マイ・ラスト・ソング

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2005年 03月 31日

「不手際」じゃないでしょ、朝日さん

◆本日発売の週刊文春、朝日新聞社が武富士から「編集協力費」5千万円を受け取って頬かむりしていたことを暴露している。記事を読むと、武富士内部者の反撃が発端のようである。「これまでさんざん世話してやったのに、朝日の今の態度はなんだ」ということだろう。「編集協力費」は週刊朝日が企画したパブ記事への謝礼らしい。ふつうならば、武富士のクレジットを挿入して、タイアップあるいは広告記事であることを明示しておくべきが、武富士スキャンダルの余波を慮って、つい貰いっぱなしになったとのこと。ヤミの「パブ記事」になってしまったわけだ。
b0036803_2203353.jpg◆朝日を弁護するわけじゃないが、このような「ヤミ・パプ」は他の雑誌にもあるはずだ。商品情報誌なんかはみんなすれすれである。駅売りの夕刊紙やスポーツ紙にもあるだろう。
 例えば「新進経済人インタビュー」「穴場レストラン探訪」「注目クリニック訪問」なんかの記事である。商品の紹介記事も紛らわしいものがある。事業に成功して小金が出来た商売人が、日経の「私の履歴書」みたいに苦労話を語りたいといった他愛ないのもある。もちろん全部が全部そうではない。一部に取材を装った提灯記事がまぎれこんでいるということである。「取材された」方は記事を大量にコピーして配布したり、さりげなく掲示したりする。なにしろ広告の体裁ではないから信頼度が高く、売名効果バツグンである。
 過去の有名な例では、かの糸山英太郎氏の人生相談コーナー、某青年週刊誌で毎週連載されたが、突然の登場にいったい何者かいなと思ったら、あの「人類みな兄弟」笹川良一の甥っ子だった。ゴースト・ライターが書いたのだろうが、ほどなくして国政に立候補したのではないか。非上場企業の創業者が上場前にこんなことをしたら、それこそ汚い手口になる。武富士の場合はそれ以上で、マスコミへのばらまきというかはっきり云って買収であるからかなり悪質である。
◆ただし、夜店風のいかがわしさも商業誌によってはひとつのスタイルであり、それが好きな読者もいるだろう。金銭だけでなく、物品や役務提供まで含めるとそれこそきりがないし、風俗や飲食関係のパブ記事なんかはご愛嬌といえるかもしれない。いってみれば、業界の悪しき慣習である。朝日の失態はその背景下にあるのだろうが、いちばんの落ち度は、よりによって武富士から金をもらったことじゃないのか。メディアとしての矜持が問われている。
◆はなし変わって、
 4月29日の「みどりの日」を「昭和の日」に改める祝日法改正案が今国会で成立するらしい。議員立法らしいが、いつの間にそんな動きがあったのだろう、うかつにも知らなかった。もう遅いことだろうが、自分としては不愉快である。
 「昭和」は、日本が一時期、方向を大きく誤った時代である。南の島で火炎放射器で焼き尽くされた、原爆を落とされた、異国に長年抑留された、バブルに狂った、けっして祝日にして美化するような時代ではない。祖父や伯父の存在を知らずに育った世代としては心底からそう思う。
◆SP商法の健康ショップがいつのまにか撤退していた。結局、4ヵ月足らずだったが、予定通りなんだろう。とてもまっとうな商売じゃないね。
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by chaotzu | 2005-03-31 22:16 | 時事
2005年 03月 30日

