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2005年 04月 05日

「反日」パフォーマンスが培養する「嫌中」感情

◆中国の深センや成都で日本の国連常任理事国入り反対のデモ、さらには日本製品不買運動のニュース。中国共産党公認のパフォーマンスであるにせよ、よくまあ飽きずに「反日」をつづけられるものだ。恣意的な情報で踊らされている民衆~とくに若い人をみると、つい40年昔の紅衛兵を想起する。しかし、イノセントな若者を扇動して騒ぎ立てて、あとでその副作用に苦しむのは中国の人民である。10年近くつづいた文化大革命で中国社会がどれだけ疲弊停滞したことか。b0036803_22282058.jpg
 歴史は繰り返すというが、一部の出来事であるにせよ、またぞろ同じことを繰り返しているようにみえてならない。国の統治体制が根本から腐っているのだろう。間違った接木に花は咲かない。
◆日中が国交回復してから、いまがいちばんぎくしゃくしているのではないか、残念なことである。中国の人は「中国人みんながそうじゃない、一部のことよ」「本気にしちゃいけないよ」という、そうかもしれない。しかし、居丈高な「反日」でフラストレーションを発散しているとしても、満天下に自国の恥やカントリー・リスクを知らしめているようなものである。日系スーパーを襲撃するような「暴動」があっても、その原因は日本にあるといわんばかりの中国政府高官の発言などは失礼で、とてもまともな国家のとる態度にはみえない。
 なにより懸念するのは、日本人の「嫌中」意識のかつてない高まりである。日本社会も世代進行が進んでいる。中国の人はいったいそのことをどこまで理解しているのか。「反日」パフォーマンスがそれをいっそう増幅させているというのに。
 アジアの隣人として、公害対策や省エネなどで日本が協力できることはおおいにあると思うが、これだけ関係が冷えてしまうと、かつての宝山製鉄所のような日本の技術協力はもう難しいかもしれない。その当時においても紆余曲折ありでたいへんだったのである。新幹線技術なんかは難癖の多い特異顧客にセールスしているようなもんで、頼まれても固辞したほうがいい。
 さらにいずれ北朝鮮が崩壊することも目にみえている。そのとき「反日パフォーマンス」はスイッチ・オフ状態で、逆に日中友好の旗をふっているかもしれないけど、さてどうしますか。
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by chaotzu | 2005-04-05 22:32 | 時事
2005年 04月 04日

【DVD】 「フォーン・ブース」 そういえば電話ボックスみなくなった

◆2003年アメリカ映画、ワン・アイデアで押し切った作品である。ケイタイの普及と電話BOXの撤去事情は日米とも同じであるが、それでここまでよく着想するものだ。b0036803_21151895.jpg
 正体不明の「仕置き人」から最初の架電があったとき、普通人ならば「こいつ頭おかしいんじゃないの」とボックスをとび出すところだが、そうはならないよう脚本がよくできている。主人公のスケベ根性をつつかれるのだ。その主人公の下卑た性格は冒頭のシーンで手際よく紹介される。薄っぺらい芸能業界人気取りを演じるコリン・ファレル、初見だがなかなかうまいものだ。日本のSMAPの面々もこんな役に挑戦してほしいものだが、どうだろうか。
◆10日間で撮りあげた低予算映画だそうだが、まずありっこない設定で81分間緊迫感をもたせている。つくづく映画づくりはお金じゃない、アイデアこそ宝だということを再認識させられる。たまにはこんな映画もいい。長いだけのクソ映画にあたれば災難である。
◆さて、4月に入って電車がいやに混むようになった。毎年繰り返される現象である。新入社員、新入生も最初はまじめに通うのだろうか。いっぽう桜は本日やっと開花した、とんと記憶にない遅さである。そして、巨人の3連敗はもう話題にもならない。かくて時代は回っていく。
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by chaotzu | 2005-04-04 21:18 | 外国映画
2005年 04月 03日

