罪で起訴され、有罪となれば懲役20年だそうだ。それでもファンにお手振りしているから、スーパー・スターはやはりちがうなあと妙な感心。
 そもそも21歳の若者が酒に酔って起こした事件である。別に七之助をかばうというわけではないが、目をつり上げて弾劾するほどの事件かどうか。世の中にはもっとたちの悪い連中がのうのうとしている。
◆熊本弁の自虐芸人“ヒロシです”、初めてみた。だいぶ遅れているとです(苦笑)。波田陽区よりははるかに笑わせる。“きみいつからいるのと聞かれたけど、はじめからいました”文字ではうまく伝わらないだろうが、爆笑しました。バックに流すイタリア人の歌も懐かしい。大昔の歌をよく探してきたものだ。この方法は前からあって、かつて、“でんでん”も気障芸と自虐芸の違いはあれ、似たようなことをやっていた。ただ、一発芸の集合みたいなものだから、後がつづくかどうか。同じことの反復ではそのうち飽きられはしないか、ちょいと心配だ。
[PR]

by chaotzu | 2005-02-01 21:44 | 時事