【ビデオ】 「ゲロッパ」 たしかにそう聞こえます

b0036803_2265742.jpg◆2003年日本映画、井筒監督の「パッチギ」つながりで、その前作をみる。
多士済々の出演者、まさに豪華メンバーである。西田敏行の関西弁もうまいものだ。
 しかし、なんかいっぱい詰め込みすぎのせいか、ストーリーがもうひとつよく分からない。松花堂弁当の二段重ねといったところで、全部味わえそうもない。オープニングの銭湯における抗争シーンも殺伐しすぎである。
 それでも、コメデイとしてはたいへん笑わせてくれる。単純にミュージカル風コメディとしてみればよいのであって、ナイナイ岡村の役割?がどうのこうのなどは余分かもしれない。父娘和解の場面も思いきりクサく撮っているが、監督の計算づくだろう。それで、ラストのミュージカル・シーンを大いに盛り上げている。
◆ジェームズ・ブラウンの「セックス・マシーン」、聴いてみると、たしかに“get up”が「ゲロッパ」に聞こえる。日本の英語教育を根本的に見直さねばならないな(笑)。それにしても、この映画では「そっくり芸人ショー」にも着目しているが、音楽の使い方が実に上手い監督さんである。
 それと、常盤貴子の彼氏がベランダから飛び下りて「脱出」するところ、こういうすっとぼけたギャグは大好きであるが、一方でその後の安否も気にかかってしかたがない(笑)。
◆西田敏行は相変わらず器用なもので、ダンスもJB風にそれらしく踊っている。岸部一徳の怪演ぶりもなかなかのものだ。俳優としてはじめはシリアスなイメージがあったが、すっかりコメディアンが板についている。もともと奇妙な味があったが、うさんくささにさらに磨きがかかっている。元タイガースのサリーとはとても思えないほど(笑)。かつてのGS仲間の沢田“ジュリー”研二はいまやでっぷり肥えてしまい、桂春団治や夫婦善哉の柳吉である。まさに年年歳歳花相似、歳歳年年人不同。カラオケで「花の首飾り」や「廃墟の鳩」をよく唄っていたおじさんとしては昔日の感しきりである。
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by chaotzu | 2005-03-30 22:13 | 日本映画
2005年 03月 29日

お葬式で流したい曲 

◆もう半月以上も前のはなしだけど、イギリスのインターネットラジオ局(ミュージック・チョイス)が、「自分の葬式で流して欲しい曲トップ10」の集計結果を発表したというニュース。
このブログのメイン・テーマでもあるので、忘れぬうちにテイク・ノートしておきたい。
オール・ヨーロッパとイギリスだけの2通りが発表されている。
◆お葬式で流したい曲ベスト10/ヨーロッパ版
 1.クイーン「ショー・マスト・ゴー・オン」
 2.レッド・ツェッペリン「天国への階段」
 3.AC/DC「地獄のハイウェイ」
 4.フランク・シナトラ「マイ・ウェイ」
 5.モーツァルト「レクイエム」
 6.ロビー・ウィリアムス「エンジェルス」
 7.クイーン「「リヴ・フォーエヴァー」
 8.ザ・ビートルズ「レット・イット・ビー」
 9.メタリカ「ナッシング・エルス・マターズ」
10.U2「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」
◆次にイギリスだけの集計
 1.ロビー・ウィリアムス「エンジェルス」
 2.フランク・シナトラ「マイ・ウェイ」
 3.モンティ・パイソン「オールウェイズ・ルック・オン・ザ・ブライト・サイド・オブ・ライフ」
 4.レッド・ツェッペリン「天国への階段」
 5.クイーン「リヴ・フォーエヴァー」
 6.グリーン・デイ「グッド・リダンス (タイム・オブ・ユア・ライフ)」
 7.R.E.M.「エヴリバディ・ハーツ」
 8.オアシス「「リヴ・フォーエヴァー」
 9.ベット・ミドラー「愛は翼にのって」
10.ロイヤル・スコットランド騎馬隊「アメイジング・グレース」

 うーん、ほとんど知らん曲ばっかりや(苦笑)。英国1位のロビー・ウィリアムスの「エンジェルス」、聴いたこともありません、若い人の投票が多かったのだろうか。「ショー・マスト・ゴー・オン」なんてのもすごい、たしかに葬式ショーの主役ではありますが、それにしても……。
しかし、クラシックがあまりに少なすぎるように思う。自分的にはフォーレの「レクイエム」を入れたいところである。それとロイヤル・スコットランド騎馬隊の「アメイジング・グレース」をぜひ聴いてみたい。数多ある歌い手のなかで、なぜスコットランドの騎馬隊が選ばれたのか、もうミステリーです。
◆同じ企画を日本でやればどうなるだろう。
 ここは遊び半分で「葬式にあまり流して欲しくない曲ベスト10」自分版を考えてみる。
 順不同、まあ人それぞれということで。
 ・ファイト(中島みゆき)
 ・人生いろいろ(島倉千代子)
 ・僕笑っちゃいます(風見慎吾)
 ・帰ってきたヨッパライ(フォーク・クルセダーズ)
 ・生きてりャいいさ(河島英五)
 ・昴(谷村新司)
 ・いい日旅立ち(山口百恵)
 ・TOMORROW(岡本真夜)
 ・骨まで愛して(城達矢)
  そして、ラストは
 ・笑って許して(和田アキ子) 
 以上、お後がよろしいようで。
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by chaotzu | 2005-03-29 22:54 | 音楽
2005年 03月 28日