【ビデオ】 「刑務所の中」 本邦初、刑務所ホームドラマ

◆2003年日本映画、モデルガン好きが高じて、銃砲刀剣類等不法所持、火薬類取締法違反で懲役3年ものおつとめをした漫画家花輪和一の同名漫画が原作である。「潜入」ルポといえば、鎌田慧の「自動車絶望工場」という傑作があるが、これはそれ以上で、3年間の懲役刑体験なんて潜入どころではない、まさにからだを張ったルポ。エビソードの順番を変えているが、ほぼ忠実な映画化であり、原作のテイストはよく伝えている。
b0036803_223217.jpg◆刑務所もの映画というと、受刑者同士の抗争とか看守との確執、脱獄など暴力的なはなしが定番になろうが、本作は殺伐ムードとはまるで無縁、いってみれば刑務所版ホーム・ドラマみたいなものである。なかでも食物のエピソードが断トツに多い。「正月はほんとうに食いすぎて腹ぐあいがあかしくなるな」「正月三日で4キロ体重が増えた」「まちこがれたマーガリン付のパン食、マーガリンと小倉小豆をまぜると味がひとしお」など、ほんとに「悪事を働いたのにこんないい生活をしていいのかな」の世界、懲罰房すら「誰とも会わなくていい、頭も使わないし、自分にビッタリの場所だな」「一生ここにいろと言われたらどうするか」と考えこむ主人公、オイオイ懲役っていったいなんのためだ(笑)。
 昨夜みた、NHKの討論番組の余韻が一気にさめるほどのインパクトがある。規制緩和も成果主義もそれがどーしたというぐらいの、自己の確立である。裏返せば、想像を絶する孤独が屹立している。
◆山崎務以下役者さんはみんな受刑者ぶりが板についている。田口トモロヲ、プロジェクトXのナレーションもいけるが、シャブ打ち演技もかなりいけてる、香川照之、真面目な役よりよっぽど面白い。松重豊なんかは犯罪者のほうが本職みたいだ(笑)。
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by chaotzu | 2005-04-03 22:06 | 日本映画
2005年 04月 03日

【テレビ】 NHK「日本のこれから」いつまでも映すのよ「締念」さらしあげ

◆昨夜19時30分からのNHK討論番組「日本のこれから~どう思いますか格差社会」、食後の惰性でついついみてしまう。1週間でいちばんのゴールデン・タイムに「朝生」をやったみたいなもんである。真面目なテーマであるが、いまをときめくホリエモンや阪大本間センセイの出演に加え、「出演料ぶちまけ」のハプニングもあったりして、野球よりはるかに面白かった。仕切りが難しい生のバトル・トーク、今までのNHKではあまりなかった番組である。素直によくやったもんだと思う。
b0036803_21501731.jpg◆成果主義は是か非か、規制緩和をどう思う。字面通りならばウェルカムだろうが、実際はなかなか難儀な問題だ。論者が100人いるとそれこそ100通りの「成果主義」や「規制緩和」の意見がとびかう。それぞれの立場や利害があるからだろう。それに嫉妬心も混ざってくるから、議論が錯綜するいっぽうになる。だからNHKの二択あるいは三択アンケートは仕方がないかもしれない。設問を増やしても、それこそ誘導になりかねないし、短兵急に結論が出るものでもない。
 ただ、資産運用会社とか人材派遣会社なんかの「勝ち組さん」が唱える「成果主義」、「規制緩和」にはどうも違和感がある。「成果主義」=人件費の抑制、「規制緩和」=ビジネス権益の拡大じゃないのかとかんぐってしまうのだ。なかには「国際競争に勝てなくなる」といった意見まであるが、それこそ大きなお世話というものだろう。
 だからはなしが一方に偏らないのはまだ正常なあかしかもしれない。日本の社会がいっせいに片側に偏したらたいへんなことになってしまう。
◆パネリストの本間先生(阪大)と金子先生(慶大)、御両人の仲はどうみても悪そうである。本間教授は、この前の慶大跡田教授の大阪市長補佐官推薦でミソをつけた感が拭えない。大阪市諮問会議の他委員が知らないところで、人事に動いていたわけでそりゃまずいことだ。金子教授も同じ慶応の経済学者だし、よく同席したもの(笑)。この本間センセイ、昔大蔵省(当時)の財政研究所に籍をおいていたことがあるが、なぜか経歴上は伏せている。先の跡田教授にも同じ経歴がある。竹中大臣も確かそのはずだ。学者の世界にも隠れた人脈があり、そして各々の立場が意見を規定している。
◆いちばん、目立ったのはJALスッチー出身、人材派遣業の女性社長さん。フリーターに手厳しい意見など、もうホリエモン以上に目立っている。反発もかうだろうが、この方の場合自分のレゾン・デートルそのものだからああしか云いようがないだろう。小奇麗なことを喋るよりましかもしれない。この奥谷社長さん、いま話題のソフトバンク・インベストメント北尾さんと同じ神戸出身だそうだ。同年代かもしれない。どちらもキャラ立ちバツグンであって、とても神戸出身にはみえないアクの強さ(苦笑)。マスコミには大うけだろう。商売で成功するには、これぐらいでなくちゃいけないのかな。
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by chaotzu | 2005-04-03 22:01 | 時事
2005年 04月 02日

