2005年 02月 18日
◆1958年アメリカ映画、イギリス南部海辺の町ボーンマス、ホテル逗留客による人間模様を描いた舞台劇の映画化で、ホテル外の場面は一切ない。 原題は「セパレート・テーブル」、登場人物各々の孤独を現しているのだろうか、邦題はちと芸がないというか意味不明すぎる。 宿泊客10人は過去のトラウマ、親子の歪んだ支配関係、破綻した元夫婦、落魄した元上流階級などみんなわけありの屈折感たっぷり人物ばかり。いかにも舞台劇らしい緊迫した出来映えであり、ラストは大いに盛り上がる。なかなかの秀作であった。 出演はデヴィッド・ニーブン、バート・ランカスター、デボラ・カー、リタ・ヘイワースなど豪華版だが、ホテル女主人役のウェンディ・ヒラーも印象的だった。 バート・ランカスターとデボラ・カーは「地上より永遠に」でも共演しているが、5年後の本作ではどちらも全くちがったタイプのキャラクターを演じている。とくにデボラ・カーはクレジットがなければいったい誰だか分からないような、「めぐりあい」とは打って変った引きこもりオールド・ミスを演じている。なおランカスターは製作にも関与している。
by chaotzu
| 2005-02-18 23:07
| 外国映画
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