【ビデオ】 「プライベート・ベンジャミン」 ゴールデイ・ホーンにアイ・ラヴ・ユー

◆1980年アメリカ映画、NHK・BSの録画である。映画は知らずとも、宣伝ポスターを憶えている人は多いだろう。それほどゴールディ・ホーンのこの表情はインパクトがあった。製作も兼ねたホーン、このとき既に35歳でかつ一児(あのケイト・ハドソンだ)の母親というから、おそれいる。とにかく可愛らしい、そして堂に入ったお嬢様ぶり。もしかすると、今でもお嬢様役が通用するかもしれない、いやそりゃなんぼなんでもないか。まあ永遠の年齢不詳美女である。
b0036803_22485211.jpg◆映画そのものは、いわゆる軍隊喜劇もの。ただ「MUSH」ほどの強烈な軍隊風刺はない。タイトルを直訳すると「ベンジャミン二等兵」。ホーン演じる苦労知らずのお嬢さん育ちが突然二等兵になるおかしさがある。そして、おいしいことばかり云って軍入りを口説くのは、なんと「バリ・テキサス」のハリー・ディーン・スタントンである(笑)。上官の女大尉や軍隊の女仲間も好演しており、新兵時代はなかなか快調である。女兵士仲間とのわい談シーンやその後の模擬戦争場面なんかはかなり面白い。
 しかし、軍隊を辞めてからははっきり云ってあまり面白くない。コメディかと思っていたら、女性の自立映画だったという具合で、なんだか中途半端なのである。
 あと、キム・オーサカという日本人が出てくるが、なんちゅうか情けない扱われよう。あんなへんてこな日本人なぞいるものか(苦笑)。
◆湾岸戦争そしてイラク戦争の報道でみると、アメリカ軍における女性兵士はもうあたりまえの存在みたいになっている。だけど第二次大戦当時の映画なんかみると、看護婦等の後方勤務が主である。実戦部隊として認知された女性兵士の導入となれば、ベトナム戦争の後になるのだろうか、この映画が製作されたあたりが女性実戦兵の嚆矢になっているのかもしれない。この後に製作されたデミー・ムーアやメグ・ライアンの女性兵士ものなんかはもう本格的軍隊映画である。
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by chaotzu | 2005-03-28 23:02 | 外国映画
2005年 03月 28日