【ビデオ】 「ピアニスト」 沈黙のエンド・ロール

◆2001年フランス/オーストリア映画、WOWOW録画ストックの消化である。正直云ってなんだかわけが分からない映画、それも最後までだった(苦笑)。b0036803_21555616.jpg
 いちおう、オールド・ミスのピアノ教師(もしかして処女?)と熟女好み青年との恋愛映画ということになるのだが、かなり風変わりな愛のかたちである。
とくに、いつも能面顔ピアノ女史が屈折していること。ポルノ・ショツプのビデオ部屋に出入りしたり、ドライブイン・シアターのカーセックスをのぞき見して、おしっこ漏らしたり(音つきです)のものすごさである。きわどいラヴ・シーンもトイレやアイスホッケー・クラブの用具室など、ところかまわずだから、誰か入ってきやしないかとはらはら気になってしまう。なんで、視ているほうが気をつかわなきゃならない(笑)。
◆日本でも東電OLの事件があったりしている。厳格なピアノ教師が変態的性欲に悶えるという現実もありなんだろう。ヒロインのありさまは歪んだ親子関係なのか社会の病理なのか、実のところよく分からない。
かくいう自分も脳内妄想を手紙にすれば、もう立派な変態異常人格者である。そのうち公園デビューするかもしれません、いやもうそんな元気もないか(笑)。
◆舞台はオーストリアのウィーン、ヨーロッパでは個人宅での演奏会があると聞くが、そんな場面もある。合間にホストが食事も出している。弦楽器をたくさん私蔵していて、いやでも音楽基盤の厚みを感じさせる。そして、そんな音楽の街にみもふたもないポルノショップも共存している。
 タイトルどおり、作中ではピアノの名曲たっぷりであるが、エンド・ロールになって、ぴたりと無音になる。テレビが故障したのかと思ったほどで、最後まで変った映画でした。
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by chaotzu | 2005-04-02 21:59 | 外国映画
2005年 04月 02日

【DVD】 「トレーニング・デイ」 珍しい黒人ワル役映画

◆2001年アメリカ映画、パトロール警官から麻薬取締担当に引き上げられた新米刑事(イーサン・ホーク)の初日を描く。b0036803_21502011.jpgタイトルどおりの内容であるが、これがいやはやなんともたいへんな「新人教育」。ホークはご難つづきの役をよく演じている。相方のベテラン刑事を演じるデンゼル・ワシントンも達者だし、他の俳優さんもみんなうまい。ロサンゼルスには二度と行きたくないと思わせるほどだ。それにしても、ロスって、こんなに治安が悪いのかな。以下ネタバレ注意