楽天ファンよ、ラクタンするなかれ

◆新球団東北楽天イーグルス、開幕戦はエース岩隈で勝ったものの、二戦目の昨日ロッテ戦はなんと0-26、ものすごい負け方である。26点差は日本プロ野球のタイ記録らしい。だけど1敗は1敗だ。これからも大敗することはあるだろうが、僅少差で負けるほうがよほど悔しい、そう考えて割り切ってしまうことである。
 ダイエー当時のホークスも最初はよくボロ負けしていた、王監督もしまいには割り切っていた。卵をなげつけられたこともあったが、そんななかで強くなっていったのである。セリーグではヤクルトが省エネ的な勝ち方が得意である。野村元監督の遺産かもしれない。b0036803_21235719.jpg
◆冷静にみれば楽天の戦力は12球団のなかで最下位だろう。投手なんかどうみても1枚も2枚も足りない。メンバーのほとんどが新生オリックスの「余剰戦力」で成り立っている以上、あたりまえというか、しかたのないことである。岩隈投手ひとりがきてもどうしょうもない。
 だから、今シーズンは5位にでもなったらそれこそ上出来と思うしかない。東北や久米島のファンの方、どうか1年目は目をつぶって応援してやってくださいと切に願うところだ。
◆ただ、本来であれば新球団設立時に、各球団選手の供出ドラフトをやるべきだったと思う。1球団のプロテクト選手を20人ぐらいにして、1、2名ぐらい新球団が指名する。あるいは新人選手のドラフトを完全ウェーバー制にするべきじゃなかったか。
 残念ながら、いまのプロ野球はそのへんをまったくほったらかしである。「新球団出来て良かったね」だけで済ませている。いったい、26点もの大差ゲームが球界全体の利益になるのだろうか、よく考えてよと云いたい。ヨミウリあたりが毎度企業努力云々をもちだすが、新球団スタート時のメンバー確保にいったいどれほどの企業努力ができるのか。12球団の互譲精神がないことにはどうしょうもないことである。
 ホリエモンで象徴される「お金があればなんでもできる」世相を、いまどきの嘆かわしい風潮ととる向きがあるが、なにも目新しいことではない。プロ野球の世界ではずっと前からあることだ。そしてその旗振りの一番手はずっと読売新聞社である。
◆しかし、開幕してからこんなことを云っても、虚しくなるだけかもしれない。根来コミッショナーは、あいかわらずなんの指導力も発揮していない。辞めるといっておきながらまだ居座っているが、次の天下りポスト待ちがみえみえである。いてもいなくても同じなら要らないよ。
◆そりゃそうと、愛知万博、オープンして3日経ったが、
 「トトロの家」に予約していたはずの300人ほどが来場しなかったとのこと。そういう展示物のことも全然知らなかった。ダフ屋が介在しているらしいが、なんだかトホホねただ。万博の目玉だそうだが、古民家ならびわこ博物館に立派な復元があるよ。
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by chaotzu | 2005-03-28 21:33 | 野球
2005年 03月 27日

【映画】 「ブリジット・ジョーンズの日記2」 ヒュー・グラントのセルフ・パロディに抱腹

◆2004年イギリス映画。なつかしや、あのどんくさい太めちゃんと3年ぶりの対面である。またまた激太りしたレニー・ゼルウィガーの役者根性、おそるべし(笑)。
 館内は女性客が圧倒的に多数、絶え間ないくすくす笑い。いわゆるラヴ・コメであるが、コメディーとしては大いに笑わせてくれる。ラストもほのぼの気分になる。ただ、セックスがらみのセリフがあっけらかんと連発されるので、人によっては下品に感じるかもしれない。b0036803_17573928.jpg
◆笑ったところ
 ・プリプリ帰りかけて、コートの間違いを彼氏に指摘される
 ・タイの拘置所での「ライク・ア・ヴァージン」の合唱
 ・禁煙表示の場所で父娘共に堂々と喫煙
 ・とうとう挙式かと思えば…、なんと両親の二度目の結婚式 ほか多数
◆主役のゼルウィガーもさることながら、“病的女好きのたれ目”ヒュー・グラントの飄々たる芝居が笑わせてくれる。このひとは10年ほど前、ロサンゼルスで街娼(男娼?)を買って現行犯逮捕された。ふつうなら俳優生命に致命的な事件だが、それがあまり響かなかった。当人がいさぎよく認めたことに加えて、日頃の人徳があったせいかもしれない。面白いことにそれからは女たらし役も堂々と演じるようになっている。それまでの純朴好青年役よりも地のままの女好きのほうがびのびできるのかもしれない。ウディ・アレンの「おいしい生活」なんかも大笑いであった。スキャンダルを機に芸域をひろげるなんて、なかなかできない芸当である。
 本作でも、「(セックス中毒を治すために)腋臭の相手と抱き合うセラピーをやっているよ」とか、「(タイでの)相手は男だったよ」などと、過去の自分の事件を連想させるような爆笑セリフをしゃあしゃあと喋っている。あまり憎たらしさを感じさせない、なんとも不思議な俳優さんである。
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by chaotzu | 2005-03-27 18:04 | 外国映画
2005年 03月 26日