◆ワシントンがとにかく「悪徳」刑事を気持ちよく演じている。缶ビールを飲みながら運転する、インチキの捜索令状で押し入ってお金を取り上げる。大物売人(これがなんとスコット・グレン)と仲良く酒を飲み交わしていると思えば、平然と射殺して大金を奪う、もうメチャクチャ(笑)。だけど、なかなか底をみせないので、ひょっとして実は善玉刑事で偽装かと思わせてしまう、そこの芝居が実にうまい。結局、その興味にひっぱられて最後まで見るが、とうとうやりきれないままで終わってしまう。こんなのありかーという映画。いちおう面白いんだけど、抒情とか余韻とかはさっぱり、あっけらかんとない。
◆それにしても、ここまで黒人が本格ワルをやる映画はあまりみたことがない。黒人主役かつ黒人監督だからこそ、出来たかもしれない。アカデミー主演男優賞だから、そのかいは十分あったのだろう。
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by chaotzu | 2005-04-02 21:53 | 外国映画
2005年 04月 01日

ブログ半年

◆きょうから4月。会社にとっては正月みたいなものですが、働く人間には出会いと別れの月であって、年を経るほど哀愁感が増してきます。昔は学年が上がる嬉しさもあったものですが、いまはもうさっぱりしたものです。そんななかで花見だけが変らぬ楽しみです。b0036803_22425299.jpg
◆さて、このブログをはじめてから、とうとう半年経ってしまいました。最初は書くことなんかあまりないだろうし、まあボチボチ、のんびりのつもりでありました。ところが、続けているうちに書きたいことがどんどんわいて来るのです。思わぬことでした。だいぶフラストレーションがたまっていたのでしょうか。
 基本は日記でありますが、あちこち好き勝手に書いています。自分のために書いているようなものです。だからまとまりというものがありません。ただし、病気のほうの記述は、かなり省いています。なにもかも書き出すと弱音だらけになってしまいそうだからです。いまでもぼやきが多いぐらいですし、泣き言をいってばかりではなんにもなりません。それより、ほかの興味を追求しているほうが、まだましというものです。
◆わたしが、ガンという病気とつきあいだして、もう5年以上になります。病気のなかみからいえば、よく粘っているほうですが、時間が経つほどに精神的な苦痛が増してきます。肉体的な苦痛はしのぎようがありますが、精神面は堪えるしかありません。
 もしかすると、このブログで好き勝手に綴っていることが、癒しになっているかもしれません。マイ・ラスト・ソングの選曲も中断していますが、いまは、それでもいいやと思ったりします。
 とにかく、もうちょっと粘ります。天寿がんを目指しています、そりゃやっぱり無理かな(苦笑)。
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by chaotzu | 2005-04-01 22:56 | 身辺雑記
2005年 04月 01日

【ビデオ】 「潮風のいたずら」 42歳のTバックに感服致し候

◆1987年アメリカ映画、ゴールディ・ホーン42歳時のコメディである。さすがに「プライベート・ベンジャミン」公開時ほどのインパクトはなく、さして話題にもならなかったように憶えている。このときは、ホーンの人気も一時下火だったのではないか。b0036803_22321046.jpg
 それでも、コメデイとしての出来はよくまとまっている。いささかご都合すぎるストーリイが気になるものの、冒頭とラストで2回ある“OVER BOARD”シーンは大いに盛り上がる。とくにラストはなかなか気持ちいい。ホーンの無茶苦茶な家事ぶりも面白い。サンドウィッチ弁当なんかすごいよ。
◆オープニングで、高慢ちき我ままの有閑妻で登場するホーンも見どころである、全く別人かと思うぐらいで、しかもTバック水着の特典つき。とても42歳にみえない若さであり、鞭でしばかれたいとつい思ってしまうほどだ(嘘)。本作品のDVDは熟女好みの方にはたまらないアイテムだろうな。
◆なお、共演のカート・ラッセルとは、製作時点ですでに実質婚状態であったらしい。そういう角度からみると、「いつもやっていることで金儲けしやがって」といっぺんに興醒めしそうだ。
 しかし、実際はラヴラヴ・カップルの芝居を、ほのぼのなごみ心で観てしまったわけで、もう茶飲み爺さん的枯淡の境地である。病気して以来、つくづく性格もまるくなったものよと思う(大嘘)。
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by chaotzu | 2005-04-01 22:35 | 外国映画