【読書】 アンドリュー・ヴァクス「ブルー・ベル」 さらば愛しき大女

◆ハヤカワ・ミステリ文庫 佐々田雅子訳。ヴァクスの作品を読むのは初めてである。幼児虐待を忌み嫌うアウトロー探偵バーク・シリーズの3作目。b0036803_215425100.jpg
おはなしの主軸はバーク・ファミリーと子供をさらう「幽霊ヴァン」一派との対決であるが、自分的にはバークと薄倖のストリッパー、ブルー・ベルとの恋愛物語である。
 大女で心優しいベル 「あたしは自分のレースを走ったの。最後まで走ったの」ラストは格別に泣かせてくれる。
 それと犬のパンジイ、ナポリタン・マスチフという大型犬で、土佐犬の親玉みたいなやつ。この犬もなかなかの役者である。
◆それはそうと、きわどい性描写がたくさんある。もうありすぎるぐらい。女性の翻訳者さんもたいへんである。声に出して読めないどころか、文字にするのも恥ずかしくなる日本語だらけ。編集者との打ち合わせもたいへんだろうな、もう合法セクハラそのもの(笑)。
 しかし、作品としては、余分で冗長な気がせぬでもない。性描写をそぎ落としても十分成り立つ小説だと思う。
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by chaotzu | 2005-03-26 21:59 | 読書
2005年 03月 23日

朝日放送「ムーブ!」 吉本色排した関西ローカル

◆平日午後4時からのタイトル番組が面白いというので、昨日の録画を視る。いまや数少ない関西ローカルの番組である。社会問題等の硬派ネタが多いが、わりと面白かった。ゲストもこてこての関西人は少なく、東京拠点の文化人のほうが多い。同時間帯の毎日放送「ちちんぷいぷい」の吉本系芸人を起用した関西テイストあふれる番組づくりとは対照的である。主婦も忙しい夕方の時間帯は、開き直った番組制作ができるのだろうか。たしかに関西人みんなが吉本好みとはかぎらない。最近の視聴率は先発の「ちちんぷいぷい」に肉迫しているそうだ。
 うーん、ハードディスク・レコーダーが欲しくなるね。
b0036803_1085162.jpg◆火曜日のゲスト・コメンテーターは、選挙でおなじみの福岡政行先生(立命の教授になっているよ)とコラムニストの「元文春」勝谷誠彦氏。このひとは昔、西原理恵子に「ホモかっちゃん」といじられていたが、ずいぶんと弁がたつ。すっかりテレビ慣れしたようすだ。
 目玉はこの番組の得意ネタ「大阪市職員厚遇問題」、現役の大阪市議2人を招いてゲストと討論。そこで若いほうの無所属市議(城谷たけお氏)がぶちまける「大阪市民25人にひとりは生活保護」「ベンツを乗り回す生活保護受給者」とオオサカの異様な状況を指弾する様子はまるで“激昂仮面”みたい(笑)。かっちゃんも負けじと「生活保護の口利きをする市会議員の存在」を云うが、そこから急に尻すぼみになる。テレビねたとしてちとまずいと気がついたのだろうか、福岡センセイもさっと助け舟発言を出している。あとはかっちゃんが両市議に“しっかりやってもらわなあかん”と吼えまくって締めた。
 しかし、生活保護の件、もっと突っ込めよといいたい。口利きとなれば公明党の議員に決まってるじゃないか。学会員の民生委員とタッグを組んでいる。これは大阪市だけのはなしではない、関西では周知の事実だろう。創価ネタになると、メディアはすぐ腰砕けになるが、情けない限り。この一件にかぎらず、オオサカ・ダーク・サイドはまだまだある。市職員の厚遇問題はまだ入り口に過ぎない。市役所職員にまっとうな公僕精神があれば、思い切って内情をどんどん公開すべきで、それが信頼回復の途になる。くどいようだが、労働組合はあてにならない。
 あと前述の城谷市議(32歳)、市政改革にかける意欲は分からんでもないが、強引な発言態度はかえってマイナスイメージにみえた。気負いすぎとテレビ不慣れがあるのだろうが、メディア写りはたいせつであって、いくらいいことを云っても伝わらないことがある。
◆次いでカメラマンの「不肖」宮嶋茂樹がイラク・テーマで出演、勝谷サンの「盟友」だそうだが、テレビでみるのは初めてである。著書から受けるイメージとは違って、朴訥慎重な受け答えである。自衛隊派遣について当初は賛成していたが、大量破壊兵器が見つからなかったことから、いまはぐらついていると、率直な話しぶり。まだ43歳というのに、髪の毛は真っ白である。戦場カメラマンの苛烈さがうかがえる。
 この人は進学校の白稜高校卒業であるが日大芸術学部に進学している(両親は泣いただろう)。勝谷氏も灘高→早稲田大だし、亡くなった中島らもも灘高→大阪芸術大学である。有名進学高の「落ちこぼれ」はユニークな人材を輩出するようだ。
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by chaotzu | 2005-03-23 23:10 | 時事
2005年 03月 22日

カーチス・ルメイという軍人

◆録画しておいたNHK・BSドキュメンタリー「東京を爆撃した兵士たち~アメリカ軍パイロット60年後の証言」をやっとみる。放映されたのは半月ほどまえであって、毎度遅れ遅れである。我ながら自分らしいことだ。
 犠牲者約10万人の東京大空襲を実行したB29のパイロットたち、生きていても既に80代の高齢であり、今のうちに彼らのインタビュー記録を残しておくことは重要である。それでも番組に出演した元米軍パイロットの人たち、年老いたとはいえ、みんな元気そうでかくしゃくとしている。
◆出演者に共通しているのは、「戦争中の任務であり、いささかも逡巡しなかった」という出撃当時の意識である。まあ当時はそんなものだったかもしれない。死亡した僚友の復讐や真珠湾の仕返し意識もあったろう。
 しかし、60年経った今でも大半は「戦争を終結させるために必要だった」「誇りに思っている」と悪びれた様子はあまりみられない、なかには「日本人のために良いことをした、本土上陸ならばもっと日本人が死んでいた」とまで云ってのける人もいる、これには思わず目が点になる。戦闘参加者でもない女子供、年寄りなど無数の一般民間人に、高いところから雨あられの爆弾を浴びせて、よく平気でそんなことがいえる、はっきり云って人種差別意識じゃないか。逆の立場だったらいったいどうだろう、同時テロ事件当時のアメリカ人の反応を思い出す。
 救いはただひとり反省の弁を吐露したひと「いま思えばなんというひどいことをしたのだろう」、この人は息子さんが日本女性と結婚、焼き物職人として日本に住み着いており、戦後の日本を実際によく知っている人であった。
 無差別爆撃そのものは、東京空襲に先立つ5年前、旧日本軍も中国重慶でやっている。だから、日本人もあまりえらそうなことはいえないかもしれない。しかし、重慶も含めてナチス・ドイツによるスペイン・ゲルニカ、米英軍によるドレスデンなど著名な無差別爆撃のなかでも、東京大空襲は桁外れの無差別殺人であり、ひと言でいえば度が過ぎている。おまけに広島・長崎の原爆投下のさきがけにもなっている。
b0036803_23222474.jpg◆この空襲を立案推進したカーチス・E・ルメイ少将(当時)のことを、属官であったマクナマラ元国防長官は「とにかく戦争大好き人間だった」と云っている。東京大空襲の際は、前もって日本家屋のセットを作って爆撃実験したり、効果的な焼夷弾の開発を進めるなど、日本の都市爆撃にかける熱意は半端ではない。自伝で曰く「木と紙でできた日本の民家は、全てボルトやナットなど武器を作る軍需工場だった。それをやっつけてなぜ悪いか」
 どこか異常である。日本陸軍の「名物」参謀であった辻政信に代表される旧日本軍人のダメさ加減とは全くタイプの異なる冷血軍人であり、人間としての大事な部分が欠落したような人物にみえてならない。その後ヒロシマ、ナガサキへの原爆投下にも関与しているし、キューバ危機のときにはケネデイ大統領に空爆を進言したらしい。はっきりいって戦争キ○ガイ。こんなアブナイ人物でも、最終は空軍参謀総長まで栄達している。平時であれば異常な大量殺戮嗜好者が、時勢で軍隊の司令官になったようなものである。
◆あきれたことに、戦後の1964年、当時の佐藤内閣は、「航空自衛隊の育成に貢献した」としてこんな男に勲章を授与している。それも勲一等旭日大綬章である。日本政府とて愚鈍ではなかろうし、ルメイ将軍が日本人にやったことを百も承知のうえの確信犯的な叙勲だろう。勲章そのものはたいしたことはないが、政治的な意味合いが大きい。アメリカ政府となんらかの取引があったとみるのが自然である。日米安保の強化あるいは沖縄返還の地均しか。アメリカにしてみれば長年の精神的負い目が払拭されるのだから万々歳である。
 この時の防衛庁長官は小泉純也、いまのコイズミ総理の父親である。二代続けてアメリカのポチをやっていた(苦笑)。未来志向はいいとしても、叙勲まではいくらなんでもやりすぎだと思う。どんなに小細工をしても、歴史上の事実を消すことはできないんだから。
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by chaotzu | 2005-03-22 23:36
2005年 03月 21日

【散策】神戸・灘御影の「酒蔵」めぐり

◆久々の青空全開、好天気の一日。家にいるのはもったいないので、酒蔵巡りのスタンプラリー企画にのる。花粉がすごいようで、あちこちマスクの人だらけである。
 JR六甲道駅から南へ、阪神電車の新在家駅を通り過ぎて国道43号線沿いに東へ行くとすぐに高嶋酒類食品の「甲南漬武庫の郷」、ここは漬物屋さん。メインの甲南漬とは奈良漬のことである。お目当ては旧社長宅の座敷でいただくお昼の定食(税込945円)、釜炊きのご飯に味噌漬け鰆焼、それに漬物とかつてありふれた典型的日本食ながら、これが実に旨い。価格もリーズナブルであり、前日までの予約が面倒であるがその値打ちは十分ある。
 食後、資料館をのぞくと大正時代の雛飾りを陳列している。水屋や台所のミニセットも展示しているが、子供のままごと用とは思えぬ造りであり、昔の金持ちってほんとにすごいな。b0036803_21435223.jpg
 さらに南東方向に下って、臨海部の木村酒造「酒匠館」に行く。ここはNHK朝の連続ドラマ「甘辛しゃん」のロケ現場になったところである。もっとも撮影は玄関だけで、ドラマに使われた酒蔵は滋賀県愛知川町の藤居酒造である。残念ながら、灘で昔の酒蔵はほとんど残っていない。オートメ工場化の進展と阪神大震災のせいである。ドラマのほうも樋口可南子のお母さんしか憶えていない(笑)。酒匠館そのものは、地味でたいしたことないが、ゆっくり寛げそうな雰囲気である。
 最後は北に戻って、「神戸酒心館」(旧福寿酒造)。酒蔵関係ではここがいちばん繁盛しているようだ。震災後再建された四つの蔵はそれぞれ、福寿蔵(醸造棟)、東明蔵(利き酒、物品販売)、水明蔵(レストラン)、豊明蔵(酒心館ホール)になっている。目玉は豊明蔵である。木造の小ホールで落語会やジャズ・コンサートなどやっている。客席とステージが近いので、演者のパフォーマンス、表情等を身近にみられる。しかも途中で利き酒タイムもあり、お酒を呑んで落語が聴けるという酒呑みにはたまらない有難さである。もっとも自分は残念ながらそうもいかない。昨日は美人チェンバリストの曽根麻矢子さんのコンサートがあったらしい、これまた残念。
 もうひとつ、東明蔵で販売している食材も全国各地の地場産品を取り寄せており、百貨店顔負けの品揃えである。けっしてお店の宣伝ではないが、これだけの商品を仕入れる手間でもたいへんだと思う。石垣島の一味なんかもおいている。湯浅のカレー醤油?と軽井沢のにんにくペーストをつい買ってしまう。
 帰りは阪神の石屋川駅、午後の4時間コース、ゆっくりゆっくりの散歩だが、次は花見に行くとするか。
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by chaotzu | 2005-03-21 23:59 | 身辺雑記